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"こゆだよ!"
「ドロボーズ!」
レッツダンス!
「こゆこゆー、起きろーー!起きろってばー!!」
「うーーん...なぁに、あやー?」
「何言ってんだよ、今何時と思ってるんだよ!早く降りてこーい。」
5年生夏休みの前日、登校日。
こゆきはまだ弟のゆうがぐっすり寝てる頃、バタバタしながら準備し、
「いってきまーす」と、元気に挨拶をして、ドアをあけて飛び出した。
「こゆ、ギリギリで遅刻する所だったぞ。」
こゆ=こゆき。
これは親友のあやがつけたあだなだ。
「ごめんごめんあやー寝坊したー」
「ほら走んぞっ」とあや。
「ええええー。」
めんどいと思いながらもはしった、わけがないに決まっている。
こゆきは走ると思いきや、走るつもりで歩いた。
しかもトロい。
家は学校まで近いので、すぐ着いた。
「セーィフ」と、
こゆきが言ったけどギリギリだった。
「おはよう!」と、声をはりあげて教室に先生が入ってきた。
「やばっ」二人は一息する間もなく、
ランドセルをしまって、席についた。
日直が朝の会を始めた。
見ろよ!
2も
見てくれよな!