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春待ちウサギ、冬の章~ぽんこつ貴族は滅びかけ領地にて~  作者: ししゃも
第二章 騎士は食わねど空元気っ!
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第50話 冒険に行くには

 冒険者の集会場といえば、酒場と相場が決まっている。

 灯りを惜しんだ薄暗い店内に、鋭い目を走らせている愛想の悪い店主。

 寝覚めが悪くなりそうな安酒に、下層階級の人間が好みそうなやたらと濃い味付けの料理。

 荒くれどもはそれらを口にしながら下世話な話題で盛り上がり、依頼書が無雑作に張り付けられた掲示板は大盛況。


「今日はありがとね!」

「こちらこそ。なかなかに悪くない案内だったとも」


 マルシナとの解散場所は、人がいないという点を除けばおおよそシュニーの抱くイメージと一致していた。

 一階を酒場兼依頼受付とし二階を宿としている、冒険者組合の規格に則った小規模拠点である。

 シュニーは一度家族で街を歩いた際に興味本位で覗き込んだことがあったため、そことよく似た間取りだと気付いた。

 きちんと規格通りに建てられている辺り、かつてのスノールト領は外部と連携できていたのだと察せられ複雑な気分だ。


「キミはここに住んでいるのかい?」

「うん! 泊めてもらってるの! 領主殿にここで解散したいって言われた時はびっくりしちゃった!」


 階段に足をかけたマルシナが指差したのは、年季を感じさせる汚れた天井。

 酒場に宿が備え付けられている理由のひとつは、その地に本拠を置かない冒険者の一時的な滞在拠点として貸し出すためだ。

 見知らぬ地で良心的な宿を探すのは難しい。宿泊費をぼったくられたり荷物を盗まれるのは序の口、最悪店ぐるみで客本人が売り飛ばされるまである。そんな事態は誰だって避けたいだろう。


「ああ。待ち合わせがあるのと、一度酒場を見てみたくてね」

「そっか! すっごくいいところだよ! はじめましての僕に優しくしてくれたし、宿代も安いし!」


 そこで、冒険者組合という後援があり最低限の安全が保障された安い宿の出番というわけだ。

 人心が荒れ果てがちな現代には珍しい、心温まるサービスと言える。

 スノールト領に来て日が浅いマルシナも、そのお世話になっているらしかった。


「あっ、でも酔っぱらったりしちゃダメだよ? なんかすっごく高い部屋に運ばれちゃうから」

「えぇ……」


 なお他の理由として、酔い潰れた迷惑な輩をスイートルームに案内して店の運営に協力してもらうため、というのがある。

 人心が荒れ果てている。


「それじゃおやすみ! もしいなかった時はマスターに伝言でもだいじょうぶだからねー!」

「ああ、おやすみ……」


 社会の光と闇に引きぎみなシュニーを置き去りに、マルシナはぶんぶんと元気よく手を振って上階に去っていく。


「あ、いや……少し待……!」


 そこで、シュニーがはっと声をあげる。

 だが、少しだけ遅かった。

 頭上から聞こえてくる騒がしい足音に、シュニーは失敗を遅れて悟る。


「しまった……ここで置いてきぼりか……」


 マルシナはいいが、シュニーは今から帰宅というわけにはいかなかったのだ。

 先に話した通り、待ち合わせの約束がある。

 そのためもう少しの間、ここに滞在しなければならない。

 だというのに、ひとり放り出されてしまうとは。


「……他に客もいない。座ってくれ」

「……お言葉に甘えようか」


 そんなシュニーの事情を多少なりとも察したのだろうか。

 マルシナが先程言及した男──酒場のカウンターで食器を拭いているマスターが話しかけてくる。


「……領主が、こんな坊ちゃんだとはな」

「……よく言われるよ」


 左目を斜めに裂くような傷跡に、それだけで人を射殺せそうな目付き。

 良くて腕利きの戦闘職あがり、悪くて裏社会の住人、という風体だ。

 彼の全身から発せられる圧に逆らえず、シュニーは促されるまま椅子に座る。


「……良い意味で意外だっただけだ。気を悪くしないでくれ」

「……そうかね」

「……」

「……」


 沈黙が痛い。話が続かない。

 カウンターを挟んで、寡黙で強面のマスターと場の空気に呑まれている領主が向き合う。

 シュニーは内心、頭を抱えてうめいていた。

 この状況で一体何を話せというのか。

 いや、話すべき内容は沢山あるのだ。

 領地の現状を把握する一環として、この地の冒険者に関する情報を聞きたい。

 せっかく酒場に来たのだから、小洒落たやり取りのひとつでもしてみたいというささやかな願望がある。

 でも無理だ。マスターの顔が怖すぎる。


「酒、興味あるか……?」

「ないといえば嘘になるが……今は遠慮させてもらうよ」

「……冗談だ」


 しかも笑いのセンスまでない。

 室内なのに、外に放り出されたと勘違いするような空気だった。

 はやく来てくれセバス、キミいつもは予定の時間よりだいぶ前に来てただろ。早く来てくれたらもう少し休暇を増やすのを検討してもいいから。

 シュニーは脳内で、待ち合わせ相手に半ば懇願めいた助けを求めるのだった。




「お坊ちゃま、生まれたての小鹿の真似などされていかがいたしましたか?」

「別に震えてなどいないが?」


 そしてセバスがやって来たのは、今のシュニーとしては不幸なことにちょうど時間通りだった。


「でしたら何よりです。てっきりマスターの顔にお坊ちゃまが怯え助けを待ちわびていたのではないかと、このセルバンテスは胸が締め付けられる想いでした」

「わかってて言ってるだろ!」

「俺、怯えられるような顔してたのか……?」

「そこの自覚なかったのかね!?」


 若干理不尽だとわかっていても文句のひとつやふたつ言ってやりたかったが、安堵が勝ったシュニーはそれを飲み込んだ。

 知らない場所でも、知り合いが一人増えれば安心感が違う。

 それが家族同然の人間であればなおさらだ。

 ツッコミどころ溢れる周囲への対応で、シュニーの体温も内面も徐々に暖まっていく。


「……まあ、今は置いておこう。ボクが何故この場を待ち合わせ場所に選んだのかわかるかい?」


 普段の調子を多少なりとも取り戻し、シュニーはふふんと鼻を鳴らした。 


「大人の場所で背伸びしたかったからではないでしょうか」

「い、言い方は悪いが……その一面もあると認めてあげようじゃないか」

「おや珍しい」


 一瞬で見破られた上恥ずかしい本音を暴露されたが、シュニーは動揺を隠し平静を保つ。

 余裕だ。領主たる者、執事の一言二言程度では揺らがぬ余裕を持つのが肝要である。 


「いいかねセバス。領主たる者、年齢を言い訳にせず社交の場を知る必要があるのだよ。そしてそれは、貴族社会だけでなく平民たちの暮らしも含まれる」


 一回酒場という場所を経験してみたかった。

 そんな子どもっぽい憧れを大義名分で覆い隠し、シュニーはしたり顔で説明する。


「ほら、庶民の場所には庶民の作法と文化があるだろう? 行きつけの店なら多くを語らずとも目当てのものが提供されたり、自分専用に飲み物を取っておいてもらえたりとね。民を導くならば、彼らがどう過ごしているか把握せねばならないだろう?」

「おっしゃる通りかと。大きくなられましたね」

「ああ。セバスも領主の執事なのだから、よく学ぶのだよ」

「精進いたします」


 偉そうに講釈を垂れた後、シュニーはマスターの方へと向き直った。

 さて、注文を──


「マスター、私はいつもので。お坊ちゃまにも同じものを」

「……おう」

「セバス?」


「それとボトルを出していただけますか。お坊ちゃまの酒場デビューを祝いたいので」

「……おう」

「セバス??」


“いつもの”ことマスター特製シチューとセバスがキープしていた果汁水はとても美味しかった。

 セバス曰く、本来なら賄いとして出される隠しメニューらしい。

 シュニーはちょっと不機嫌になった。

 

「それで、セバス……実は今日ここを待ち合わせ場所にしたのは、もう一つ目的があったからなのだよ」

「成程、そうでしたか」


 ……という非常に個人的な感情を堪え、シュニーは話を進める。

 どちらかといえば、社会勉強よりは今からの方が本題だ。

 セバスの方が酒場熟練者だったからといってヘソを曲げているわけではない。断じて。


「冒険の話をしたいと思ってね」

「はい」


 返事はごく短い。

 セバスがそのような返答をするのは、決まってシュニーの意図に気付いていた時だ。


「ボクが冒険に出たいと言ったら、キミはどう思う?」


 なので、シュニーは前置きを抜きにする。

 マルシナに「いっしょに冒険に行ってみようよ!」と誘われた。その後彼女に連れられ、冒険者に関係するあれこれを巡った。

 そこまではセバスも知るところだ。

 ではそれらを受けてシュニーがどうしたいかについては、セバスはまだ知らない。

 だから、果たしてどう思われるのかを聞きたかった。


「お坊ちゃまがそうお望みなら、私から申し上げることは何もございません」


 反応は淡泊だった。シュニーの予想通りである。

 立場を考えろという説教でなければ、そんな危ない真似をという心配でもない。

 だからといって、無関心というわけでもない。


 その瞳は、シュニーの顔を捉え続けている。

 シュニーにとって、なじみ深い視線だ。

 次の言葉はないのか、あるならばそれは何なのかという静かな待ちの姿勢。

 幼き日のシュニーが何かをやらかした際、言い訳をするのか謝罪するのか、対応を試されていた時によく似ている。


「わかっている。そんな事してる場合じゃない問題があって、そちらに時間を割くべきだ」


 シュニーは、そんな執事の無言の詰問に答えた。

 同時に手元の皿に注がれたシチューを、フォークで何度か掬い取る。

 とろみの付いた汁が鉄の歯をすり抜け、後には殆ど残らなかった。

 ほんの数欠片入っていただけの芋は、早々に食べたのでもう無い。


「このシチューも、もうしばらくすれば最初から具材なしになるのだろうね」


 まるで領地の今後を暗示しているようで、シュニーは声のトーンを落とす。

 将来確実に訪れる食料不足。

 それが、スノールト領にじわじわと忍び寄っている破滅のひとつだ。


「そうならないように、何らかの対策を講ずる必要がある」


“冬”が活性化しより気候が寒く厳しくなる冬季後半において、基本的にまともな食料確保は望めない。

 まず、作物がまともに育たなくなる。

 今の世界に適応した植物は寒さに強い種が多いらしいが、それでも限界はある。

 シュニーは植物に左程詳しくないが、寒さに弱い種類のものは当然枯れるし、そうでない植物の多くも休眠状態に入ってしまうと知っていた。


 魔術、錬金術といった技術体形を高次のレベルで有していれば何かしらの解決手段が存在する。

 そう小耳に挟んだ記憶はあったが、スノールト領はその範疇に無いと思われる。


 畜産も同様である。

 領地を歩いていた時に豚や牛をちらほら見かけたことがあったが、本当にちらほらだ。

 領民全員を養うにはとても足りないだろう。


 かといって狩猟で食物を手に入れようとするのは、農業と同じかさらに難しい。

 前後左右どころか上下すら分からなくなる吹雪の中、数も少ない獲物を探して氷魔の跋扈する山野を探索する。

 それが自殺とほぼ同義である事など、今までの人生を暖炉完備の屋敷でぬくぬく育ってきたシュニーでも一瞬でイメージできる。


 なので、真冬の食料を如何に確保するかは殆どの帝国領土共通で『“冬”の影響が薄い内に食料を備蓄しておく』になるわけだが──


「マスター……殿? 蓄えはどれだけあるか聞いてもいいかい?」

「……来年の収穫まで間に合うか合わないか。正直、もう諦めかけてたからな」


 あと、殿はいらん。

 そう続けたマスターの声には、皮肉めいた響きが込められていた。

 スノールト領は今まで、“未来に向けて努力し備蓄を増やしていく”ではなく“残ったものを食いつぶして終わりを待つ”の段階にあった。

 そのため、いま各家に十分な蓄えが存在するという期待は捨てるべきだ。

 現状の備蓄にものを言わせた忍耐は難しいと見ていい。


「……どこもウチと同じだろうな」


 マスターの予測は楽観視できない。

 飲食を提供している酒場だ。おそらく備蓄の量は他と比べても多いと思われる。

 それでも、間に合うか間に合わないかというくらい。

 

「そうかね……頭が痛くなるな……」


 すぐさま領地が滅びてしまうわけではない。

 成果が即座に出る分野ではないので、たとえうまくやれてもその影響を実感できるのは先だろう。


「でも、やるしかないのだろうね」


 だからといって放置するつもりなどなかった。

 シュニーは皆を春に辿り着かせてやると約束したのだ。

 そしてその春は、あの子に誓った時のようにただ時間を待つだけで訪れるものではない。 


「本当に間の悪い話だ」


 シュニーは大きく息を付く。

 今現在は一年の内七つ目、セナンの月初頭だ。

 生育の早い作物であれば、急いで栽培を始めれば“冬”の本格化が始まるか少し経つかという時期にぎりぎりで収穫できるくらいだろう。

 たとえば、帝国全土でパンと並ぶ主食として愛されているマカイモなどはこれに該当する。

 単純にこれの栽培をどうにか推し進めるのが、正解となるのか。

 はたまた、新しい道を見つけることができるのか。


「いっそ諦めが付くか、じっくり取り組めるかどちらかであればよかったのに」


 余裕を持って、年単位の施策を講じられるラインはとうに過ぎてしまっていた。

 逆に全てが手遅れだと諦めるには、ほんの少しだけ許された期限がある。

 シュニーとこの領地に残された時間はごく少ない。逆に言えば、残された時間が確かに存在している。


 あと少しで何ができるかを、試されている。

 この短い期間で、領地の未来に繋がる成果を出してみせろ。

 それが期せずしてシュニーが歩かされようとしている、茨の道だ。


「まあ、そういうワケだよ。己を取り巻く状況については、ある程度把握していてね」

「……その上で、冒険に出たいと言ったのですか?」


 己の現状に対する把握についてを語り終えたシュニーに、セバスから尤もな指摘が入った。

 今が大変な状況なのはわかってるけど趣味を楽しみたい!

 経緯を辿ればシュニーはそう言っているようなもので、擁護の余地などどこにもない。


「そうだとも。今すぐ冒険に行きたいなんて、誰も言っていないだろう?」


 むろん、そう捉えられるのは折り込み済だ。

 その上で、シュニーは今回の話を始めた。


「これは交換条件だよ、セバス。普通に考えて、キミは冒険者という危険な稼業の真似は許してくれないだろう。だから、納得してもらえるだけの実績をあげてやろうという話だ」

「……」


 これは領主ではなく、私人としての戦いだった。

“冒険に出たい”とただセバスに言ったところで、それが何時如何なるタイミングだろうとよく思われないのはわかりきっている。

 だからやりたい事を勝ち取るために、交渉を仕掛けたのだ。

 これだけ頑張ったなら、多少は貴族らしからぬ趣味に身を投じる報酬があってもいいだろうと。


「……シュニー様」

「ふふ、感心したかね?」


 セバスに名を呼ばれ、シュニーは小さく笑う。

 手ごたえアリ、の声だった。


「課題をきちんと終えればご褒美をあげる、と申し上げたのに約束を破った挙句ご褒美だけ要求してきたお坊ちゃまも、大きくなられましたね」

「に、似た状況ではあるかもしれないが昔の話を掘り返してくるのはやめたまえよ!」


 あらぬ方向で恥を公開されたが、セバスから反対の意思は示されない。

 大勝利である。


「……いい取引だった。一杯驕りたいくらいだ」

「お褒めに預かり光栄だよ。酒はちょっとなんかあれだから、代わりに何か一品くれたまえ」


 その一幕を見ていたマスターからも、賞賛が。

 ここぞとばかりに、シュニーは昔から頭の中に溜め込んでいた『冒険者らしいハードボイルドなやり取り』からそれっぽい返事をする。

 ご自分の年齢わかっていますよね? という目で見てくるセバスのせいで、微妙に格好が付かないようになってしまった気もするが。


「一品な……こいつなんて坊ちゃん向けだ……」

「ん? 料理じゃないのかい?」


 シュニーの要求に、マスターはキッチンではなく依頼が張り出された掲示板へと歩いていく。

 依頼書の枚数はあまり多くない。

 依頼を遂行する冒険者があまり多くないので、必然的に依頼自体も少ないのだろう。

 その中でも悪い意味でひときわ目立つ汚れた紙が、ピン留めから外された。


「読んでみな……」

「北部森林での植物の調査と採集。研究に必要な素材の確保……ふむ!」


 カウンターに置かれたその依頼書を、シュニーは読み上げる。

 素材の採集。駆け出し冒険者が最初にこなす事が多い雑用じみた内容である。

 冒険者という職業から連想されるような派手さはない。

 それでも、思わず声が弾んでしまった。

 まさに、その内冒険者として一歩を踏み出すする自分に相応しい依頼だ。


「……気に入ったなら、初依頼として取っといてやる」

「マスター……!」


 拳をそっと突き出してくるマスターに、シュニーもまた同じように答える。

 冒険者の作法は地域によって千差万別で、果たしてこれが正しかったのかシュニーにはわからない。

 だがロマンを解する男と男、魂でどうすべきか感じ入るものがあった。

 この世界はよくわかりませんね……と若干呆れているセバスは、今のシュニーには見えていない。


「それに、研究……? この依頼者は一体どのような者なんだい?」


 それからシュニーが少し熱を冷ませば、この依頼書にはまた違った意味が見えてくる。

 こういった素材採集の依頼主は薬品の材料等を目的としている場合が多いという。

 今回の研究用途、というのは少々珍しく感じられた。


「西の端に住んでいるグレーテ博士……自称学者だ」

「学者かね、それはいい!」


 どうやら、マスターの『坊ちゃん向け』には複数の理由が込められていたらしい。

 学者、それも植物を集めているというなら、そちらの知識が豊富な可能性が高い。 

 それは食料問題に向き合うシュニーにとって、いま最も意見を募りたい職種の人間だった。


「順調な滑り出しじゃないか……誘拐から始まったこの前とは大違いだ……」


 気持ち悪い程に、事がうまく運んでいる。

 セバスをひとまず説得でき、早くも問題解決の糸口が掴めるかもしれない。


「どんな人なんだい?」


 都合が良すぎて怖いくらいだ、とシュニーは上機嫌のままマスターに聞いてみる。


「……変人だ」

「変人かぁ……」


 結果、雲行きがちょっと怪しくなってきた。

ご観覧ありがとうございました!

シンプルな冒険譚って言ったやろがい! という感じですがあと数話お待ちを……!

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