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共通バッドエンド

→[街をでる]


私は恐怖にたえかね、街を出ることにした。


「そこの人形使いのお姉さん」

「人形劇をみせてちょうだいな」


たくさんフリルのついた服を着たまるで人形のように可愛らしい巻き髪の少女とお揃いの柄のベストを着た小さなシルクハットの美少年がいた。


「ええ、かまわないわ」


私はその場に台を立てて人形を操り、やがて終わる。

気がつけばさっきの子供達はいなくなっていた。


きっと飽きてしまったのだろう。気にせず歩き進めた。


身体が鉄のかたまりのように重く、氷のように冷たくなる。


「師匠……」


私が諦めなければ、あの街にいればきっとこうならなかったのだろう。


ああ、向こうに見える彼は誰だろう―――――?


◆◆


青年は冷たくなった少女を抱え、寝台の上に寝かせる。

息も鼓動も止まった少女をの頭をそっと撫でた。


「もっと早くに出会っていれば、あるいは―――」


“出会わなければよかったのだろうか”青年はただそこに眠る彼女の姿に後悔した。



【ハジマラナイ物語】


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