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2話

食堂は大好きな珈琲の香りで満たされていた。


キッチンで淹れてくれているのだろう。

俺は座って待つことにした。


大きな掛け時計の秒針が時を刻む。ゆっくりゆっくりと、まるで急かすものは何もないと言うかのように。



「幸村様、お待たせしました。」


いつの間にか閉じていた瞼を開けるとテーブルの上には豪華な朝食が並べられていた。


「いただきます。」


二人で挨拶をして食べ始める。

無言の二人の間をゆっくりと時間は流れていく。掛け時計が8時の時間を知らせたことにも2人は気づいていない。

時折食器が立てる音に目をあげると料理をとても美味しそうに食べる主人が目に留まってメイドは微笑むのだった。




「幸村様、本日はどういたしますか?」


向かいにいる紗菜が今日の予定を聞く。片付いたテーブルの上に肘をついて俺は少し思案する。


「それじゃあ今日は散歩をしに外へ出掛けようかな。」


天気もいいことだし楽しそうな散歩になりそうだ。


「そうでございますか、では今日は中庭でのんびり致しましょう。」


そう言って紗菜はにこりと笑った。


「そうだな、俺もそう思っていたところだ。」


天気もいいことだしのんびりと中庭で過ごせそうだ。


いつの間にか後ろにいた紗菜に手伝ってもらって俺は席をたった。


時間を確認すると掛け時計は8時を過ぎてちょうど秒針が1周したところだった。


「幸村様。」


もう既に廊下への扉に手をかけている紗菜に呼ばれて俺は食堂を後にした。




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