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イブ

作者: 祁答院 刻
掲載日:2025/10/13

日付けがかわる少し前


眠りにいくわたしを引き留めるように


ドアが開いた


お客はコートを身につけた()()だった


廊下がぼんやりと明るみ


昔なじみのよそ行きのにおいが強くした


お客の夜ご飯がまだだときいたので


消した電気をつけ


おしまいにした料理を温めれば


なんだか吹っ切れた


夜に伏し沈んでしまうのは


わたしが誤って


心の情熱まで消してしまったからだ


リビングを出て 階段からは


幸せそうな光がぽつぽつ見てとれる


もう役目は済んだのだけれど


ふらふらと家の中を徘徊し


義理で夜を更かす


眠らず 起きない 自由な身で


やや浮ついた時間を過ごした


料理はきっと足りていて


まぶたとまぶたのあいだにも


余裕がある


そして楽しいことが遠くから


ゆっくりゆっくりやってきている


ゆっくりゆっくり


ゆっくりゆっくり


料理とまぶたにちょうどまにあうように

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