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勇者に転生した俺の苦悩と葛藤  作者: KIT
異世界転生編
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5話 初めての剣

更新しましたら即アクセス頂いたのですが、その10数人はどなたですか?アラート設定しておられるんでしょうか…

え…ラブしかありません…。

やってしまったのですね、私。

まさか詠唱があるなんて思ってもみなかったです。

母様…何故貴方は詠唱されなかったのですか…。

俺は切実な表情だけで母に語りかける。

母は俺を目を大きくして見ていた。


まぁバレてしまったのであれば仕方ない。

俺は無詠唱で魔法が使えるのだ。

見様見真似で。

それが大きい事なのか小さい事なのか、母の口調でわかる通り大きい事なのだろうと推測出来た。


この世界の魔法は詠唱で発動させるのが一般的であり、無詠唱はレアなのだろう。

だが実践に置いて詠唱しなければいけない場合はリスクが伴うのも難点であり、無詠唱で発動出来るのであれば先手を読まれる必要もないし、相手に考える間を作らせないと言う利点もあると考えた。

まぁこんな歳でするべき事でもないのだろうが…。


それから月日は流れる。

俺は母の見様見真似で基本的な魔法を扱えるように努力した。

火を灯す、水を出す、光を灯す、風を起こす、草を生やす。

ある程度の魔法の基礎のような物は毎日使った。

そして3才となったなった。


3才となると歩く事も出来るし話す事だって出来る。

人間本気になれば3年である程度の事が出来ると言う事だ。

最近では母と父との意思疎通が出来ている。

父は騎士団長で国で一番強いらしい。

母も結婚前は魔法使いをしており、かなりの有名人物だったようだ。

魔法使いと騎士と言うのは全く違う人種であり、お互い嫌悪する程の仲ではあるようなのだが母と父はそんな事は関係なしに惹かれ合ったとの事だ。

人種を超えた…と言う事なのだろう。

お互い変わり者だったようだ。

自分にない所をお互い好きになり恋に落ちる…それはとても素敵な事だなと俺も思った。

お互いにない所を補うような夫婦は前世と同じように尊敬が出来たが、信念は同じく困っている人を守ると言う事。

ただ自分に出来ない事を相手がするだけ。

単純なようで難しいのだ。

それが理解出来る両親で俺は凄く嬉しいと思う。

自分にない所を相手が持っている…それをお互いが愛せると言う事が俺は素晴らしい事だと前世から思っていた。

これも前世の意思を色濃く持って産まれたせいなのだろうと感じた。

素敵な両親で良かったと心底思った。

尊敬出来ない家族ならそれまでで、俺は嫌悪すらしていただろう…虐待にDVなんて家庭は論外。

自分の子を愛せないなら産まない方がいいし産むべきではないのだ。

何の罪もない子に暴力を振るったり虐待するのは何故なのか…俺にはその親の気持ちはわからないしわかりたくもない。

だから普通の家庭で良かった。

前世の記憶、そのままな俺にとっては微笑ましいとすら感じた為、愛すべき家族なんだ!と思ったのだ。


そんな事を思っている内に3才になった実感が湧いて来る。

何と言っても言葉で意思疎通が出来る事と歩き回れる事だ。

歩き回れると言う事は走ったりも出来る…最早やろうと思えば何でも出来るのだ。

その為剣を振るおうと思えば振れる。

ずっと気になっていた。

毎朝、毎夕と父が木刀を振っていた事。

いつもリビングの片隅に立て掛けられているのだ。

3才になり、身体的には何でも出来るようになった。

父の木刀を持ってみたい…その好奇心から立て掛けてある父の木刀を根本から持ち上げてみた…が、持ち上がらない。

「んーーーーーっ!!」

思いっきり力を入れてみたが持ち上がらない。

まだ3才には早かったのかも知れないが、子供の俺からすれば一体どの位の重さなのか検討が付かない。

それでも自分の力を100%腕と足にかけた。

それでも微動だにしないなんてどう言う事なのか…この木刀のスペックは重すぎるとだけ把握した。

名一杯父の木刀を持ち上げる事に集中をしていたら、「あら…。」

この声は、母さんだと気付いた。

「剣を持ちたいの?」

そう母は疑問を俺に問おう。

「うん!だって父さんの剣を振るっている所かっこいいから」

そう言うと母は満面の笑みを浮かべた。

「それをお父さんに言ったらバカみたいに喜ぶわよ」

そう母は言った。

俺を溺愛する父の顔を思い浮かべたら言ってあげたいなと言う気持ちになった。

すると母が言う。

「いいわ。あなたの剣を作ってあげる」

「いい子にして待っててね」

そう言うと母は外へ出て行った。

3,4時間だろうか…俺は落ち付きのない様子で家の中をウロウロとする。

外へ出て行った母の言葉を考えるときっと俺用の剣を作ってくれているのだろうと言う推測ら立った。

正直楽しみ過ぎて落ち付かないないのだ。

すると五感をフルに研ぎ澄ませていた俺の耳に足音が小さく、そして時間を追う毎に大きくなって行き近付いて来ているのがわかった。

家の前で一瞬止まった足音は母の物だけではない。

誰の足音かは直ぐにわかった。

キィ…家のドアを開ける音がした。

ドアの前に立つのは母…と父だった。

俺を見ると二人共にっこり微笑んで「セルヴィ!!誕生日おめでとうと!!」

二人が手に持ち、頭上に上げるわ木刀。

俺は昨日3才になった。

設定とか少し変更しています。

これからも出来る限り更新していきますのでよろしくお願いします。

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