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初めて女の子に告白されて、僕は彼女と付き合ったのだが、、、?

作者: 七瀬






初めて女の子に告白されて、僕は彼女と付き合ったのだが、、、?




40年間、ずっと彼女が居なかった僕に初めて彼女ができたんだ。

しかも? 彼女から僕に【告白】されて付き合う事に......。

僕の初めての彼女は、凄く明るく可愛い彼女だった。

僕は今まで女の子とまともに話した事もない初心な男で、

女の子の気持ちが全く分からない男だ!

彼女は何が好きなのだろう?

彼女をいつも笑顔にさせたい!

これから先もずっと彼女と一緒に居れたらいいなと思っていた。



『リヨウくん? 今日の晩ご飯は外で食べに行かない?』

『いいよ、何が食べたいの?』

『リヨウくんは何がいい?』

『僕は洋食がいいな~ハンバーグとかオムライスとか。』

『じゃあ、洋食食べに行こうか!』

『・・・えぇ!? でも、純美ちゃんは何が食べたいの?』

『“私は、リヨウくんが食べたい物が食べたい!”』

『・・・で、でもさ、』

『いいの! リヨウくんは何にも考えなくていいから!』

『・・・ううん、』





彼女はいつも僕の言いなり!

僕の好きな事や好きな物、好きなところに最優先に考えてくれる。

自分の行きたい所より僕が行きたいところへ。

彼女が今、食べたい物より僕が食べたい物を。

テレビも自分が見たいモノより僕が見たいテレビを一緒に見てくれる。

僕はそれが当たり前だと思うようになった!

“初めての彼女が僕がしたい事を優先させてくれる彼女だったから......。”

そのうち僕は彼女にワガママ言いたい放題になり、彼女が僕の言いなりに

ならないと僕は大人げなく駄々おごねる事もあったりして。

彼女も呆れていたけど? “まだその時の彼女は僕の事が好きだったのだろう。”






 *






・・・それから、彼女と付き合って1年目を迎えた日。

僕と彼女が初めて付き合った記念日!

僕は完全にそんな事は忘れていて、その日は仕事が終わってそのまま

会社の同僚とお酒を飲みに行っていた。

でも? 朝家を出て行く時、珍しく彼女が僕にこう言っていたのを家に

帰る途中で思い出していた。


『・・・そ、そう言えば? 今日は珍しく純美ちゃんが、“早く帰って来てね

”って言ってたよな? これってヤバいのかな? 取りあえず電話しよう!』




【プルルルル プルルルル プルルルル】

『・・・携帯出いな? ひょっとして怒ってる? 帰ったらちゃんと謝ろう。』





 *



【ガチャ】

『ただいま~』

『・・・・・・』

『えぇ!? 部屋が真っ暗で誰も居ない? 純美ちゃんは、、、?』



僕は部屋中! 純美ちゃんが何処かに隠れて居ると思って隅から隅まで

探したのだけど? 彼女は部屋には居なかった。

部屋の中にいつも居る彼女が居ない事で、酔っていた僕はだんだんお酒が

冷めていく!

それによくよく見ると? 部屋の中にあるはずの彼女のモノが何もない!

そしてテーブルの上に一枚のメモが置いてあった。


“もう無理! 今日はふたりが付き合った記念日だったのに忘れてるの?

帰って来なかったら、もう別れる! もう限界! もう無理! ばいばい!”



【えぇ!?】





・・・この日から、彼女とは連絡が完全に連絡が取れなくなった。

何度! 彼女の携帯に電話しても繋がらなくなり、そのうちこの電話番号は

使われていないとアナウンスが流れるようになる!

携帯を彼女が変えたのだろう。

もう彼女と会うすべは僕にはない!

初めての彼女だったのに、なんでこんな事に?






 *





・・・彼女と別れて半年後!

偶然、僕は彼女を街で見かける、“彼女の隣には新しい彼氏が居た!”

楽しそうに彼と腕を組んで笑顔で話している彼女に僕はショックを受ける。

彼女とあの日別れてから、僕はまた彼女が出来ない日々を過ごしている。

“きっと彼女は最初で最後の僕の彼女だったのだろう。”

今は君が恋しいよ。凄くね!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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