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骨付きリブロースステーキ
15分ほどで、頼んだものはやってきた。
その間にも客は増えていき、今では、空いている席は片手で数えるほどだ。
「いただきまーす」
ジェニーは、頼んだ骨付きリブロースステーキにナイフを入れ、フォークを切ったのに刺してから食べている。
実は、タレは肉にしみこませている。
漬けダレの発想で、焼いては漬け、焼いては漬けを繰り返すことにより、味を中まで染み込ませているらしい。
その作り方は、このレストランでも踏襲されているようだ。
一方で、鰆が頼んだのは、2050年ほどの料理法で作られたステーキだった。




