『絶対に誰にも話さないでね』『コオロギくん』『虫歯』
『絶対に誰にも話さないでね』
あのね、今日は折り入って話があるんだ。
とーっても大事な話。
今君に初めて話すんだ。
他の人には秘密だよ?
君は友達だから、信用して話すんだからね。
絶対に誰にも話しちゃダメだよ。
絶対だからね?
約束だよ?
ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます
ゆーびきった
……じゃあ、いくよ?
私の身長、236mなんだ。
『コオロギくん』
あるところにコオロギくんがいました。
コオロギくんは他のコオロギたちと一緒に暮らしていましたが、みんな仲が悪くて、みんないじめあっていたので、コオロギくんはいつも一人ぼっちでした。
ある日、コオロギくんは川へ遊びに行きました。
川の始まりには大きな透明な岩があって、コオロギくんはその上で日向ぼっこをするのが大のお気に入りでした。
その日もいつものように岩の上で寝そべっていると、空から何か降ってきました。
それはコオロギくんがぼけーっとしている間にどんどん大きくなって、最終的に空を覆うほど大きくなりました。
コオロギくんは慌てて飛び上がろうとしましたが、空を覆ったそれに絡まって動けなくなってしまいました。
その日、とある図書館の休憩時間に無印良品のコオロギせんべいが出されて、とある中学校のとある女子中学生の舌を喜ばせましたとさ。
『虫歯』
「オレさぁ、虫歯できたんだよね。おかげで痛いのなんのって」
「へー。私虫歯できたことないからよくわかんないなぁ。どんな感じなの?」
「メシのたびに歯に激痛が走ってろくにメシ食えないし、なんか飲む時も歯に染みてさぁ」
「うわぁ、きっつ」
「それで、痛いからここんとこメシ食ってないんだよね」
「あー、だからそんなに痩せてるのか」
「いやこれは、オレ棒だから」