メダルゲーム編
(10/30追記)
えーと、ですね。完全に凡ミスしました。
間違えて前回の話をまだ投稿してないものと思い、投稿してしまいました。
今、急いで続きを書いてます。(個人比)
という事で、『メダルゲーム編』をお待ちください。
よろしくお願いします。
(11/16追記)
(細かい修正は除いて)ようやっと書き切りました。
気づけば半月経っちゃいました。
ご迷惑をおかけました……
「さて……そろそろ、いい時間だね。」
「そうですね。」
「最後に寄りたいところはあるかい?」
「うーん……あ、ゲームセンター寄りたいです!」
「良いねぇ。早速向かうとしよう。」
「うぅ……このうるさい感じ、ゲームセンターに来たって感じですね!」
「うん確かに、何とも言えない興奮を覚えるね。」
「何しますか?」
「目的があってきたんじゃないのかい?」
「いやぁ、行ける時には立ち寄ったりするんですけど、大体何もせずに出ちゃうんですよねぇ。」
「やりたいゲームとかないのかい?音ゲーとかシューティングゲームとか。」
「やりたいなぁって、思ったことはありますけど、シューティングゲームは、すぐゲームオーバーになるって分かってますし、音ゲーは……すみません神様、『音ゲー』って何ですか?」
「……それは何かい、哲学的な話かい?」
「いえ、『音ゲー』という言葉自体です。」
「……まぁ、それ以上を知りだすと、地獄だからまたの機会にしようか。」
「……そうですか?」
「じゃあ、コインゲームでもしようかな。」
「『ボタン連打してゲットできるかどうかが変わるゲーム』ならやったことありますよ。」
「それはまた、ずいぶん前の形態の作品だね?」
「えぇ、ここには無いようですが、特に2体の動物が合体して、宇宙人をやっつける作品は、大当たりしたこともあって、特にお気に入りでした!」
「ほう、その作品自体は知らないけど、ずいぶん運がいいんだねぇ。」
「えぇ、運だけは良いので!」
「うんうん、それは良い長所だね。じゃ、僕はこのプッシャー系のゲームをやるけど、君はどうする?」
「私は、さっき言った連打する系の作品をやっていきます!どっちが先に尽きるか勝負しましょう!」
「いいねぇ。1000円分を先に無くしたた方が報告ってことで行こうか。」
「了解しました!」
30分後
「うーん……しばらくやってなかったから、知らなかったけど、想像以上にスロットが渋かったな……悔しいが、可愛い後輩でも探すか……」
「あ、神様!」
「あぁ、いたいた。プッシャー系に乗り換えたんだね……って、なんだい そのコインの山は!?」
「いやぁ、最初ミニゲーム系の作品をやってたんですけど、早々に半分無くなっちゃいましてね。」
「ほう。」
「それで、このビー玉が転がりまくるプッシャー系に、乗り換えたんです。そしたら滅茶苦茶良いところで、メダルが無くなっちゃたんで、追加で1000円分投入したんです。」
「シレッとズルをしてるね……で、ジャックポットが当たったと。」
「もう、凄かったですよ!ガチャガチャビー玉が落ちまくって、音楽はうるさいし、なんかエンドロール?も流れてましたよ!」
「大当たりも大当たりじゃないか……それで、どうするだい?」
「何をです?」
「そのメダルの山さ。預けることもできるが……」
「うーん……何とか消費して帰りたいです!それに預けるのも、めんどくさそうですし!」
「イメージで言ってるよね……?」
「それよりも、ハイ、神様!」
「……なんだい?」
「大体半分差し上げるので、一緒に無くしましょう!今度は、どっちが早く無くせるか勝負です!」
「えぇ……」
10分後
「あの大型機特有の大量射出システムは、すぐに溶けるから、こういう時には打って付けだな……さて、後輩を煽りに行くか……って……!?」
「か、神様……またジャックポット当たっちゃいました……」
「嘘でしょ……というか、またお金……」
「今回はしてませんよ!」
「ズルした、バチでも当たったかね……?」
「……ウゥ…グスッ……アァァ……」
「あぁ、泣かないの。さっ、とりあえず演出終わって、一通り落ち着いたら預けよう。」
「面倒臭そうだから 嫌ですぅ……」
「分かった、分かった。じゃ、手続きは僕がするから、それならいいでしょ?」
「……わかりました。」
「よし決まりだ。」
「散々な目に遭いました……」
「流石君と言ったところだね。ところで、パスワードと静脈は僕が勝手に決めたけど、良かったのかい?」
「もうしばらく、メダルは見たくありません……」
「よほど 堪えたようだね。」
「はい……」
「……。」
「あと神様……私気づいちゃったんですけど……」
「ん?」
「メダルゲームって、一種のギャンブラー育成所だと思うんですよ。」
「確かにそういう側面も、あるかも知れないね。」
「当たりそうで当たらない、いやらしい演出いっぱいありますし、『確率変動』とか言っておきながら、全然当たりませんし、当たったと思ったら払い出しは渋いですし……!」
「ま、まぁ、程々にね。」
「あんな文化、滅んで仕舞えばいいんですよ!」
「1時間足らずで、2回もジャックポットを当てた人とは思えない発言だね……まぁ『滅べ』は言い過ぎだけど、『嫌な思いをさせる』のも、メダルゲームとしての役割なんだろうね。」
「……と言うと?」
「例えば、さっき君が言っていた『いやらしい演出』とか『払い出しが渋い』という思いをした状態で、ギャンブルに手を出したいかい?」
「なるほど、やりたい気分にはならないですね。」
「でしょ?仮にギャンブルに手を出したとしても、『最終的に損する構図』であることをメダルゲームを通して、本能的に理解すれば、自然と心が離れて行く。そういう意味では『健全なギャンブラー』の育成所と言えるだろうね。」
「むぅ……」
「ま、あくまで僕の考察だから、話半分で理解しておいてね。それに君のいう通り、悪い意味での『ギャンブラー育成所』にもなり得る、諸刃の剣だろうからね。」
「……。」