第一章 仲間
ある熱帯地方の戦争の絶えない国
アズラン アズラン軍とゲリラの戦闘が8年続いている
その中にアズラン軍側の傭兵部隊第18小隊 通称 デスカーニバル隊
その中の 小さな女の子の生きるための大きな戦い
第一章
私の今いる国はアズラン国と言って国王制の国だ
8年前から内部紛争が続いている。
私の国では生きていく選択は少ない、特に女の子にとっては
政府と反政府組織との内戦が続けばなおの事
体を売るしかないのだ性的にか 労働的にかだ
ちなみに私は後者だ 両親は戦闘に巻き込まれ居ない
倒れた両親の前で呆然と立っていたら やたらとごっつい
兵隊さんが現れ なんやかんやで銃を担いで今に至る
両親とは正直良い思いでは無いし思い出したくもない
何故?って思うかもしれないが答えは簡単だ
幼い子が好きな兵隊さんも居るってことだ
危うく売られかけた所だったからだ
一人で食べれる今では居なくなってホッとさえしている
今では引き取ってくれた隊長と副隊長に感謝しかない
私の仕事? 向かってくる反政府組織を撃ち殺す簡単なお仕事
つまり傭兵なの少女兵 美冬 伍長 15歳ってやつだね♡
得意なのは近接戦闘と奇襲攻撃かな?
好きなものは タバコとオーガニック(大麻)熱帯雨林の何もない
この国では子供の娯楽ってこんなものなの
後クロコダイルって言う麻薬が安くて流行ってるが
あれを使うと2.3年で人生が終わる猛毒だ。
中身はよく知らないが、最後は皮膚が腐り落ちて
骨が丸見えの女の子を見た事がある
未だに頭に焼き付いてる・・・恐ろしい
寝袋の中で寝ていると私のテントに来るいつもの足音が聞こえる
そろそろ見回りの時間かな? ゆっくりと目を開け頭を動かす
「美冬起きてるか?」
と声をかけるのは筋肉質でつんつんヘアーな大柄な男だ 得意なのは以外にも
サバイバル術や武器の使い方や素材の調達。加工などが専門
「ニック?起きてるよおはよう」
美冬と書いてみふゆ 私の名前だ、小さいころに服に名前が縫い付けていた
らしい よく覚えていないけど
「そろそろ交代頼むわ」
「了解」
急いで髪を結ってポニーテールにする コンバットナイフの付いたプレートアーマー
を付けハンドガン・ARのM4カービンを手に取りテントをでる
外に出ると厳つい顔の割に笑顔な兵隊が立っているお互い向かい合って敬礼をしたまま
「ニック副隊長!!これより通常任務に復帰いたします!」
「ご苦労!!美冬伍長これより通常任務に復帰後、軍曹アーサーと合流後に本日届いた
スティンガーミサイルの発射講習を受け見回りをしてくれ」
「美冬!了解いたしました!」
ん?そう言えば隊長の姿が見えない
美冬は何時もの事だが何か違和感を感じた
「マリアは?」
「お偉いさんに呼ばれて後ろの作戦本部に出張ってるよ」
「そうなの?作戦もう決まってなかったっけ?」
「知らねぇが色々あるんだろうよ」
「そっか状況は了解 じゃあ見回り行くね」
「・・了解・・頼むわ」
「んじゃあ頼んだぜ!!」
「ん?お休みニック」
ニックはテントの中の寝袋に芋虫のようにもぞもぞと入っていく
少し可愛らしい(笑)
テントを出て少ししたら聞きなれた声が聞こえる
「よぉ!!美冬!!」
整った髪型で小柄な青年が気さくに声をかけてきた
「おはようアーサー」
アーサーはタバコくれる気のいい兄貴なんだが
やたらと胸を触らせろと迫ってくる
触らせると恐ろしいくらい笑顔なのが少し怖い・・
得意なのは地図の早読み、とにかく地図をみて山の高さなど
計算して車が通れるか人が歩くのに適した道なき道を作れる
案内人だ私の兄貴的存在だ ちなみに階級は軍曹
「ん?どした??考え事か?」
「いや、今日は敵さん静かだなぁって」
「だよなぁ静かすぎんだよなぁ・・とりあえず逃げ道は3ルート作ってあるよ」
「流石だね 頼りになる兄貴だ(笑)」
「だろ?だろ?」
頭は良いんだけどなぁ・・・・
「私ら傭兵は常に最前線の使い捨てだもんね(´;ω;`)」
「まっ、だからギャラも高いんだけどな(笑)」
「そうなんだけどね・・」
そう言いながら胸ポケットにある小さな紙箱を取り出す
その中のタバコを取り出し火をつける
「ふう~幸せ~♡」
「美冬一日の本数増えてないか??」
「そう?1箱だけだよ?」
「・・・吸い過ぎ」
「そろそろ残りが少なくなってきたんだけど・・」
「今日はもう駄目だ」
なん・・だ・とアーサーが止めに入るだと??
「えーケチーねーねー」
と言いながら胸を強調して近づく
「ぐっ・・ぬぬぬぬ・・・・今日はもう駄目だ明日な・・」
なっ何いいいぃぃぃぃぃアーサーがムネもみを我慢だと???
「うっそだろ?? アーサーが・・・だってアーサーなんだぜ?」
「俺一体なんなんだよ・・・」
「え?ロリコンオッパイ星人・・・」
「まーな(笑)」
「何故どや顔なんだよ(笑)」
「どうしても駄目?」
「駄目ですね」
「駄目ですか?」
「駄目ですね」
「駄目ですか?」
「駄目ですね」
なんてこった・・ん?ポツポツと雨が落ちてきた
「ありゃ?もう降ってきたか・・」
「今日降るの?」
「夜になると更に強くなるみたいだ」
「雨音に乗じて仕掛けてくるかもね」
「ほう・・美冬もそう考えますか」
ニヤリと笑うと続ける
「・・敵さん何か動いているとのアメ(USA)さんの情報だ・・」
「マジで?何してくるんだろ?」
「解らんがそこで、隊長が本部に呼ばれているから動きは解ってるのかもな・・
そこえ来てスティンガーの緊急使用講習だろ?」
「戦車か航空機??」
「この辺は戦車の重量では埋もれる泥濘だ」
「なら爆撃機かな・・」
「いやっゲリラがそんなデカ物飛ばせる航空基地なんて存在しないな」
「・・・ヘリコプター?」
「正解!!だしかも戦闘ヘリの可能性が濃厚だ」
「そんなの四方八方からスティンガーの餌食じゃん(笑)」
「昼間ならな・・・だが夜になると話は別だ」
「そんな夜に飛ばせる腕のいいパイロットなんて居ないでしょ?」
「ゲリラにはな、だが飛ばせる人を雇えば別だな」
「まさか傭兵ってこと? ゲリラごときにそんな金ないでしょ?」
「・・・・まだ確定ではないんだが・・スポンサーがついたとの事なんだ」
「えっ!!泥沼確定じゃん」
「本当な話ならな・・」
「夜来るならナイトビジョンかサーモグラフィかだよね?・・
有るのは一方的な殺戮だよ?」
「だょなぁ戦闘ヘリによってはロケラン一発くらいじゃ落ちねぇしな・・・」
「チェーンガンかするだけで人間ばらばらだよ」
「ホント不公平だよなぁ・・・」
「ってかアメ(USA)さん動いてるの何で知ってるの??」
アーサーはニヤリと悪い笑みを浮かべて言う
「企業秘密だよ」
「悪い顔してる」
「やあ 何の悪巧みだい?」
と突然優しい声が聞こえた
私と同じポニーテールで長身細身の
優しい目の男が立っていた
「あっバイブルおはよう 違うよ~夜に襲撃来そうだなって」
彼はバイブル本名は誰も知らない、わけありなんだろう
最初のころはニックとバイブルにしごかれたものだ・・
階級は曹長
「おはよう美冬それにアーサー・・そうだね雨が強まれば来る可能性はあるね
雨音でヘリの音もある程度消せるしね」
「おはようバイブル スナイパーとして攻撃ヘリが来たらどうする?」
「え?普通に逃げる!!」
『ですよね~』
2人でハモる
「私たちは対人の傭兵だらね 勝てない相手は逃げるに限るよ」
「え~バイブルならヘリのメインローターの付け根のボルト狙撃して落とせないの?」
「・・・・・・どこの13さんかな?」
「??誰?有名な人?」
「日ノ本の漫画の人だな」
「ですね」
「いいですか美冬、スナイパーは見つかったらおしまいなのです。
ナイトビジョンやサーモグラフィ
何かだといくら偽装して隠れても丸見えです
勝負にもなりません川に飛び込んで逃げるのが良いですね」
「走ってはダメなの?」
「体温と姿を同時に消さないと丸見えですからね」
「そういえばおやっさんスティンガー調達してたはずだけど」
「ほう・・ニックが?まっARよりはましですね」
「あっ講習受けるんだった忘れてた!!」
「おっおい引っ張るな!!」
アーサーの腕を引っ張り走り出す
「・・・ミサイルをウキウキで見に行く女の子ってどうなんでしょ?」
苦笑いしながら2人を見送る バイブルに元気に手を振り2人は去っていった
「フフッ若い子は元気ですね」
色々考えているうちにお話になりじゃあ書いてみるかとはじまりました
素人なので色々不手際があるかもですが 生暖かい目で見守っていただけたら幸いです