第4話 未来都市と花蓮
雅也は鳥居の中を潜り風魔の後を追った。
鳥居の中の歪んだ光を抜けるとそこには・・・未来都市!?
「ここが俺の住んでいる世界だ」と、風魔が言った。
雅也は見た光景は、雅也がいた世界より発展してる国だった。
ビルは当たり前、いったい何本立ってるのだろうと思わせる数だった。
それに車が見たことない車になっている。
運転手寝てるよ・・・
「これが風魔の世界・・・」
雅也は予想と違ってちょっと驚いていた。
雅也の創造の世界は、村や城などがあるイメージだったらしい。
「おい行くぞ」
タイルに足を付けると一瞬で一番でかいビルの前に移った。
「すげー」
風魔は一番でかいビルの中に入っていった。
ビル内は今までに見たことのない機械が並んでいた。
風魔と雅也はエレベーターに乗り、最上階に行った。
「この世界にもエレベーターはあるんだな」
「あぁ」
風魔の顔には笑みがなく、ピリッとした感じだった。
「今から合う人には礼儀正しくしろよ。間違っても変な事言うなよ。」
エレベーターは最上階に到着した。
エレベーターを降りると、黒い服を着たボディーガードみたいな人が何百人という数が並んでいる。
皆グラサンをかけてる。
「どうぞこちらへ」
一人のボディーガードの人が招待してくれた。
長いレットカーペットを渡っていくと机に座って寝ている女の人がいた。
「花蓮様。風魔第2隊長が任務を終えて帰って参りました」
雅也はおかしなとこにきずいた。
「隊長!?」
その声で机で寝ていた花蓮が起きてしまった。
「馬鹿。礼儀ただしくしろっていっただろうが」
机の椅子が引きずられる音がした。
「おはよう。風魔さん」
にこっと笑った花蓮の顔には誰にでもわかる殺気がこもっていた。
「おはようございます。花蓮様」
風魔が片ひざをついて言った。
「そちらが任務の品ですか?もしそうだったらウザいから殺しますよ」
また笑みを零しながら花蓮は言った。
「すみません、花蓮様。許していただけませんか?」
花蓮は机の横においてあったボールペンを持つと
「そうですね、私はこのボールペン1つで戦います。勝てれば許しましょう。負ければ殺します。どうですか風魔」
風魔はグラサンをとると
「わかりました。受けてたちます」
花蓮は鼻で笑うと
「風魔が私と戦うのではなくその馬鹿が私とやるのです」
風魔は花蓮の事をよく知っている。
幼なじみなのだ。
花蓮が暴言を吐く時は切れているときだと知っている。
おまけに花蓮の能力はあれだ。
このままじゃ雅也が死ぬ。
「まってください。この雅也はまだ能力が使えません。だから私が戦います」
花蓮はニコッと笑うと
「私の眠りを妨げた馬鹿にはお仕置きが必要です。風魔この後何か言って見なさい。あなたもただじゃおきませんよ」
風魔はため息をつくと
「わかりました。雅也自分が犯したミスだ。まぁ死なないように頑張れ」
風魔は後ろに下がり、雅也を前に押した。
「さてここじゃ私の大事なものが馬鹿に汚されそうなので場所を移します」
花蓮は指でパチンと音を鳴らした。
そのとたん場所が変わった。
いや正確には飛ばされたんだみんながこの場所に・・・