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ライトノベル考としてのオリコン年鑑まとめ

作者: 白椿

図書館にあったので(1冊30,000円)。

web小説に関わりそうな所を大雑把にまとめたもの。


注意点としてあくまで手に取れる形の商品の動きかつ国内市場。

「電子書籍」「webコミック」といった類は別に存在するし、決算でそうとは限らない。

①ライトノベル売上実績

挿絵(By みてみん)

 全体としては2015年をピークとする下降傾向で推移。

 BOOKはある程度数字を維持しているのに対して、文庫の減少は顕著であり、最盛期からほぼ半減した。


 web出身作品が見られるようになるタイミングとしては2012年、アニメ化した「SAO」と同作者の「AW」、また同時に「劣等生」も五指に入るシリーズ売上を見せている。

 ただこれらに関しては作品削除を伴う書籍化であり、あくまで作品単独、ないし電撃文庫という当時の最有力レーベルの体制内での成功、というきらいはある。

 web出身作品が圧倒、とまでなるのは「ライトノベル」という枠組みの売上がピークに至る2015年から2016年、「ダンまち」「オバロ」「このすば」「Reゼロ」の相次ぐアニメ化の影響が大きいだろう。



②メーカー別比率

 2013年から2015年版にかけては、レーベル別で数字を出しており、その他に組み込まれたものが多数あったと見込まれ、ここでは扱わない。

挿絵(By みてみん)

 10年代初頭までの間、ライトノベル市場は角川系企業の寡占とも言える状況下にあった。(統合は2013年10月のことであり、それ以前は資本関係はあっても別会社だが)

 レーベルで言えば「電撃文庫」「富士見ファンタジア文庫」「角川スニーカー文庫」「ファミ通文庫」「メディアファクトリー文庫」といったあたりである。

 しかし10年代を通じて、その比率は低下の一途を辿っていった。


 この中で少し扱いが困るのが「集英社」の存在。

 週刊少年ジャンプで有名な出版社であり、自前のライトノベルレーベルも持ってはいるが、そちらの存在感は極めて稀薄。

 だが2020年の「鬼滅」など、人気作品のノベライズに関してもこちらで算出される都合上、数値上の影響力が極めて大きい。

 これを除外した数値も載せておく。

挿絵(By みてみん)

 メーカーで見ていくと、web書籍化の先駆者としてアルファポリスが2番手を確保し、SBクリエイティブがそこに次ぐ。



③コミカライズの存在感

 コミックのコーナーでは、売上上位のシリーズを20作ほど表示している。

 また2016年と2017年版に関しては、トピックとしてweb出身作品について言及しており、より少額の作品まで見ることが可能。

挿絵(By みてみん)

 根本的にコミック市場はライトノベル市場と比べて桁外れに大きな存在であり、そこでの成功の影響力もまた大きい。

 数字が出ている区間に限られるが、比率的に言うと「転スラ」で約75%、「薬屋」で約80%はコミック売上が占めるようだ。


 この影響をなろうでの数字の変化に当てはめてみよう。

 まずはKASASAGIから月間PV数の推移。

挿絵(By みてみん)

 通常なら作品が完結し、更新が終わった場合、以降PV数がガタ落ちするものであるが、転スラの場合はむしろ増大が顕著であり、アニメ化でピークに達する。

 薬屋に関してもコミカライズの単行本が出始めた2018年頃から、急激かつ継続的なPV増加が起きており、コミックという存在の影響力の大きさが窺える。


 またこれは総合ポイント、ひいては累計ランキングへの影響が極めて大きい。

挿絵(By みてみん)

 アニメ化、が最も影響力が強いというのは確かであるが、コミカライズを通じた流入というのは、より見えにくい形ながら継続的だ。

既存ライトノベルレーベル→小説家になろうシフトとして、興味深いのが以下の2指標。



・ウィキペディア「電撃小説大賞」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%92%83%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E5%A4%A7%E8%B3%9E

(この中の電撃大賞「応募数」)

・なろらんグラフ

https://noveran.net/narou/graph.html

(この中の累計総合「ユーザー登録年度」)



かつてのライトノベル最大手だった電撃大賞の応募数は2013年にピークを迎えたが、2014年では激減。

これに対し小説家になろうの累計ランキング300位のうち、最も多くの作品数を占めるのは2014年の登録ユーザーであり、2015年がそれに次ぐ。


このあたりは絡む要素(2013年後半期以降KADOKAWA参入と書籍化の急増、アニメ化作品としての「ログホラ」「劣等生」等)も多く、確信を持って言える類ではないが、作者集団の人口移動として考えるのも面白いかもしれない。

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