山田くんの黒歴史
「あ、あの私誰とも付き合うつもりはないので……」
これは真っ赤な嘘。
しかし臭い方とは死んでも付き合いません。
「……………………」
うんこは理解したのかその場で膝をつきます。
汚っ……
「そっか……そう……だよね……」
「僕みたいな……脱糞野郎なんかと付き合う人……いないよ……ね」
わかってるんですね。
「今思うとずっとそうだったな……」
うわ、なんか語り始めましたよ……うげぇ……
「僕は昔から緊張したり失敗したりすると漏らしちゃう体質なんだよね……」
いや、知らんですよ んなこと。
あ、でも そういえば山田くん友達がいないのはそれが理由なのかも。
「漏らしやすいタイプだからいつも友達できないんだ……」
あ、やっぱり。
「中学生になった時も小学校の同級生に あいつウンコマンだから近づかないほうがいいぜって 入学式に 言われて ずっとボッチだったし……」
……あ、あー……うー……
「あー、それは さぞかし 大変な事でありましたね」
何だか聞きたくない壮絶な過去を聞いて また口調がおかしくなってしまいました。
「わ、わかってくれますか!?僕の辛さを!」
「え……あ、うん」
わかりたくはないけど 大変なのはわかった。