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連絡
「お待たせいたしました」
宇宙軍がやっときてくれた。今はまだ無線での連絡だが、窓から見ても、宇宙軍の戦艦が見える。戦艦というと、最近では、重砲と呼ばれる電子砲を装備した、ごつい艦が主流だ。とはいっても、宙賊の保有武器も、相当強いので、無傷で、ということにはなれない。だから、周囲の安全が確認できるまでは、漂流していた船は放置されていたということなのだろうと、鰆は考えた。
「現在、順次救助にあたっております。そろそろ準備をお願いします」
無線での連絡で鰆たちは、移動するための準備に入った。




