2話 異世界転生
今回異世界転生します。
いつもの様に通学路を歩く。
基本的に学校までは徒歩通学なんだ。
あ、そう言えば秋月に「明日数学教えてくれ」って言われてたな…昼休みにでも教えてやらないとな。
通学途中は良く頭の中を整理する事が多い。
生徒会の会長をしている事もそうだが、何かしら考えなければいけない事が多々ある。
勉強もそこそこ出来る為クラスメイトに頼られる事が良くあるし、俺のノートはGod noteと言われているらしい。
部活はテニス部に所属しており部長もこなしている。
自慢ではないが全国5位に入るレベルだ。
その為部活に関しても考えなければいけない事が沢山だ。
今日は学校に着いたらこれをやる、あれをやる、あれは済ませなきゃ、あれはまとめておかないとな…と学校へ着いた後、部活終了の時間までの大まかな流れを頭の中で大体決める。
色々考えながら歩いていると、ふと耳に入って来た悲鳴に似たような女性の声。
「せぇちゃーん!!」
ふと顔を向けると幼い男の子がボールを追いかけている。
その先を見ると運送用に使うような4tトラックが走行しており、急に止まれるような速度ではない事を察した。
これは不味いと思い男の子に目を戻す。
男の子はトラックに気付いてないようだった。
テニス部だからか瞬発力には正直自信があったし、間に合う!と思った。
だからこそ中腰になり、スタートダッシュのように一気に加速し走り出したのだ。
交差点に侵入しボールを拾おうとしている男の子。
前からは減速しようと言う気を感じられないトラック。
まぁギリギリって所だろう…いや……まぁしょうがないか…。
俺は男の子を両手で歩道へと押し返した。
名一杯の力で。
だが、俺の見立ては間違っていた。
トラックは男の子や俺に気付き減速するだろうとふんでいた。
だが逆にトラックは加速をしていた。
勿論見えていた。
運転手は手元を見ていた。
恐らくスマホを操作していた事を俺は瞬時に理解した。
引かれるな…と悟った。
まるで走馬灯のような感覚で家族の顔が浮かんだ。
俺の棺に縋り、泣き喚く母さんの顔。
そんな母さんを後ろから抱き泣き喚く妹。
そんな二人を抱きしめ涙を流す父。
「ごめん」
それが俺の最後の言葉になった。
最後の記憶?
押し返した男の子はビックリした顔で俺を見ていた。
男の子のお母さんは慌てて息子である男の子にかけよっていた事。
「助かって良かった。」
そう思った瞬間、家族の顔は消え、俺は自然と笑みを浮かべていたんだ。
その瞬間、ゴギュっと音と共に目の前が真っ暗になった。
最後に見た景色は親子が驚いた顔で目を見開き俺を見ている顔…光景だった。
ふと気が付くと真っ暗闇の中、スポットライトを浴びたような状態で目を覚ました。
これが死後の世界なのだろうか…。
周りを見渡すが何も見えず、何かの存在すら感じ取れない。
「あぁあ…やっちまった」
それが俺の自然な感想で、浮かんで来るのは家族達の泣き叫ぶ顔…声まで聞こえて来るような感覚になった。
誤っても償いきれない程の親不孝だと悟る。
後悔なのか心配なのか謝罪なのか自分すらも今の感情が何なのか特定出来ずにいた。
すると女性の声が真っ暗闇の中響いた。
「あなたは良い事をしましたね。あの子は無事にこの先も生きていきます。」
「あぁwそれなら良かったw所で神様…ですか?」
「いえ、違います。ですがあなたの善行により転生権を付与いたしましょう」
「転生?生まれ変われるんですか?」
「えぇ、そうです。生きていた世界とは異なりますが、来世もきっと素晴らしい生き方が可能でしょう。」
もう家には戻れないのか…まぁそうだよな。
俺きっと死んだんだし。
そんな思考をしながらも転生について考えた。
「あの…転生先の世界ってどんな世界なんですか?」
「あなたの生きていた世界とは全く違う世界です。」
「俺が得られるのは転戦権だけですか?」
「いえ、特別な資格を持って転生出来ますよ。」
女神様?はそう微笑んで言った。
「特別な資格とは?」
「それは転生後のお楽しみです。」
あぁwそうですか…結局俺は転生先でどう言う人生を迎えれるのかわからない訳ねw
俺は悟り、諦めた。
「わかりました。お願いします。」
「かしこまりました。では転生を始めます。」
そう女神様?が言うと俺の周りが虹色に輝く球体の渦で覆われ、眩く光の中に俺の体が消えて行く気がした。
目が覚めると木造りの天井が見えた。
「ん?ここは何処だ?」
首を横に曲げようとするが動かしずらい。
辛うじて右…光の指す方に顔を向けると昼…だろうか。
何となくそう感じた。
すると人影がスッと入って来た。
女性…だろうか。
「あら?起きたの?」
「私の可愛いセレヴィ」
そう言うと女性は俺の頭にキスをした。
ふと察した。
母さんだ…。
「あらら。オネショしちゃったのね。」
そう言うと俺の下半身が下着?から解放されるような気がした。
母さん?は右手に布を手に取ると同時に左手で水の塊のような青くユラユラとした歪な球体を浮かべた。
それだけでも驚くのだが、布を左手の歪な球体に入れると最近は水に入れたタオルのようにユラユラと落ちていく。
だが、段々と球体の中を回り始め不規則に回転仕出した。
まるで洗濯機だ。
5分程高速で球体の中を泳いだ布は段々とその動きをゆっくりと止めて行く。
「ちょっと待ってね。」
母はそう言うと扉を開け外に出た。
俺のベッドから窓が見えるのだが母は辛うじて見える所に立つと布の入った球体を頭の上に翳す。
すると先程迄の球体が消えると同時に高速で母の左手に浮いた布が回転し出した。
脱水だ。
3分程した後、母が部屋へ戻って来て布を俺の下半身に巻き付けた。
「すっきりしたでしょ?」
その時俺は確信した。
この世界には魔法があるのか。
小さい頃からどうでもいい事をダラダラと書くのが得意だったので展開が遅いのはわかっています。
ですが細かい所を省くのは作品としてつまらないような気がするのでしっかり書いて行きます。
最後辺り編集しました。




