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クルスニード 終幕C 貴方の面影


彼は死にたいといっている。


―――私はクルスニードを殺すことにする。

彼は永い時を生きていて、大切な仲間を亡くし孤独だったことだろう。

生きたくないと苦しむ人を救いたいと思った。


「でも……貴方がいなくなったら私はどうしたらいいの!?」


家族といるより永い時を彼とすごし、私にとってはすべて。

なのに、いなくなるなんて考えられない。


「痛い……これが生と死ということだね」

「刺された貴方が痛いはずなのに、どうして私は痛いの」


――――胸から零れ散る紅、私は今さら気がついた。


「私は貴方を愛してた」



ある小さな街に住む女性が、銀髪の少年と暮らしていた。

あるとき彼女は少年が家の前で泣いているのを拾って、女手一つで少年を育てている。

彼女は街の子供たちを集めて毎日人形劇を開く。


「ねえ、お師匠さま」

「どうしたの?」


「僕はお師匠さまの師匠に似てるってみんなが言うんです」

「そうね、髪や雰囲気が似ていると思うわ」


女性は少年の頭を撫で、たった一枚だけになった彼の写真を見せるのだった。


【サッドend..繰り返される事象】

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