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いせてん!チースタ!  作者: 遊路
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第十九話 やり過ぎた結果

 翌日。朝食を取ってから錬金術スキルで薬草と水魔法で作った純水から、回復薬を錬成する。最初は薬草1束と純水250mlと魔力を少々で回復薬1本が作られていたが、10本目を作った時に錬金術スキルのレベルが2に上がり、2本に増えた。その代わりに消費魔力が増える。30本目を作ったら、お腹の虫が鳴るとともにレベルが3に上がり、完成本数が3本に増える。お昼を取ってから、作業を再開する。次にレベルが4に上がったのは60本目。そして完成本数は4本になり、100本目でレベルが5になり5本に。魔力を大目に使うと効果も上がるらしく。途中から回復薬が上級回復薬になったようだ。回復薬よりも色が濃いので、違いが良く分かるのは分別に助かる。鑑定のスキルが無いと見分けがつかないものもありそうだな・・・


 今日の夕食と明日の昼までの食材を買いに行くついでに、日雇いギルドで回復薬を50本ほど買い取りしてもらうと日雇いギルドのランクがEからCになった。ついでに出したゴブリンの討伐部位と合わせて、2つ一気に上がったようだ。すると、ギルドの職員に奥の部屋に来るように言われて応接室のような場所に通された。リナスも一緒に入れたのだが、何が起きたのかわからずにビクビクしている。たぶん、短期間でランクが上がったせいだと思うんだけどな・・・


「おお、お主がユーロか。思ったよりも若いな。さて、座らせてもらうよ」


 髭もじゃのダンディーなおじさんが気さくな感じで入って来た。まあ、私は騙されないぞ。こういう人はだいたいギルド長とか、ギルドマスターとか言われる偉い人なんだよなぁ。


「さて、自己紹介からしておこうか。わしはこの帝都の日雇いギルドを統括しているギルドマスター兼労働大臣をしているカザルス・ナルディウスというものじゃ。よろしくな」


 握手を求めてきたので、右手を出すと分厚い手のひらの感触を感じる。仕事人の手という感じだ。


「まあ、わしは平民上がりだから、礼儀とか作法とか気にしないので楽に喋ってくれ。ああ、カザルスと呼んでくれて構わない。さっそくじゃが、聞きたい事があってな」


 急に鋭いまなざしになる。思わず身を固くして息を飲んだ。


「お主。何者じゃ?」


「・・・えっと、質問の意味がワカラナイデス」


「転生者じゃないのか?特殊スキルを持っているのじゃろう?」


 なんか色々ばれていそうだ。どうしよう・・・正直に話すべきなのかな?


「実はな。わしも転生者で特殊スキルに完全鑑定というスキルを持っておるんじゃ」


「ということは、すでにステータスがモロバレですか・・・」


「まあ、そういうことじゃが。やはり転生者じゃったか」


「全部見えているんですよね?なら、隠しても意味がないじゃないですか」


「まあ、ステータスやスキルなんかはわかるのじゃが、出生なんかは実は完全鑑定のスキルを持ってしても見られないのじゃよ。すまんな。勘違いさせたみたいじゃな。ふぉっふぉっふぉっ」


 このおっさん。かま掛けやがったな。全部見られていると思ったら、限定的なのかよ!まあ、でも特殊スキルの複数持ちなんて転生者しかありえないと言われたので、特殊スキルでばれているも同然だったのだが。


「それで、私が転生者だと何か問題でも?」


「いやな。別に問題ではないのじゃが。転生者はというのはなぜか皆、強力な特殊スキルを持って生まれてくる。ちなみにわしはあと4つほどあるんじゃが、お前さんの特殊スキルはあれだな・・・魔王かな?」


「いえ。天使の話だと破壊者で、召喚転生の儀式で呼び出したらしい邪神教団の教祖が言うには破壊神だそうです・・・」


「ラスボスどころじゃなくて、裏ボスじゃったか・・・」


「あの・・・」


 あ、リナスも一緒にいるのを忘れて普通に話を進めていたな。どうしよう?カザルスのおっさんに頼んで奴隷解放条件を満たす地位でも貰って、解放したほうが良いかな?


「転生者ってなんです?ご主人様は魔王で破壊神なんですか?」


 あら、なんかよく分かってないけど、知っている単語だけ繋げて混乱していらっしゃる。やはり、故郷にお帰り頂いたほうが良いかもな。


「カザルスさん。もしかして、転生者だと何かしらの地位を頂けたりします?」


「うむ。国としてはどんなことをしてでも囲い込みたい存在じゃからな。そうだな・・・お主の特殊スキルなら、次期皇帝もありなんじゃないか?」


「はい?」


「いや、皇帝に年頃の娘さんがおってな。お主さえ良ければ婿になれ!」


 あれ?おかしいな?最後は命令に聞こえたのだが・・・


「いやいや。お主が悪いやつじゃなくて良かった。今日会ってみて、ヤバそうな奴ならサクッと暗殺する予定だったんだが、良い後継ぎが見つかって皇帝陛下も安心じゃのぅ」


 なんか、さらっと危険な発言が・・・私は暗殺される予定だったの?あと、入り婿決定?


「ご主人様・・・ご結婚なさるんですか?」


「そうじゃよ。良かったな、お主は恩赦で今日から自由の身じゃ。まあ、契約期間が1年あると聞いておるので、3年分の給与を出してやるので、故郷に帰ると良い。ああ、あとで守秘義務についての書類にサインしてもらう必要があるから、身の回りの物をまとめたら、またギルドに来てくれ。どの窓口でもお主の名前を出せば話が通るようにしておくのでな」


 なんか、どんどん話が進められている。ここで逆らっても、より面倒な事になりそうだなぁ・・・仕方がない。受け入れてみるか。


「それじゃあ、お主はわしとこのまま皇帝陛下にご挨拶しに行くぞ。馬車も裏に呼んであるから、そのまま来てくれても大丈夫だ。なあに身なりも向こうについたら適当な衣装を用意してあるから大丈夫じゃ」


 うん。完全に逃げられないな。転移魔法を使おうと思ったのだが、魔法が使えない。拘置所の牢屋よりも強力な魔法封じの印が施されているようだ。しかしまあ、次期皇帝とか意味が分からないんですけど・・・いきなりそんなことになったら、継承権一位だったやつが暗殺者を仕向けてきそうなんですけどね・・・




なんか、ノリで書いていたら、プロットから大きく逸脱しました。なぜだろう?

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