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ギュール 終幕E 食い下がる
「気になるわ。お願い、何でもいいから教えて!」
「しかたないなあ。それじゃ、条件を出しちゃおうか」
◆彼の出す条件を聞く?
〔聞く〕
→〔聞かない〕
「嫌らしいお願いする気なんでしょう。お金なら貸さないわ!」
「彼女に如何わしい事は許さないよギュール?」
アネッタとクルスニードは違うことを考ているが、ギュールをジッと見た。
「嫌だなあたまには寂しい心に癒しがほしいだけですよ」
ギュールはやれやれと両手を上げながら目をそらして去っていく。
「大王に呼ばれて城で人形劇をしてくるだけだから、アネッタは先に家へ帰っていたほうがいい」
「わかったわ」
師匠の言葉に後ろ髪を引かれつつ、私は王都を出た。
「いつ帰ってくるのかしら……」
まさか、師匠は王都で素敵な女性を見つけて移住している?
「まあそれなら、しかたないわ」
【人形劇場は閉幕】




