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暴君ネロの2度目の治世  作者: Kaiser
即位・ゲルマニア編
22/34

神の謀略?

風邪の後遺症で肺炎になりました。咳が止まらない…

くっ……頭痛ぁ 完全に二日酔いだ。まああれだけ飲んだらそりゃそうか。

ここはジイさんの家か?

あぁ、ハデスがいるからジイさんの家だな。


「おはようネロ。昨日は遅かったね」

「んぁ……ハデス、元気そうじゃねぇか」

「おかげさまで完全復活だよ。でも君は……辛そうだね」

「飲みすぎて頭が割れそうだ。二日酔いを治す魔法とかねぇのか?」

「……今はないね」


使えない神だ。


「その代わり、酔い覚ましにピッタリの話があるんだ」

「どんな話だ?」

「昨日君が出て行ってからミノタウロスのこと調べてみたんだけど、どうも他の神が送り込んできた可能性が高いんだ」

「なに?どうしてそんなことを?」

「おそらく君の命を狙ってるんだと思う」


神が俺の命を狙ってる?どういうことだ?

神は俺の味方じゃないのか?


「なんで神が俺を殺そうとするんだ?待てよ……まさかお前も!?」

「いやいやいや、私は違うよ」

「だってお前も神だろ?」

「神にも派閥があってね……図解するよ」


ハデスは指で空中をなぞり始めた。そうすると、なぞった場所が焦げたようになっていく。

そうやってハデスは4つの丸を書いた。丸にはそれぞれネロ、負の遺産、ヘラ派、ポセイドン派と書かれている。

なぜかネロとヘラ派の間は線で繋いである。

有名な神と同列で書かれると、なんだかちょっとうれしい。


「これはなんだ?俺の名前もあるけど」

「勢力図みたいなものだね。神々の負の遺産についてはもう話したよね?」

「神に恨まれてるやつらだろ?」

「そう。それでその負の遺産たちと敵対してるのがヘラ派とポセイドン派の神たち。ちなみに私はヘラ派だよ」


ハデスはヘラ派と書かれている下に自分の名前を書いた。


「でもこの2つの派閥、対立してるんだ」

「なんで?目的は一緒なんだろ?」

「たしかに負の遺産を倒すって目的は一致してるんだけど、その方法で揉めてね。ヘラ派は人間の力を借りて倒そうとしてるんだけど、ポセイドン派は神の力だけで倒そうとしてるんだ」

「ちょっと待て、人間の力を借りる?それって……」

「お察しの通り、ヘラ派は負の遺産を倒す役目を君に頼んだの」

「ポセイドン派にとって1番邪魔な存在になっちまったわけか……」

「多分それでポセイドン派は君の暗殺を計画したんだと思う」


とんでもねぇことに巻き込まれちまったぜ……

ただで生き返らせてもらえたとは思ってなかったけど、これは思ってたよりハードだな。


「私はこれからオリュンポスに行ってくる。どの神が暗殺に関わったのか調べないとね」

「そんなのポセイドン派全員じゃないのか?」

「いや、暗殺なんてするのはポセイドン派の中でも過激な神だけだよ。的は絞れてる」

「今すぐ行くのか?」

「こっちも早く手を打たないとね。君が本当に暗殺されちゃう前に」

「縁起でもねぇ!」


ハデスはクスクス笑いながら指をパチンと鳴らす。

そうするとハデスの体は形を留めなくなり、煙のようになって消えた。 


「行っちまった……しかし大変なことになってきたな」


せっかく転生したんだから、今世は静かに平和に暮らしたい。そう思ってたんだが……こりゃ無理だな。

歌手になるって夢は今世もお預けになりそうだ。

そもそも俺はなにをしてるんだ?ハデスは俺に何を求めてるんだ?

負の遺産を殺せって言ったわりに、そいつらがどんな姿をしてるのかも、どこにいるのかも言ってくれない。

本当にハデスを信用して大丈夫なのか?


そう考えていると、ジイさんが玄関のドアを蹴破る勢いで入って来た。


「ネロ、大変だ。急いで来てくれ」

「な、なんだよ急に」

「ローマ軍が集落を取り囲んでる。どう見ても友好的な感じじゃない」

「なんだと!?」


……また面倒なことになった。


「とにかくすぐ来てくれ!」

「わかった。今行く」

魅力的な女性キャラを増やしていきたい。

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