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白い箱  作者: 旭日葉乃
11/23

第10話: 意味

 

 紗夜、自分の爪を噛みながら憂の事を、言葉を思い出していた。


 『私が影なら、貴女は光……

  影は影らしく生きていく……

  付きまとうわ、どこまでも―――』


 ギリッ…


  あたしに向かってあんな口を――…! 

 

 許さない―――。


  「でも、クスッ。

   あたしに反抗したのは褒めて上げる―――。」

  紗夜は満面の笑みを浮かべる。


  憂。あんたは所詮あたしの影……。


   光のあたしに敵うとでも思っているの? フフッ――。


  まぁ、いいわ。

  「どうせ、勝つのは、このあたし。勝敗は目に見えているわ―――。

   クスッ、―――。

   それまで、貴女の罠に引っかかってあげる……。」


  紗夜の笑い声だけがその場に響いた。



  

  二つの糸はどういうふうに、絡まるのか、交わるのか……。

   運命を変えるのはどちら――?。




 紗夜に言われた言葉を思い出しながら、私は呟いた。


  「影――…よく考えたものだわ……

  自分を光だと言うなんて……ははっ」


   笑える―――。

  

 

  私の生きる意味?

 

そんなの決まってる――。


  『復讐』 この一つだけ。

 

 分かりきった事なのに何故、私はその事を見失っていたのだろう……。


  でも、忘れてはならない――けっして。




 紗夜に敵を討つまで


   忘 れ ち ゃ い け な い ・ ・ ・

  




  消灯の時間――。


 私は、晩御飯を食べた後ベットに入り


  瞼を閉じた……。


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