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いせてん!チースタ!  作者: 遊路
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第二十七話 やり過ぎ感




 帝都に帰りつくと、まずは皇帝陛下に帰還の報告をした。そもそも、結婚祝いのお返しと言って、他国を訪問するということを普通はしない。せいぜい新婚旅行として国外へ行くことがあるくらいだ。ただ今回は私が次期皇帝の継承権第一位であるということを国内外に知らしめる意味があったのだ。


 本来なら隣国以外の国にも挨拶をするべきなのかも知れないが、ソヴェンテ帝国は最西端にあり、隣国から東側は戦時下にある国がほとんどだったため、比較的仲の良い隣国のみ訪問するというのが今回の旅であった。


 それにしても、良くある異世界転生物ならば訪問先の国々でトラブルに巻き込まれ、それを解決して隣国とより深い関係を結ぶなんて話になりそうなものなのだが、びっくりするくらい何もなかった。せいぜいジプート王国領内で暗殺者に襲われたくらいだ。まあ、セバスチャンがサクッと捕まえて帝都に連行したのだが。


 暗殺者の黒幕も、皇帝陛下が直々に取り調べたそうで、すでに黒幕らは処刑されていた。どうやら、私の前の継承権第一位の王子とその取り巻きによる犯行だったようだ。自分の息子にもかかわらず処刑するとは皇帝陛下も思い切ったなぁ。と思ったら、私へのアピールでもあったようだ。私の特殊スキルってそんなに凄いのか・・・


 帰ってからというもの、帝王学にスキルのレベル上げに精を出していたら、一年ほどですべてカンストしてスキル石が出てきた。やり過ぎたかな?せっかくなので、魔法関連はエレルに使い、それ以外はナタリアとマーシャに使って一緒に訓練にいそしんだ。ちなみに肉体改造を極めたら、腕を増やすことに成功して、多剣術・多槍術・多弓術という前例がないような新しいスキルを覚えた。もちろんカンスト済みである。どんなものかと言うと、腕を6本にしてそれぞれに武器を持って戦うというものだ。ちょっと見た目人外なので、人前で使うのはアレだがきっといつか役に立つに違いない。


 他にも体術と気配察知を極めたら、危機回避を習得した。習得条件を発見できたので、ナタリアとマーシャにも取らせた。あと、全属性の魔法を習得すると合成魔法という特殊スキルを習得できるようだ。私は魔法創造を持っているせいなのか、習得できなかったがエレルが習得した。ちなみに属性は火・風・水・土・砂・空間・回復だけで、光と闇はないようだ。杖を購入して練習していたので私とエレルは詠唱短縮もマスターした。すると無詠唱の特殊スキルを習得した。


 なんだか、ヤバいくらいにスキルを極めちゃった気がする・・・


 確実に話の展開としては面白くない方向へ流れているのにもかかわらず。敵が現れない。帝国周辺って本当に平和なのね。いっそ、隣国東の国々を平定しちゃおうかな?セバスチャンはもともととして、スキルを極めた私たちならばイケる気がする。まあ、行かないけどね。だって、変に介入してもこじれるに決まっているじゃない?帝国か隣国が攻め込まれない限りは手を出さないでおくことにした。


 他国の戦争に介入して面倒事を作るよりも、せっかくなので世界旅行に出てみようかと思う。幸いなことに空間魔法を極めたので、どこにでも一瞬で行き放題である。まあ、普通は魔力消費量が多くて一日一回使えれば良いほうなのだろうが、私はなんせ魔力無限の特殊スキルがある。日帰りで世界各地を旅行できるのだ。行かない手は無いだろう。そう決まったら、まずは皇帝陛下に許可を貰いに行く。


「・・・というわけで、旅行に出てもよろしいでしょうか?」


「よかろう。ついでに世界情勢を調べてくれると助かる。魔王がいつ復活するかもわからないからな」


「魔王かぁ・・・そういや居るって言っていたな・・・」


 ぼそりとつぶやいたので、皇帝陛下には聴こえていない。


「では、行ってまいります」


「うむ。よろしく頼むぞ」


 ちなみに今回の旅費は全額自費である。まあ、移動費や宿泊費がいらないので負担額はたかが知れているが、錬金術スキルを鍛えるついでにいくつか生産効率の良い作物を品種改良してリナスの居る村ソルベ村に渡しておいたのだ。成長速度の速さの割に土地の養分をそれほど使わない新品種はわずか1ヶ月で出荷することが可能となり、ソルベ村はあれよあれよと豊かな村にいや、街になった。そして、その収入の一部が私に流れていたのだ。本来なら、ソルベ村の領主ムンタファ子爵のものなのだが、新品種を育ててもらう前に村を周りの土地ごと買い取ってあったので、皇帝直領になっていたので全く問題なかった。


 新品種を育てる前のソルベ村はほとんど無価値だったので、とっても安かったです。


 ムンタファ子爵が私に対して変な感情を抱かないように、別の新品種を渡しておいたので、遺恨も無いだろう。あと、ついでに帝国領内各地に被らないよう、様々な新品種を配っておいたので各地領主たちからお礼の言葉と贈り物が届いていたりもする。帝国の食糧事情が一気に改善されたので、皇帝陛下にも感謝された。次期皇帝としての株もうなぎ上りである。


 さて、準備は整った。世界を見て回るぞ!




ある意味チートの王道ですかね?サクッと進め過ぎかな?

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