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いせてん!チースタ!  作者: 遊路
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第十五話 行商準備



 空間倉庫とアイテムボックスは似ているけどちょっと違うようだ。空間倉庫は時間経過があるので、生ものを入れておくと腐ってしまうが、アイテムボックスは時間が止まっているのか、遅くなっているのか腐らないそうだ。あと、空間倉庫は魔法が使えるなら、すぐに使えるようになるくらい初歩の魔法だったりする。


 薬草の鮮度を保つためにアイテムボックスに入れて、日雇いギルドに持って行ったら、アイテムボックスが使えるということに驚かれて、薬草の量に驚かれた。どうやら、一週間分くらいの採取量だったみたいだ。でも、これ。まだ半分なのよね・・・よし、残りはそのまましまっておこう。錬金術スキルがあれば、薬草から回復薬を錬成できるようになるし。ただ、錬金術スキルは普通に覚えるよりも、スキル石を購入したほうが初期費用を抑えられるらしい。普通に覚えようとすると、錬金用の器具を購入して、薬草の成分を抽出して、純水と混ぜるというのをひたすら繰り返さないといけないらしい。錬金術スキルを覚えてしまうと、魔法のように材料さえ揃っていたら器具なしで錬成できるので、ほんとうに費用が全然違う。


「ランク上がりましたね・・・」


「薬草採取だけでランクって上がるものなんですか?」


「いえ。普通は色々なものを少しずつこなしながら上げるものですね・・・」


 なんか、受付の人が「何だ?こいつ?」という目で見てくる。どうやら、やり過ぎちゃったらしい。


「魔法が使えますからねぇ。ひとつ見つけたら、あとは楽でしたよ」


「ああ。探索魔法ですね・・・え?あれって魔力消費激しいから、この量を採取するとしたら、3日はかかると思うんですけど・・・」


「そうなんですか?私。魔力量多いのかな?」


「魔法系のスキル持ってないのに凄いですね・・・」


 魔法系のスキルを持つと、魔力消費が軽減されたり、威力があがったりする。早く覚えたいものである。生活魔法の照明なら、繰り返し唱えれば早く覚えられるかもしれない。寝る前に試してみよう。


 とりあえず。日雇いギルド証のランクFからEにあげたものと取り換える事となった。ランクDに上がると、お仕事を紹介してもらえるようになるそうな。ランクDに上がるまでは、採集や討伐、配達や荷運びなどの仕事をこなしていくらしいのだが、割と早くDに行けるかもしれないなぁ。


 薬草を500束買い取りに出したので、1束50エルクの合計25000エルクになった。1時間で肉体労働5日分の賃金である。しばらくこれを続けたいが、薬草の量にも限りがあるので、取り過ぎると他の初心者たちに恨まれるだろうな・・・次はモンスター討伐か盗賊討伐にしておこう。まあ、その前にリナスの村に行商に行くためにも商人ギルドに登録しないとね。


 登録料は無料だったが、ランク別に年会費がかかるそうだ。Fランクは行商許可証を購入する事が出来て、年会費は10万エルク。高いなと思ったが、商人ギルド証を見せれば、商人ギルド加盟店で1割引になり、商品情報が無料で閲覧できるようになるので、そんなに高いものではないようだ。特に商品情報は一回500エルクするので、年間で考えるとだいぶお得なのだ。


行商の平均仕事量は月に4往復。帝都を中心に東西南北の町や村を行ったり来たりする。仕入れ前に需要品情報を帝都と目的地の二ヵ所で1000エルク。それが4回なので月に4000エルク。年で48000エルクはかかるので、情報料だけで半分くらいは元が取れるわけだ。それに移動に使う馬車や移動先の宿に卸す店で1割引されるわけなので、年会費はあってないようなものになるわけだ。ちなみに税金は商品購入時に徴収されるので、国内で売買をするならそれ以上はかからない。国外になるとそもそもFランクでは無理だ。Cランクから買えるようになる貿易許可証が必要となる。


 言い忘れていたけど、行商許可証の価格は1年間の有効期限付きで1万エルクである。9割は税金らしい。あと、ランクごとの年会費だが、FからAまでで10万・25万・50万・100万・5000万・1億エルクという感じに上がるそうだ。Aランクになると貿易路無制限や加盟店8割引など色々凄いらしい。というか、国の御用商人になるようだ。爵位も貰えて、王宮勤務で経済大臣の相談役を兼任するとか私には縁のない話だろう。本格的に商人になる気はないので、商人よりも迷宮探索者のほうが儲かりそうだからねぇ。


 リナスの村はムンタファ子爵領ソルベ村といい。帝都の南、ソヴェンテ帝国国境に近い場所にある。簡易地図ではよく判らないが、リナスの話によると周りは森林でモンスターも多いようだ。村には木製の塀と堀がぐるりとまわりを囲んでいるので、村の外に出なければ安全だったそうだ。モンスターが多いのに狩人をしていたリナスの父親は実は村の中ではかなり強かったのかも知れない。


 帝都で安く手に入るオレンジやりんごなど、果実類の人気があるそうなので、それを村の人口を考えて売れそうな分だけ購入する。


 今更だが、日本人の転生者が王様になっていた時代があり、曜日やら固有名称など色々と日本と同じ物があるようだ。もちろん言語は違うが。


 商品と一泊分の衣類をアイテムボックスに入れて、いよいよリナスの故郷ソルベ村に出発することとなった。




ファンタジーは好きだけど、書くには向いていない気がしてきた。なぜなら、考えないといけない設定がやたら多いから・・・

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