表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/60

緊急ポット

緊急ポットは、右舷後方にある。

強制ダウン状態にある船内は、人工重力が切れるために、全ての物が宙へと浮かび出す。

ただ、急激に消えるのではなく、ぼんやりと無くなっていくために、慣性で物がぶっ飛んでくるということはない。

「よし、そこのハッチを開けるんだ」

鰆が指さした先には、赤色の取っ手があった。

ジェニーがそれを掴み、一旦引き出してから右に180度回す。

ガコンと何かが動く音がして、入口が現れた。

「これが緊急ポットだ。脱出艇ともいうな。この船では5人まで乗ることができる。定員が5人だからな。5人が1か月生活するのに必要な酸素、水、食料はあらかじめ積んである。それと、脱出艇が緊急離脱する際に救難信号を自動的に発信するようになっているんだ。これによって、すぐに軍がやってきてくれるということだ」

そう言いながらも、ほとんど無理やりジェニーを緊急ポットの中に押し込む。

「全員が入ると、手動でふたを閉める」

壁にあった出っ張りを引っ張ると、鰆の頭側の壁からドアが勢いよく飛び出し、完全に船の本体と隔離された。

「ブザーが鳴ると自動的に射出だ。閉めてからおおよそ10秒でな」

そう言うと鰆はジェニーをすぐそばにある席に座らせシートベルトを締めさす。

鰆が座るとすぐにブザーが鳴りだし、シートベルトを締めるとほぼ同時にバシュンと音が響いたと同時に、すごい加速を感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ