第4話「水の痕跡 -Ⅱ」
〈シェル・ポイント〉地下第2層―― ふたりが進むと、壁に埋め込まれた古びた端末が起動し、アイテムBOXが展開された。
「これ…アイテムBOX?自動補給機能付きみたい」 リナが魔力を流すと、画面に“素材スロット”と“解析枠”が表示される。
その時、通路の奥から複数の足音が響く。 現れたのは、記憶の水に触れたことで変異した雑魚モンスターたち――
残響獣・スケイルフィン(x6)
筋力:10
体力:12
俊敏:14
魔力:6
知力:5
運:8
特性:群れで行動し、連携攻撃を仕掛ける。倒すと「記憶鱗片」や「水晶核の欠片」をドロップ。
「雑魚だけど、数が多い…!」 ユウが剣を構え、リナは魔力矢を連射する。
連携で次々と撃破し、素材がアイテムBOXに吸収されていく。
強化個体:スケイルフィン・ブレイカー(x1)
筋力:18
体力:20
俊敏:12
魔力:10
知力:8
運:6
特性:倒すと「深層記憶核」+「水流の紋章」をドロップ。紋章はスキル強化に使える。
「この個体…さっきのよりずっと強い!」 リナが魔力波を解析し、ユウが水流跳躍で回避しながら斬撃を加える。
最後は、ふたりの連携スキルで撃破成功!
アイテムBOXに素材が追加され、画面に「スキル強化可能」の表示が浮かぶ。
「素材を集めて、スキルを進化させられるみたい!」 ユウの目が輝く。
「じゃあ…この先の戦いも、もっと戦略的になるわね」 リナが微笑む。
〈シェル・ポイント〉地下第3層―― 空間はさらに歪み、重力が断続的に反転していた。天井に浮かぶ水球が、記憶の断片を映している。壁面には古代文字が刻まれ、青白い光が脈打つように揺れていた。
「ここ…記憶の水が濃すぎる」 リナが魔力波を読み取ると、アイテムBOXが自動で“解析モード”に切り替わった。画面には新たな機能――素材融合とスキル進化の項目が追加されていた。
新機能:素材融合
同系統の素材を組み合わせて、スキル強化用アイテムを生成可能。
例:「記憶鱗片」×3 → 《記憶の矢羽》:魔力矢の精度+15%
「融合できるようになったんだ…!」 ユウが素材を組み合わせ、《水流の紋章》と《水晶核の欠片》を融合。生成されたのは――《水流核の印章》。俊敏と回避率を強化する特殊アイテムだった。
その時、空間の奥から異様な気配が迫る。水球が震え、記憶の波が乱れ始める。
新モンスター:残響獣・メモリードレイン(x2)
筋力:15
体力:18
俊敏:17
魔力:22
知力:14
運:9
特性:攻撃時に記憶を吸収し、スキル封印を行う。倒すと「記憶吸収体」や「封印解除の雫」をドロップ。
「スキルが封じられる…厄介ね」 リナが《記憶の矢羽》を装備し、遠距離から狙撃。ユウは《水流核の印章》で俊敏を強化し、回避と連撃を繰り出す。
メモリードレインの魔力波がユウの“残響解析”を封じるが、リナが「封印解除の雫」を使い、即座に回復。ふたりの連携で撃破成功。
アイテムBOXに新たな素材が追加され、画面に「スキル進化可能」の表示が浮かぶ。
スキル進化
ユウ:水流跳躍 → 《水流連撃》 効果:水場で俊敏+3、連続攻撃が可能に
リナ:魔力矢 → 《魔力矢・連射型》 効果:魔力矢を3連射可能、命中率+10%
戦闘後、水球がふたりの記憶に干渉し、未来の断片が映し出される。そこには、見覚えのない都市と、巨大な残響獣の影が映っていた。
「…これは、ぼくらがまだ知らない“終点”?」 ユウが呟く。
「記憶の水は、過去だけじゃなく…未来も見せるのね」 リナが水球に手を伸ばす。
その瞬間、水球が砕け、青白い光がふたりの体を包み込む。新たな波動が走り、アイテムBOXに“未来素材”の項目が追加される。