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プロローグ

今年で16歳。

そして今いる場所はと言うと桜華高校の入学式。

自分で言うのもなんだが頭脳明晰、イケメンな俺だ・・・

モテモテだと思うだろうが俺は桜華高校に入るために青春を捨てて勉強に明け暮れ、やっとのことで入れたのである。

桜華高校とはエリート中のエリートの選りすぐり学校で進学高ダントツno.1の超人が集う学校なのだ。

そして、国政により設備は常に最新であり広大な敷地はもちろん運動場は芝生であり、高級ホテルのような寮完備で授業料無し将来安泰合格さえすれば至れり尽くせりの学校なのである。

こんなことが国政?と疑問に思うだろうがすこし持ち直してきたが日本だけ大不況なのだ。

幼少期の超スパルタ教育による技術力で世界をリードしてきたのだが、子自守党と言う政党の暗躍により日本は大転換期に突入して50年が経過しとうとう技術力ランク外になってしまったのである。

子自守党とは子供の自由を守る党の略称だ。

幼少期の超スパルタ教育によっての弊害で精神病にかかる人が増加した問題からまず子供の自由を守ろうということを提唱した党なのだ。

精神病によっての犯罪率の増加に始まり、犯罪を犯しても精神病を逃げ口に精神病院行きになる人が大量にでて裁くに裁けない状態に陥ったのである。

なにかあれば幼少期の超スパルタ教育によってのストレスから精神に異常をきたしており、正常な判断ができない状態であったという弁護が横行してしまったのだ。

大人たちは幼少期の超スパルタには嫌悪感を抱いていたこともあり子自守党はいっきに頭角を示し日本大転換期・・・つまり超スパルタの反対である超ゆとり教育が実施されたのである。

だが、そこから技術力ランク外、日本大不況を受け子自守党は潰れまずは国政として優秀な子を集めてやる気を上げさせて若いの頭脳に期待し新しい技術を!黄金だった国日本とは言わせない!ということで桜華高校ができたのである。

この子自守党は他国による日本の技術力への嫉妬からの日本沈没作戦だったと言う説もある・・・

真相は闇の中である・・・

俺こと十文字(じゅうもんじ) 勇人(ゆうと)は今その桜華高校の入学式にいるはずだった・・・

そういる!はずだったのである・・・






時は遡り桜華高校入学が決まった日

ほとんどのやつは外見とかで初めは友好的に話しかけてきたりもしたが桜華高校に入学するために周りを拒絶し勉強一筋で冷たく接していた俺に愛想尽かして諦めていった。

のにもかかわらずなぜか休憩の度に馴れ馴れしく話しかけてきたりしてなんとなく親友になっちゃった?奴を勉強から解放されたことで始めて家に招待した。

あぁばかだから拒絶してること気付かないのかと妙に納得したのを覚えている・・・

そんなこんなで家の中

「母さんただいま。」

「あら、おかえり。あれ?その子は?」

母さんが不思議そうに岩心を見つめながら聞いてきた。

「こいつは友達の地球(ちきゅう) 岩心(がんしん)。受験勉強から開放されたしこいつ前から家に来たいとか行ってたから連れてきた。ちょっと部屋で話してくる。ぁ、それと高校受かったよ」

俺は岩心を指差しながら母さんに紹介し、どうでもいいことかのように声のトーンを落として高校受かったことを一応付け足して伝えた。

「まぁ珍しい・・・っていうか勇ちゃん友達いたのね。勉強ばかりで心配してたのよ。岩心君初めまし・・・」

母さんは俺を見ながら驚いた顔をしてから岩心に挨拶しようとし・・・

「・・・てええええええええええ?え?え?合格したの?なんか今日はお友達連れてくるし高校合格するし近所の商店街のガラガラクジで1等の5泊6日のペアグアム旅行券あたるわでいいことづくしだわ。勇ちゃん春休みに行こうね!ってなんかいい事づくしすぎて悪いことおこっちゃわないか心配になってきたわ」

母さんは嬉しそうに話していたが何か途中でいいことづくしで急に心配になってきたようだ・・・

「ちょwww勇人のお母さん死亡フラグやでwww」

岩心は笑いながら渾身のツッコミをいれる。

「脂肪?たしかにおやつとかケーキとかで最近5kg太ったのよね・・・って何言わせるの!バシッ・・・この子教育が必要ですね。岩心君こっちへいらっしゃい」

母さんは禁句を言われて暫く使ってなかった愛用の鞭を取り出してきて床にぶつけながら岩心をにらめつける。

「いやいや、おなか周りの脂肪やあらへん!死亡や死亡」

岩心はびびったのか必死に否定している。

だが言葉足らずであった。

俺はもちろん母さんの勘違いに気付いてたので笑いを堪えながら言い訳している岩心をみていた。

ここで俺はいいことを思いついた。

もちろん岩心を助けるため・・・




「母さん!岩心が言いたいのはおなか周りじゃなくて胸の脂肪じゃない?」

もちろん岩心を助けるためな訳ない。

「ガシッ・・・ちょっと勇ちゃんに変態が移らないように変態さんとお話あるので先に部屋で着替えてきなさい」

「ちょ・・・ぷぎゃああああああああああああああああああ」

俺は返事をして階段を上りきったぐらいで岩心の悲鳴が聞こえてきたので下を向きながら手を合わせて一応合掌しておいた。






自分の部屋で着替えてから10分後誤解が解けたのか岩心がボロボロの姿で帰ってきた。

「勇人お前!俺の言いたかったことわかっとったやろ!何火に油そそいどんねん。」

「ごめんごめん」

岩心が怒り心頭気味に眉を寄せて近寄ってきたのでとりあえず謝っておいた。

「お前なぁ・・・でもよう鞭なんてもっとったな?叩かれた所ちょっとミミズ腫れなっとるわ」

「あぁ・・・母さんドSで父さんはどMで・・・父さんが事故で亡くなるまで・・・ってここまで言えばわかるだろ」

「そうか・・・まぁけどやっぱお前はすごいんやなぁ。俺の誇りやで。桜華行ったらかわいい子紹介してな」

俺がちょっと気まずそうに苦笑いしながら言ったので岩心はさっさととっさに話題を変えた。

俺としてもその話題は余り好きじゃないので岩心の話題に乗っかる。

「嫌だ。誰がするか!俺が変態だと思われるだろうが!第一お前みたいなの相手にする奴いると思ってんの?」

俺は受験勉強から解放されたからかいつもより毒舌で返した。

「まぁええわ。わいは鉄古山(てつこさん)高校でハーレムつくるわ。まぁ君はエリート高校で頑張ってくれたまえ。ぁははは」

なぜか岩心に上から目線でバカにされた。

ちょっとイラッときたのは秘密だ。

鉄古山高校は別名ゆとりの遺産・・・

つまり、バカ中のバカの集まる高校なのである。

「俺も青春をエンジョイするかな」

俺は岩心に呆れ、ため息を吐きながらも高校生活に夢を膨らましていた。

そこでなぜか急に頭痛に襲われた。

「ぐっ、ちょっと徹夜続きでつか・・・れ・・・バタッ」

俺はそこで意識を失った。







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