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勇者に転生した俺の苦悩と葛藤  作者: KIT
異世界転生編
4/28

4話 今世の家庭事情

ご愛読頂きまして誠にありがとうございます。

想像に任せて書き殴っているだけなのに読んで下さっている方がいる事が光栄です。

夢で見たホラーな物語を書いたのが初めてで、これは実質2作目となります。

不束者ではありますが長い目で見て頂けたら幸いです。

そんな事もあり、俺への両親の目は一挙一動見逃さないぞ!と言わんばかりに監視されている気がする。

両親の目を盗んで魔法を使うのも大変である。


父はシルバー色の鎧を着て、週4日か5日朝早く家を出る事がある。

母が言うには父は騎士団長をしているとの事だ。

王都にある王城へお仕事をしに行っているのだと言う。

父は騎士団長…つくづくお堅い身内に恵まれるんだな…と思うと笑みが溢れる。


母は俺に良く昔話をする。

昔話と言ってもここ3,4年の話しだ。

母は26、父は28…俺が2才現在の年齢だ。

父が家を出ると必然的に俺と母が残る。

動き回れるようなってから、大体の家の広さを把握出来たのだが一階にはキッチン、リビング、トイレ、浴室、物置き。

二階は主に寝室3、書斎1と言った所か。

勿論1才になり、ハイハイ出来るようになってから直ぐに家中を動き回った。

二階に上がる階段を登りきったのは3日目の事。

だが俺の寝室もある為大体の作りは理解出来ていた。

何となく察していた為「やっぱりこうなってたのか」と言う感想だった。

家は木作りでお世話にも金持ちの家とは言えないだろう。

そこら中の床が軋むし木の色も黒めに変色をしていた。

両親の夕食風景を見る事があるが、パンに野菜の入ったスープと言った質素な物でたまに父が何かしらの動物の肉を持って帰って来る為肉もたまに食卓に上がる。

形から言えば鳥、兎、豚…なのだろうと推測した。

ジビエと言うのは前世では食べた経験がなかった為少し興味を持った。

だがどんな食卓でも両親は笑顔でいた。

絵に書いたようなほのぼの家族なんだなと見ている内に感じ取れた。

決して喧嘩がない訳ではない。

それは前世も同じで何処の家庭もそうなのだろう。

ぶつかる事も大切なのだ。


そうしている内に俺の本名もわかって来た。

どうやら俺のフルネームはセルヴィ・マク・グレディと言う様だ。

母は父方に嫁いだようで、ミドルネームは「アクラー」らしい。

両親の会話を聞く限り、父は武家出身で実家は剣術道場を営んでおり祖父は剣聖と呼ばれた伝説級の人らしい。

そこの二代目師範の3男のようだった。

父は自由人だったようで実家からは嫌われ者らしい。

殆ど絶縁状態らしいが家族は大切にすべきだと俺は思う。

が、しかし全世界の家庭が上手く行くとは限らないし複雑な家庭環境もある為俺の価値観は押し付けられない。

押し付けたくもないしね。

その為客観的に思っていたし、然程気にしていない。

家が幸せならそれで良いとすら思っている。

親しき中にも憂いありと言う物だ。

人には触れてはいけない事があるのだ。


話しを戻そう。

魔法が使える事を両親に知られた後の話しだ。

俺はそれからも両親の目を盗みながら魔法を練習した。

指先に明かりを灯す位の事は考えただけで出来るようになった。

無詠唱と言うやつだろう。

そもそも詠唱があるのかすらわからない。

何せ母は詠唱をしないで魔法を発動するのだから。

だから俺も無詠唱が一般的なんだろうと思っていたが、ふと母が呟いた。

「セルヴィちゃん…普通魔法を使う時は詠唱するんだよ?」…と。

マジか…気付いた時には既に時お寿司。

それ、早く言ってよ…と心の中で呟く。

母の見よう見真似でするべき事ではなかったと悟った2才の春であった。

お気付きになられた方もいるかと思いますが、NBA選手の名前も頂きました。

Orlando Magicにトレイシー・マグレディと言う選手がいました。

魔法=マジックと言う事で使わせて頂きました。

サッカー選手だけでなくバスケ選手を使ってしまった事を深く謝罪致します。

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