第二十二話 エルフリーフ王国
「この度はお祝いの使者とお祝い品の数々。誠にありがとうございました。初めまして、ユーロ・ソヴェンテと・・・」
「アレクシェンダーの長女。エレルライン・ソヴェンテでございます」
「苦しゅうない。表をあげ・・・あれ?そこに控えているのはお父様?」
「100年ぶりでございますな。我が息子よ」
なんか、エルフリーフ王国の国王はセバスチャンの28504番目の息子だったようだ。もはや数がおかしい。意味がわからない。結婚祝いの返礼どころじゃなくなり、セバスチャンを残して客室に案内されることとなる。一泊してから次の目的地に向かうのだが、その晩は王様との会食があったのだが、終始セバスチャンと王様との親子の会話だった。100年ぶりだそうなので、色々あるのだろう。途中から、下ネタに入ったりしていたので、王様とセバスチャンは確実に酔い始めていたのだろう。私たちは早々に退席させて頂いた。親子水入らずにしてあげたかったからね。あと、下ネタがえげつない感じになりそうだったので、加わりたくありませんでした・・・
「返礼の品。確かに受けとりました。また、父がお世話になっております。よろしかったら、旅のお供に侍女をひとりお連れ下さい。聞けば父がひとりで護衛もしておるとか。この者は、身の回りの世話も腕も立つゆえお役にたつはずです」
なんか、侍女を頂きました。あれ?侍女って貰ったりするものだっけ?何かがおかしいなぁ・・・と思いつつも、エルフ族の侍女。ナタリア・エイスウッド18歳がお供に加わった。エルフ族だけあって美人である。あと、日本に居た時のエルフのイメージと違って、お胸のほうがご立派でした。ちょっと見ただけで、エレルに目つぶしされたので気を付けなくては・・・
「昨夜は気を使っていただきありがとうございました。おかげさまで、息子と久しぶりの会話をすることができました」
「いえ。セバスチャンにはこれから色々お世話になるし、これくらいのことで感謝しないでもいいですよ。まさか、訪問先の王様が息子さんだとは思いもよりませんでしたし」
「私もてっきり、孫かひ孫に代替わりしていると思ったのですが、なんでも兄弟が健勝であるなら兄弟で、と王位継承していき末息子が王をしていたようです」
なんでも、赤子の頃に王国を出奔していたので、向こうは肖像画でしかセバスチャンの顔を知らなかったのだが、小さい頃から母親に話をされていたので、一目見て自分の父と気付いたそうだ。昨日ふたりで会話していたのはその母・・・セバスチャンの最後の妻のことで盛り上がっていたようだ。
セバスチャンとナタリアが御者台にいる。先ほどはナタリアに任せていたようだが、来るときにセバスチャンがこちらに来ていた時、誰が操縦していたのかという謎が生まれたが、セバスチャンなので仕方がない。ナタリアのステータスを見てみたのだが、スキルが結構ある。風魔法Lv5・回復魔法Lv7・剣術Lv8・体術Lv7・タカの目Lv6・夜目Lv5・料理Lv7・清掃Lv7・馬術Lv5と、ひとりで戦闘から家事までこなしてしまえるほどあるようだ。まあ、セバスチャンは何でもできるので、比べられないが侍女としてはかなり優秀な気がする。
旅の間、妻の話し相手もできそうなので安心だ。女同士の会話って、大事みたいだからねぇ。この国に来るまでの道中に何度か女友達とおしゃべりできない事がストレスになっていたようだったので助かった。もしかしたら、セバスチャンがその辺を考えて王様に頼んだのかも知れない。
エルフリーフ王国から北へ数週間。次の国は砂漠の国。ジプート王国は多種族国家で王族は30年に一度、武闘大会で決められるそうだ。そして、今年が第三回目の武闘大会の年だそうで、返礼をしに行ったら、武闘大会に出場することとなっていたりしてねぇ~。などと、エレルと冗談で話していた。フラグかな?
短くてすみません。ささっと、次の国に行くこととなってしまいました。




