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四人くらいは

作者: オカダ倭

感想などお待ちしております。

「私の生きる目的は、父を殺すこと」

目の前の容姿端麗な女生徒からこんなセンセーショナルな言葉が出るなんて思いもよらなかった。僕は少したじろいでしまった。

彼女は東雲晴子。美人とか、秀才とか、はたまた天才とか。様々な二つ名が彼女にはあるのだが、僕が一番印象に残っている二つ名は、やはり『魔女」だろう。

「東雲。今日一緒に帰らないか?」

成り立たない会話。そんなことをいきなり言われても、僕には真っ向から返すような胆力はない。だけど、話は聞こうと思った。言葉が通じないならば、それはもう、戦争しかないのかもしれないが。

「いいよ」

東雲は成り立たない会話に慣れているのだろう。大した逡巡もなく、平然と帰り支度を始めた。


***********************************************


晴子。とても晴れやかな名前だ。昔はその名に恥じないほどに天真爛漫だった。一点の翳りもなく、純真無垢な白色のような笑みを浮かべる彼女だった。

それに翳りが見え、どこか危なげな印象を抱き始めたのは、去年の夏ごろだった。

その晴れやかな、かわいらしい笑みを浮かべていた顔には、絶望という黒が塗りたくられていた。全身を黒い服に包んだ彼女の首には真珠が下げられていた。真白に輝くそれはどこか濁っているようにも感じられた。

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

続々と彼女のもとに駆け寄る参列者に、感謝を淡々と述べる彼女。声は無機質だった。

彼女の母親は、アパレルブランドの社長で、参列者の中には芸能人などもいた。僕はそれを見ながら、「大人の世界は汚いな」なんて感想を持った。

僕は、丁寧に並べられたパイプ椅子に座ったまま、動けなかった。

遺体の前で、数々の大人に頭を下げ続ける彼女を見ていると、ここから立つことに嫌悪感を覚えていたからだ。ここから動いてしまえば、彼らと同じになってしまうように感じた。


「ありがとうございます。ありがとうございます。」

彼女の声のトーンは終始変わらなかった。なんの感情も乗っていない、音だけの声だった。いや、無理して感情の奔流を押しとどめているようにも感じられた。

山のようにいた参列者も、数えるくらいになっていた。

彼女は最後の参列者に挨拶を終えた。

身寄りのいない彼女だから、この広い会場には僕と彼女の二人だった。

「ふふっ。ははは」

彼女は僕に気づいているのかいないのか。笑い始めた。それともこう言った方がいいだろうか、嗤い始めたと。僕が汚いと思ったことと無関係ではないだろう。

「おい、大丈夫か」

彼女は倒れこみそうになる。一時間以上立ちっぱなしだったこともあるだろうが、それ以上に精神的疲労が大きいようだった。

僕は彼女のことを支える。

そこで彼女はやっと、僕がいたことに気づいたようだった。

「離して」

彼女は目を合わせない。きっと心もこちらを見ていない。

「それは無理だ」

彼女は僕の腕をつかんでいる。これ以上なく、力強く。指は僕の腕に食い込んでいる。先が白くなるほどに掴まれていた。

「きっと大丈夫だ」

僕は無責任な言葉を吐いた。自覚はあったけれど、少しくらいは、良いだろう。

「知ったような口を利く同級生も、こんな時だってのに、名刺を渡してくる無礼な大人も、権力のために来たような学校の教員も、きっと寄付金のことしか考えていない校長も、今日初めて出会うような遠い親戚も、妻の葬式にも来ないような最低な父親も……皆大嫌いよ!!!!!」

人一人を弔うには、あまりに大きすぎるようなこの会場に、彼女の声が轟く。

彼女は僕の腕をひっかくようにして、僕を傷つけようとする。僕はさっきの無責任な言葉の責任を取るためなのか、それをよけることはしなかった。できなかった。

代わりに、僕は彼女の手を握る。冷たい指先は震えていた。

鈴虫のさざめきだけが、聞こえる。

華やかに彩られた花たちは、嘘みたいに奇麗だった。

豪奢にかたどられた棺だって、美しかった。

だけどそれ以上に、彼女が美しいように感じられたというのは、絶対に彼女には言えないだろう。


それから彼女には天真爛漫という言葉はつかなくなった。

人気者、と言って差し支えなかった彼女の周りには、人が寄り付かなくなった。

当然学校という場で、孤独というのは、自身の存在が無化されたと言って過言ではない。これまでに彼女に勝手に取り付けられていた装飾品は、たった一日にして、消え去ったのだった。彼女自身はそういった装飾品について「くだらない」と一蹴するほどだったから、これが本当の彼女なのかもしれない。学校という社会でのキャラクターは他人からの評価で形づくられている。ということだろう。

「ねえ」

だけど、彼女は僕のことを呼び止める。

「なんだ」

僕はできる限り平然を装った。

「私…」

彼女は危なげだった。夏休みが終わってからの数週間で、僕は彼女にそういった印象を抱いていた。

腫れ物を触るようなクラスの生徒たち。視ないようにしているから、彼らは気づくことはなかっただろうが、彼女は無気力だった。

モノを落とすし、授業はずっと黒板を見ているようで見ていない。空を眺めているかと思えば、すぐに目をつぶってしまう。

埃一つなかった彼女の制服には、埃が目立つようになったし、昼食を取っているところをみなくなった。見る見るうちに痩せていくのがわかった。

だから、彼女が続けて言いそうな言葉は、どことなく分かった。

「東雲。お前、『死にたい』なんて言うつもりじゃないだろうな」

彼女は、はっとすらしない。その通りだと、朗らかに笑った。それはどこか以前の東雲晴子のような笑みのように見えた。

「嘘をつくな。そうやってどうにもならないことを『死」につなげるな。お前はただ、『母親が死んでどうしようもなく悲しい」んだ。それだけだ、なんてお前の問題を過小評価するつもりはない。だけど――僕の前で、死にたいなんて絶対に言うな」

綺麗ごとだった。自分に嫌気がさす。だが、「悲しむ人がここにいる」なんて言わなかったのは、自分なりに思いとどまってよかったと思う。

チープな古典劇のように、彼女は涙を流したりなんかしない。

彼女ははっと何かに気づいたように、改心などはしないのだろう。

けれど、言葉の真意の一部だけでも、心に響いていればいいと、願う。

そして、物語は冒頭に戻る。

「私の生きる目的は、父を殺すこと」

彼女の目にはしっかりと力が宿っているように感じられた。

「東雲。今日一緒に帰らないか?」

成り立たない会話。そんなことをいきなり言われても、僕には真っ向から返すような胆力はない。だけど、話は聞こうと思った。言葉が通じないならば、それはもう、戦争しかないのかもしれないが。

「いいよ」

東雲は成り立たない会話に慣れているのだろう。大した逡巡もなく、平然と帰り支度を始めた。


殺す。なんて言葉は日常的に使われる言葉であるのにもかかわらず、意味通り使われることは全くと言っていいほどにない言葉だと思う。文字通りの意味でつかわれる世の中なんて訪れない方がいいというのは全くと言っていいほどに正論だが。

だからこそ、僕はこの言葉が好きだ。

僕はこの言葉を、意味通りに使うことができるから。

僕は東雲晴子を、仕事部屋に連れて来ていた。

彼女には自宅と説明をしていたが、ここは僕の仕事部屋だ。ここは、埃と薬品の香りが充満していた。

「お前の父親はどこで何をしている」

僕はコーヒーを飲みながら、彼女に問いかける。

訝しいという様子であたりを見回していた彼女も、ソファに座って腰を落ち着けていた。彼女はカフェオレを飲む。

「知らない。ただ……」

「ただ?」

「母親が殺された現場に、来ていたらしい」

彼女はそういって、数枚の写真を手渡してくる。

ゲソ痕と呼ばれるものや、毛髪、指紋などが記録された写真たち。

パケ袋に入っている毛髪は、実際に持ってきているらしい。

「どうしてこんなものを?」

警察が協力してくれたとは思えない。と思ったら、彼女は、手でお金のマークを示す。これ以上は追及しないでおこう。汚い世界ということは、その世界で通用するカードを切れば、何でもできるということだった。

「警察は、あいつのことを、犯人だとして捜査しているらしいけれど……どこにいるのか、見当もつかないらしい」

彼女は歯噛みするような表情を見せる。

「私は、絶対にあいつを見つけ出して、殺さなきゃならない」

もう彼女の顔には悲痛なものは微塵もなくて、憑き物が落ちたような表情になっていたのはどうしてだろうか。

「殺し屋。って言っていたけれど、本当にこの人を三日以内に殺せるの?」

「ああ」

僕は短く答える。

下手に例外を述べるよりは、即答した方がクライアントの反応がいいとこの前知ったからだ。

「そう。君がそんなすごい人だなんて知らなかった」

彼女はカフェオレを飲む。砂糖をかなり多めに入れたのだが、大丈夫だろうか。

「殺し屋っていう人たちは、私のイメージだけど、『絶対に素性を明かさない』って思ってた。君は大丈夫なの?それとも、偽物?」

彼女は何も本気で聞いているわけではなかった。だけど、その眼光は鋭かった。

「素性を明かす殺し屋が、偽物だってなら、僕は本物じゃないのかもな。だけど、逆に言えば、素性を明かしても、返り討ちに逢わない、警察に捕まらないってのは、本物って言えるんじゃないか?」

「へりくつ」

「そうかもな」

適当なことを言っていたかもしれない。自分でも、自分の言動に驚いた。


そしてしばらく話した。他愛のないことばかりだった。

学校での出来事や、つまらない教師の話。僕の仕事部屋の話もした。ほとんどが嘘だったが。企業秘密なのだから仕方がない。

「少し、眠くなってきちゃった」

彼女はとろりとした目で、ソファに寝転がると、すぐに眠りについてしまった。

他愛のない話の中にも、彼女がどこでも寝れる特技だということはあったが、それにしても、無防備すぎるだろう。

かといって、襲ったりはしない。クライアントとの関係が崩れることの方が損害が大きいからだ。

僕は寝ている彼女にブランケットをかけ、タクシーを呼んだ。


私が目を開けると、其処はタクシーの中で、そしてそのタクシーは私の家の前に止まっていた。

「お嬢さん。こんな夜に一体どうしたんだい。いい彼氏さんとはいえないね」

タクシーのドライバーはそんな風に私に話しかける。すこし頭がいたかった。片頭痛だろうか。何処でも寝れるというのは特技だといわれることもあるけれど、今日みたいなことは、あまりないようにしたいと思った。

「ありがとうございます」

そう言って、金額を払って、私は家に入った。


豪邸、と言っていいだろう。10LLDDKKもある家なのだから。ほとんどが、母親の衣服や、資料で埋め尽くされているから、実際に生活するスペースはもっと少ないけれど。

「ただいま」

と言っても、誰も返しては来ない。

私はこの大きな家に、一人だった。

「はははは」

こんな風におかしく笑っていても、「変よ。どうしたの」と私を心配する母親はもういない。

豪邸のなか、私の笑い声だけが響いている。


***********************************************


彼女が『魔女』と呼ばれる所以だけは説明しておきたいと思う。

それは彼女の母親が死んだ、一週間後。

夏休みも終わりかけていた、八月の下旬の事だった。

夏だというのに、ロングコートを着た彼女が、公園のベンチに座っているのを見た。

漆黒のロングコートだった。足元もきちんとブーツを履いていて、とてもじゃないが、この炎天下の中見ていられなかった。

「おい、熱中症になるぞ」

僕は彼女にスポーツドリンクを手渡す。

だけど、彼女はそれを一瞥して、手に取ることはしなかった。

彼女はその華奢な肩を抱えるようにして、震えていた。

「温かいものが飲みたい。――寒くて、寒くて、寒くて。どうしようもないの」

気温が四十度を超えそうなこの炎天下。彼女はおよそ正常とは思えない言動をしていた。寒いだなんて、可笑しいではないか。

この夏に、温かい飲み物なんて置いているはずがないので、コンビニで味噌汁を買って、彼女に飲ませた。彼女は

「あたたかい……」

と、震える体をさすっていた。


それから彼女は元気を取り戻したらしく、あちこちに行きたいと、僕を連れまわした。

駅前をロングコートで歩き回る彼女は目を引いていた。同級生も多いこの時期、このうわさが広まるというのも時間の問題らしかった。

彼女は本当に暑くないらしく、汗一つかいていなかった。

すこし触れた手が、とても冷たかった。

「カラオケに行ったし、服も見たし、本屋に行ったし、ボウリングもしたし……」

彼女は今日やったことを列挙する。

確かめるように、なぞるように。

「私のお母さんはね、業界では『悪魔』って呼ばれていたらしいの。あんなにやさしいお母さんがだよ?ありえない。って私は思ったんだけど、あの葬式の雰囲気を見れば、あながち嘘でもなかったんじゃないかって思った」

彼女は別に聞いてもらおうとしていない。

夢現という感じで、どこも見ていない。

「だから、私は悪魔の娘。でも、私はお母さんと違って、人間だから、行っても『魔女』ってところかな」

彼女は、その耳につけたイヤリングを弄ぶ。

「僕でよかったのか?今日遊ぶ相手が。」

もう一日遊びまわって、日が落ちかけているときに言う言葉ではないだろう。だけど、僕は純粋な疑問を投げかけた。

「よかったよ。家の前の公園で話しかけてきたのはあなただけだったし。あなたが良かったなんてことはないけれど、あなたでよかった。とは思ってるよ」

「そうか」

それなら、意味があったというものだ。

最後にカフェに行き、俺たちは帰った。

彼女はカフェオレを頼み、俺はブラックだった。彼女がホットで、僕はアイス。

彼女は「眠くなってきた」といって、家に帰った。僕も歩いて岐路についた。


それから、この一件は想像以上の数の生徒に目撃されていたらしく、彼女は自身の予想通り『魔女」と呼ばれることになったのだ。若干の近寄りがたさという意味合いもあるだろうが。

僕は『魔女』となった彼女のことを、精神的にも、肉体的にも凍えていた彼女のことをより一層気に掛けることになる。


***********************************************


『三日後に殺して見せる』

と東雲晴子と僕は契約をした。依頼料として、一応の金額をもらったが、残りの大きな金は実行されたのちに振り込むと彼女は言った。下手に全面的に信用されるよりも、こっちの方がやりやすいというものだ。

僕は渡された毛髪を眺める。

我ながらによくできた実験だったと思う。

仕事場と言った。もちろんそんなことを言ったのは、ここで殺し屋としての仕事をすることがあるからだ。

失踪した、基、彼女が生れる数か月前に死んでいる人間の毛髪を再現することは容易かった。そこらの毛髪を採取し、警視庁のデータを改竄し、彼があたかも生きているかのように仕立て上げた。下っ端の刑事などは、それが彼の毛髪だと信じてやまないだろう。情報化社会でなければ僕の仕事は成り立たなかっただろう。

あるいは、彼女のように、汚い大人とつながりがあれば、金で解決することもできたのだろうか。

まあいい。

後は、どうやって、彼女の父親を殺すのか、だ。

タイムリミットは、あと一日。

今日中に実行して、明日には警察に見つかるようにしなければならない。

彼女曰く、「母親の死もさらされたのだから、あいつの死もさらされるべきだ」ということらしかった。これも依頼の中に入っている。

「よし、行こうか」

僕は簡単な仕事道具だけをもって、家を後にした。

玄関には二人分の靴がある。


これだけ大きい豪邸に、一人で住んでいるというのだから、侵入するのはいとも簡単だった。

塀を乗り越えて、窓が開いたタイミングなどを見計らって侵入する。

ここに入るのは二度目なので、屋上に向かう勝手はわかっていた。

階段を上り、三階に行く。ダイニングを抜けて、コンクリート造りの階段を昇れば、簡素な扉がある。そこを開ければ、風が吹き込んでくる。


屋上から見る街の景色は壮観と言っていい。

この光の一つ一つに人間がいると考えると、吐き気がしそうだ。人間は多すぎるように感じる。

だからこそ、一人くらいいなくなってもいいのではないか。僕はそう思う。

いや、一人と言わず、三人くらい、いなくなってもいいではないか。

一人は、こぎれいな女性だった。娘の名前を叫んでいた。その慟哭が今も耳に残っている。

もう一人は、何を言うでもなく、寝入るように息をしなくなった。


そして、最後の一人は―――。


街灯に群がる羽虫のように。

一人の男は、吸い込まれるようにして、無機質な屋上から落下した。

彼は、飛んだのだ。



***********************************************



「昨晩、株式会社シノノメの東雲陽子(故)の自宅で、男子高校生の死体が発見されました。

 東雲陽子社長の死因は、刃物による刺突とされており、犯人を捜索していましたが、同じく昨晩、亡く   

 なった男子高校生の自宅にいた男の毛髪と、事件現場に残された毛髪のDHAが一致しました。」


肥えたコメンテーターが、嬉々とした表情で、追加の情報を話始める。


「これ、この男子高校生と犯人の男は親子だったらしいじゃない。しかも、その息子が父親を睡眠薬で殺したって。なんだか最近物騒な世の中になったもんだ」


画面越しに見るそのニュースは、映画みたいに感じられた。

このコメンテーターは何も見ていない。だというのにあんなに感情豊かに話してしまえる。それはとても悍ましいように感じられた。

この広い家で、知らないうちに、彼は死んでいた。

そして彼は、ここに来るのは二度目だった。

「ははは」

私は笑う。いや、嗤う。

乾いた嗤いだった。

兄妹とか、腹違いとか、仇とか。



最後に


死のう。と思った。

ありがとうございました。

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