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いせてん!チースタ!  作者: 遊路
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第二十五話 新国王




 奴隷商館を出た後、スキル石屋に寄って鑑定のスキル石を購入した。鑑定のスキルレベルを上げれば、見ただけで相手のステータスがわかるそうなので前々から欲しいとは思っていた。帝都ではたまたま品切れだったようで買えなかったので良かった。


 他にも危機回避のスキルが欲しかったのだが、特殊スキルらしい。特殊スキルはスキル石がない。そもそもレベルが無いのだ。生まれつきか、複数のスキルを極めると特殊スキルに成長することがあるらしい。危機回避のスキルは探索魔法と気配察知のスキルを極めると出現するそうなのだが、なぜか6割くらいの確率らしい。他に何かスキルが必要なのかも知れない。とりあえず気配察知のスキル石も買っておこう。


 周辺の敵を感知するスキルって他に何かあったかな?そう思いながら、スキル石を眺めているとタカの目のスキル石があった。これも一応買っておくかな。リナスもナタリアも持っていたし、あった方が便利かも。あと隠ぺいも買っておこう。


 そんな感じで買い物をしていたら、剣術・槍術・弓術・体術・夜目・料理・清掃・追跡・筋力・持久力のスキル石を買ってしまった。総額で2000万エレルほどかかったが、まあいいだろう。旅費として5億エレル貰っていたので問題ない。まあ、スキル石を使ったとしてもLv1なので、そこからレベルを上げないといけないのが大変ではあるが。


 ナタリアとマーシャの服をいくつか買ってから王宮に戻ると丁度食事の時間になったようだ。王様たちとの食事は若干疲れるがエレルに任せておけば問題ない。側室として姫を進められそうになったが、エレルがすぐに釘を刺したので避けられた。うん。エレルに任せておけば大丈夫だな。


 その後、武闘大会まで部屋でエレルとイチャイチャしたり、お茶会に呼ばれたり、姫に色目を使われて夜にエレルに絞られたり、マーシャの乳と尻がエロかったりと色々あったが、暗殺者が現れる事もなく大会を迎えた。


 他国の王侯貴族は参加できないものだったので、武闘大会に出場するということはなかったのでほっとしたが、王様を決める戦いともあって、かなりレベルの高い戦いだったと思う。なぜなら、動きがかすんで見えてさっぱりだったからだ。タカの目を使って見てみたが、さっぱりだ。レベルが低いせいかな?と思って、ナタリアに聞いてみたが、ナタリアも見えないそうなので、タカの目のスキルレベルは関係ないようだ。ナタリアは剣術Lv8も持っているんだけどなぁ・・・


 しょうがないのでセバスチャンに解説してもらいつつ、鑑定とタカの目のレベル上げをしようと常時発動していたら二日目にレベルが2に上がって出場者のスキルレベルが確認できたのだが、色々MAXでした。ちなみにスキルはLv10でMAXだが、Lv5を超えると上がりにくくなるのでその能力差はLv1の違いといえども大きいらしい。剣術Lv8のナタリアがかすんで見える動きって、Lv2の差だけで怖いねぇ・・・出られなくて良かった。出ていたら確実に物理攻撃無効の特殊スキル持ちとばれていただろう。


 武闘大会優勝者は奴隷のアキレスという青年だった。剣闘奴隷という真剣を使った殺し合いをする奴隷で15歳から10年生き延びた強者だそうだ。普通は5年持たないそうなので、この国では伝説の剣奴だそうだ。国王を決める武闘大会が無ければ、一生剣闘奴隷の可能性が高かったそうなので、彼はある意味運が良かったのだろう。でもまあ、彼ほどの実力があれば、兵士として採用されてもおかしくなかったのだが。なぜ今まで奴隷をしていたのか不思議だ。明日、会えるので聞いてみるか。


 翌日、新国王としてアキレスに謁見をして挨拶をした。昨日まで奴隷だったので、言葉使いを気にしなくていいのは助かった。挨拶を済ませた後、立食パーティーのような感じで新国王就任と武闘大会優勝のお祝いがあったので、酒を渡しつつなぜ奴隷をしていたのか聞いてみた。


「アキレス様。なぜ10年も剣闘奴隷をしていたのですか?普通は2、3年もすれば兵士として買われるそうじゃないですか」


「私の主人が強欲だったんだよ。普通の貴族がとても買えないような値段を付けていたのさ。まあ、おかげでこうして国王に成れたのだから、感謝はしているよ。まあ、褒美は殺さないでやるだけなのだがな。目を潰すだけにしてやったよ」


 恐ろしいことを言いながら豪快に笑うが、まあ10年もいつ死ぬかわからない生活をさせられていたら、普通は殺すほど憎むよねぇ・・・にしても、この国王。特殊スキルを持っている可能性が高いなぁ。折角なので見てあげるかな?


「あの、私。実は特殊スキルを見る事の出来る魔法が使えるのですが、アキレス様の特殊スキルをご確認しましょうか?」


「ほう。それは助かるな。自分では普通のスキルすら確認できないほど、魔法には縁が無くてな」


「では、失礼して・・・」


 特殊スキルを見る魔法は実はない。なぜなら、本来は本人しか確認できないものだからだ。だけど、私は魔法創造の特殊スキルを持っているので、特殊スキルを見る事が出来るようにステータス確認魔法を強化できるのだ。それで確認してみると、アキレス新国王はやっぱり特殊スキル持ちだった。


「なんのスキルがあった?」


「はい。剣聖は恐らく今回の戦いの中で身についたものでしょう。もうひとつの精神不動が生来の特殊スキルではないかと思います」


「ほう。ふたつもあったか。それはいい。何か褒美を取らせないとな。何が良いかな?なあ、前王。こういう場合は何が良いんだろうか?」


「そうですな。金か女かのどちらかですが、ユーロ様は新婚ですので、金がよろしいかと」


 前王は後見人として、新国王が国王として仕事をこなせるようになるまで側にいるそうだ。


「金か。それだと面白くないな。そうだ。何か珍しいスキル石はないのか?魔法系は俺が覚えたいので、それ以外で何か良いものがあったらひとつやるのはどうだろう?」


「スキル石でございますか?珍しいものはそんなにないと思うのですが・・・おい。何かあったか?」


 近くに控えていた近習に訊ねると何やら巻物を持ってきた。スキル石のリストかな?


「そうですねぇ。これなどいかがでしょう?精力のスキル石なのですが、なんでも側室を15人持った国王が一ヶ月も妻たちと部屋に籠った結果、腹上死した時に出したスキル石だそうです」


「なんだそれは、いわくつきではないか!」


「ですが、かなり珍しいスキルで尚且つ子作りには良いのではないかと・・・」


 ああ、それならスキル石を使わずともそろそろ身につきそうなんだよなぁ。断っておくか。


「他に何かないですか?できれば戦闘系のものが良いのですが」


「そうですか・・・では、これはいかがでしょう?双剣術のスキル石です。なかなか双剣を使いこなせるものが居ないので珍しいかと」


「ふむ。それなら私は持っているスキルだからあげてもかまわんな。どうだ?」


「はい。ではそれでお願い致します」


「うむ。では、帰る時にでも土産と一緒に持たせよう。今日は楽しんでいってくれ」


 双剣術かぁ。剣術レベルが最低でもLv5はないと使えないようだから、ナタリアに稽古を付けてもらうかな。


 そうして、その夜は飲んで騒いで踊って、新国王の誕生を祝った。奴隷上がりの国王。奴隷たちに夢を与えたし、恐らく奴隷たちの待遇改善にも力を入れてくれることになるだろう。できれば仲良くしていきたい国だなぁ。




主人公のスキル数がとんでもない事になってきています・・・

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