秋想
花すすき
穂に出でし日を
想いけり
道はつづら折りに天を指さし
上がるにつれて辺りは広々と開けた。
遠景は海と空の分かちもなく
ただ、さ青に青く霞み
草原には すすきの白い穂が
ただほうほうと風に揺れていた。
前日の秋霖に洗い流された
晩秋の空は高く碧く
山の色は下界を忘れ
埃っ気のない澄んだ空気に
錦織り成す草紅葉。
独り芒ヶ原に佇み
赤々と海を染めたる陽を見送れば
昨日に変わることなき夕映えさえ
そぞろありがたく拝まれる。
花すすき
穂に出でし日を
想いけり
道はつづら折りに天を指さし
上がるにつれて辺りは広々と開けた。
遠景は海と空の分かちもなく
ただ、さ青に青く霞み
草原には すすきの白い穂が
ただほうほうと風に揺れていた。
前日の秋霖に洗い流された
晩秋の空は高く碧く
山の色は下界を忘れ
埃っ気のない澄んだ空気に
錦織り成す草紅葉。
独り芒ヶ原に佇み
赤々と海を染めたる陽を見送れば
昨日に変わることなき夕映えさえ
そぞろありがたく拝まれる。
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