1話 始まりの日
思い付くままに書いてみました。
更新は近々しようかと考えています。
ブーブーブー!!
ん?
アラームが鳴った。
スマホのアラームを消すと同時に今は朝の7時だと理解する。
ぐっすり今日も寝れたな。
爽快な気持ちと、んーーーっと背伸びをする。
コンコン…「お兄ちゃん?」
「あぁ、起きてるよ!」
妹の声に俺は答えを返す。
ガチャ…ドアが開けられる。
「ねぇ、お兄ちゃんw寝癖付いてるw」
「ん?どこ?」
「右上w」
「あぁw昨日と同じトコか?」
「うんw」
俺は右上の頭頂部を撫でるように触る。
確かにピンっと髪が立ってる気がした。
「あぁw確かにw」
「先に下に行ってるね♡」
そう妹の優は言った後に部屋の外へ出てドアを閉める。
さて、俺も起きるか。
キシっと軋むベッドから降り、歩き下へ向かう。
俺は高校3年の来年卒業を控えたごく一般的なLD…ラスト高校男子。
他の人と違う所と言ったらきっと将来検事になろうと志している所だろう。
まぁそんな奴日本には数百人はいるんだろうけどね。
俺達の部屋は2階にある為、階段を降りながら下のLDに向かう。
「おはよう。母さん、父さん」
「おはよう」
「おぉ、おはよう!正!」
自己紹介をしよう。
俺は真白井 正。
真白井家の長男。
正しい俺と優しい優は継いになっている。
この名前の由来も現警察庁に勤める父と元保育士の母の性格によるものだろう。
父「うむ。では私はそろそろ行くよ」
母「えぇ、行ってらっしゃい」
正直家は欧米家庭のようだ。
父も若い頃LAPD(ロサンゼルス市警)に勤めていた事があり、母はハワイでヒューメインソサエティー…日本で言う保健所のような所で仕事をしていた経歴がある。
父方の祖父母の祖母が妊娠中、アメリカへ旅行に行った際に急に破水をし父を出産。
アメリカ国籍か日本国籍か選べると言う事で折角なので父をアメリカ国籍にしたらしい。
なので父は純日本人だし、母も学生時代に修学旅行で訪れたヒューメインソサエティーとハワイの海の綺麗さに魅せられ、インターンを経て移住したとの事で父同様に純日本人だ。
ロスとハワイはどちらも西アメリカに位置しており、父が休暇にハワイに訪れた際に母と偶然出会い恋に落ちたと聞いていた…いや、ほぼ毎日のように聞かされており結婚生活20年なのに未だに行って来ますのチュウは欠かさない。
それだけラブラブなのだ。
その為こんなのは日常茶飯であり、気にもならない当然の景色だ。
お陰で幼い頃から英才教育であり、家族内での英会話も日常と化している。
俺も妹もほぼネイティブレベルだ。
父が出た後を追うように Breakfastを終えた俺も歯磨きを終え家を出ようとする。
「せぇ!」
母も父も「せい」ではなく、「せぇ」と呼ぶ。
今のは母の声だ。
「ん?」と俺は返す。
「気を付けて行ってらっしゃい」
豊満の母が俺にHugをし、いつも通り出送る。
俺もギュと返し、「行って来ます」と言い靴を履き玄関のドアを開ける。
朝日が射すように眩しい初秋の日。
俺はこの日人生が終わるとは思ってもいなかった。
少々両親の事を編集しました。