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養って貰ってます

こんばんわ、ハズキイツカです。


タイトルが気になって見てくれた皆様、ありがとうございます!

まずは四日連続で投稿しますのでよろしくおねがいします!


今作は気楽に読めますように1話が1000文字~2000文字になっています。

では、お気楽にどうぞ。

町や村から離れている森の奥に住んでいる俺の生活は静かな朝から始まる。

気持ちがいい日差し、小鳥のさえずり、

しかし心地よく寝ている俺を起こしてくる奴がいた。


『ロアンー! 朝ごはんが出来たわよー!』


体を揺らされて無理やり起こされ、目を擦りながら仕方が無く起きた。


『おはよー・・・ルーナ』

『うん!おはよう、ロアン!』


今日もルーナは緑色のマキシ丈ワンピースみたいな不思議な服を着ていて、

相変わらず綺麗な長い金髪が腰の所までつき、肌が白くておまけに美人だ。


ふっ、羨ましいだろ?こんな美人な女性に毎日起こされるなんてな。

だけど彼女は普通の人間ではなく、エルフという種族なんだ。


その証拠にも耳が普通の人よりも尖っている。そして年齢が凄いんだ。

姿は二十代にしか見えないが、実年齢は220歳なんだ。

つまり、美人だけどおばさんって言うことっす。


それよりも何でエルフと一緒に暮らしているかというと、

実は幼い頃にルーナに拾われ、8年ほど養って貰っているのさ。

拾われる前の記憶はないがさほど気にしないで生活をしている。


俺達はいつも通りにテーブルに向かい合って座り、

用意されたハーブティーセットと、

フルーツが入っているバスケットから適当に好きな物を手に取り、

他愛のない話をしながら食事をした。


『今日はミントティーか』

『うん、お寝坊さんの人にはスッキリするからお勧めよ』


このように毎日楽しい日常を送っているが、

そろそろパンを食べたくなって文句を一つ言ってやった。


『そろそろパンが食べたいんだけどー』

『そうね・・・それじゃあ・・・』


ルーナが笑顔で俺に言ってきた。


『ロアン、近くの村に行ってパンを買ってきなさい』

『えーなんで俺がー・・・』


断ろうとすると、ルーナがフルーツナイフ持って笑顔でこちらに向けて脅してきた。


『養っているんだからそれぐらいはしなさいよ?』

『はい、すいませんでした』


速攻で頭を下げて謝った。


朝ごはんを食べ終えて自分の部屋に戻って準備をした。

今日は黒いジーンズにタンクトップという無難な服を着た。


『良し、めんどくさいけどいくか・・・』


リビングに戻り、やけに静かだと思ったらルーナの姿がなかった。

自分の部屋に戻ったのか?

念のために出掛ける事を伝える為、ルーナの部屋に入ることにした。


『ルーナ、今から出掛けてくるからー・・・』

『えっ?』


部屋の中に入ると、服を脱いでいて白い下着しか身に着けていないルーナの姿があった。


それはもう220歳とは思えない程スタイルが良くて綺麗だった。

しばらく見ていたいが、気まずかった俺はすぐさまにドアを閉めて出掛けようとすると、ルーナが又もや笑顔で怒っていた。


『ロアンー?女性の着替えている所を見て、何も言わないはないんじゃないかしら?』


ここは冗談でやり過ごすことにした。


『おばさんの下着姿も見てもつまらないだろ?

そういうわけで謝りはしない。じゃな!』


振り返って逃げようとすると、頭を思いっきり掴まれて割れそうになるほど痛かった。


『誰がおばさんかしらー?』

『いたたたたっ!すいません!本当にすいません!

まじで痛いからやめてーーー!!!』

『ったく・・・』


なんとか許してもらい、無事に小屋を出て小さな村に行くために森の中を歩き始めた。

お金は持っているのかって?ほとんど自給自足だから持っている分けないだろ?

じゃあどうやってパンを買うのか?それは-。


『氷よ!ウルフを凍らせろ!!』


魔法を使って森にいるモンスター退治をし、

近くの村にある小さなギルド会場でお金に換えて貰うんだ。

パンを買いたくて村に行く時はいつもの日常だ。


いやーそれにしても魔法って便利だよな。

こんなモンスターを剣や斧で倒すなんて俺には無理だわー。

凍らしたウルフの数を数え、そのまま放置をして再び歩いた。


『全部で4体って事は・・・銅貨20枚か』


こんなにあったらパンが相当買えるな。楽しみだぜ。

そんなことを考えながら歩いていると、誰かの叫び声が響き渡った。

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