狙いはネプチューン!
欲望に耐え切った。
ルイン(所持金500万ルド)
「ここが、賭博場本店か。今までの賭博場とは大きさとか全てがレベチだな。軍資金は……ここに来るまでで約200万で、残り500万か。のし上がるには丁度いい金額かな」
そう呟くプレイヤーの頭上には「ルイン」の文字があった。そのプレイヤーの目の前にはこの世界最大の城。それは、紳士・淑女の集まる城、その底知れぬ沼に挑む者たちの長い夜が始まる……
〈賭博場本店〉
聴き慣れたBGMが、賭博場専用の曲に変わる。
『いらっしゃいませ。本店のご利用は初ですか?』
「ここに来るのはな、他の店と連動してんなら預けてる分で賭けれるよな?」
『もちろんでございます。恐縮ですが最後にご利用された店舗とお名前をお伺いします」
「最後に使ったのは……「第一惑星トパーズ:エリア001」の動空船だな。名前は「ルイン」だ」
『少々お待ちください……「ルイン」様の残り残高は0エメラです』
「ん?」
『残り0エメラです』
「0?ゼロ?零?それまじ?」
『まじ』
(これは困った。なんで0?最後に賭けたのは船で……)
「あっ!」
(思い出した。酔っ払った勢いで1番に2000万賭けたわ)
「あー、思い出した。んじゃ、登録できたし行ってくるわ」
『いってらっしゃいませ。』
〈交換所 1F〉
『いらっせーませー。交換すか?』
やる気の無さそうな店員に100万ルドを渡す。
『こちら1000万エメラです』
「さっきから店員が全員プレイヤーな気がする。やっぱ規模が違うわ。とりま交換上限までの1000万エメラ持ったしあそこ行くか」
〈ワマグランレース・ベットゾーン 1F〉
「前やったやつだから来たけどなんも考えてなかった……ま、とりま賭けるか」
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『8番逃げる逃げる!最後の直線!外から!10番外から!外から!抜く!リードは3馬身、そして今ゴールイン!』
『称号【勝利への布石】を獲得しました。』
「はぁぁああー、まぁ?1000万とか?べついいし?」
1000万エメラが闇に消える。
「そういえば交換できるやつ見ようかな」
〈交換所 1F〉
『また、交換ですか?』
「次はエメラと交換できる物を見に来た」
『あっそうですか、どうぞご覧ください』
こいつ適当すぎるだろ。そう思いつつ景品を見る。
小役カウンター 100万エメラ
設定確認券(使い切り) 500万エメラ
台予約(一度のみ) 1億エメラ
巻紙 2000万エメラ
招待状 10億エメラ etc.
「気になるのは「招待状」だよなぁ。金額がイカれてるけど、これ買えるやついんの?あとから100万換金して」
『私が見てる中だったら5.6人くらいだね。です。』
1000万エメラを受け取る。
「……自我だすなよ」
そう呟き、我が家に戻る。
〈ワマグランレース・ベットゾーン 1F〉
「まぁ、今なら当たるっしょ。じゃあ、5番に賭けよ」
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『14番早い!あっという間にゴール!このレースの主役はは14番!14番でした!』
「なんか、もうどうでも良くなって来た」
そう呟きながら交換所に戻る。
〈交換所 1F〉
「……すっ(100万ルドをだす)」
『また負けたんすね。次はここに戻ってこないように勝ってくださいね。』
そう言われ、1000万エメラを渡される。
「はぁ、味変しよ」
〈フヴルドシチー・フロア 1F〉
「初めてやるし、安い台でやろ。1枚100エメラで遊べるんだ」
そう言いながら席に着き、プレイを始める。
【勝利の布石】…累計で1億エメラ以上の敗北
ルイン(所持金200万ルド 1000万エメラ)




