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傀儡王終幕E とにかくわかった
「わかりました。 頑張ります!」
「威勢だけはいいな」
〔私は味方です〕
「信用ならんな」
「ですよね……」
〔聞く〕
「お尋ねしてもよろしいですか」
「…何を?」
穏やかなほうは私と同じ名前の人について知らないみたい。
〔わからない〕
これではどちらが陛下なのかわからない。
〔どちらでも〕
どちらが王なんて関係ないわ。私に決められる問題じゃない。
「ぐああああああ!」
就寝しようとしていると、胸騒ぎがして、私は急いで陛下の元に走る。
すると玉座の間から誰かの叫び声聞こえ、扉を開けて中に入った。
「お前は見ないほうがいいぞ」
「陛下、どうして……」
ゲルンガァの右手には血の付いた剣、左手には首がある。
「やはりだれも信じられんな……」
玉座の下から上半身裸の薄い茶髪の青年が現れる。彼は右手の銃でゲルンガァの心臓を狙った。
「ああ、お前が王か……」
ゲルンガァの死を確認した青年は自身の頭部を撃つと、その場に倒れた。
私が決めていれば、彼らは死なずにすんだのかしら。
【DEAD:真相は闇へ】




