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病行性少年少女  作者: アフ×ライド
1/1

とある帰り道

 目には目を,歯には歯を,病みには病みを………



 キーンコーンカーンコーン___



 授業がようやく終わった。

 私は夜乃月菜,ぼっちです。大事なことなのでもう一度言います。ぼっちです。

 私はぼっちなので,特に部活にも入っていないし,放課後も1人でふらふら歩いてる程度だ。

「おっ登録者増えてんじゃん♪」

 私はぼっちでも,ネットの世界では結構顔が広い。自分でチャンネルを開設しているぐらいだ。

「…今日は少し遊んでから帰ろうかな」

 まぁ遊ぶと言っても,ゲーセン行ったりするぐらいだけどね………


______ねぇねぇ知ってる?

______何が〜?

______10代の子が行方不明になるって事件。

______え〜?それヤバくない!?



………10代の子が行方不明か,

「まぁ私に関係ないでしょ」


 そういう噂話などを聞きながら歩いてると,ゲーセンに着いた。

「…最悪,カード忘れた」

 しょうがない,今日は大人しく帰ろう。

 しばらく歩いてると,新しくできたカフェが見えた。

(このまま暗い気分で帰るのもあれだし,カフェでお茶してから帰ろ)


カランコロン….

「いらっしゃいませ〜」

 やる気のない店員の声が聞こえる。

 私は黙って空いている席に座る。

「すみませ〜ん,このフラペチーノとパンケーキ下さい」

「コットンキャンディフラペチーノと弾けるサイダーパンケーキでお間違い無いでしょうか。」

「はい,大丈夫です。」

 …なんか恥ずいな。

 5分ほど経って頼んだ物が運ばれてきた。

 弾けるサイダー?が思ったより弾けて口が痛い…

 まぁパンケーキ自体は美味い。

 独りで食レポしているみたいで寂しいな。

 

 私は20分ぐらいダラダラ食べ,店をあとにした。

(そういえば,今日はどっかで路上ライブあったな…観に行くか。)

 その路上ライブとやらはすぐに見つかった。

 けど,好みじゃなかったのですぐ退散した。

(なんか今日何やっても上手くいかないな〜)

 そんな風に寄り道しながら帰ると空が暗くなってきた。

 最近,行方不明事件あるみたいだし,早く帰っておこ。


_____ぺちゃ…ぐちゃ……ぐちょ…………


(不気味で気色悪い……空耳か?)

 

 私は怖くてその場から逃げ出した_


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