表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/60

吹き抜け

 ジェニーは船から降りると、体が浮きながら楽しんでいるようだ。はじめてくるケレス第一中継基地のあちこちを見に行きたいと、全身で訴えている。だが、鰆はこの広いところで一人きりにする心配があったので、一人でどこかに行かないように、手をつなぐことにした。

「このケレス第一中継基地は、ケレス植民時代からある、由緒正しい基地なんだ」

 鰆は、繋留手続きを済ませると一歩中へ入りながら、ジェニーに説明をした。だが、その説明をジェニーは聞いていないようだ。初めて見るケレス第一中継基地の中の光景を楽しんでいるように見える。

 税関手続きと繋留手続きのスペースを抜けると、最上階から最下階までが吹き抜けとなっている空間へと出る。それぞれのフロアを円状に切り取った吹き抜け部分は、あたかもエレベーターのように誰もが上下へと動いていた。手すりの代わりに、上下の端から端まで続いているパイプがあり、それを使っているのだ。

「離れないように、ね」

 そう言って鰆は、互いに腰紐をつける。ジェニーは、それを黙って受け入れていた。

「階数は120。5分の1はL・ホテルグループが使っていて、ホテルとなっているんだ。地球の傍、ラグランジュポイントにあるホテルで、正式にはラグランジュホテル ケレス店と呼んでいるんだ。ただ、長いからね。Lホテルと、普段は呼んでるよ」

 鰆は何も見ずに説明をはじめた。そんな説明をしつつ、腰紐の長さをおおよそ3メートルほどに設定し、吹き抜けへと進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ