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黄昏のアソビビト  作者: 黄昏の中の人
第一章『石板少女偏』
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第一話「旅立ち」

ティルンがいなくなり裏切られたエイル、キサトはティルンに勝つことだけを思って旅立つ準備をしていた。

「まずは情報収集からだな」

キサトがそう言うとエイルが

「ん?キサト俺ら今金持ってたっけ?」

指を丸めてそう言った。

「あ、あーーー!!!そうだ、ティルンが全部俺らの財産持ってるじゃん」

ティルンへの怒りがさらに強まった。

「どうする?金がなきゃ情報も集められないぞ」

「とりあえず近くの村にいこう。そこで考えよう」

そう言うと二人は山のふもとにある村にいった。


━━━フモウ村━━━

二人はフモウ村についた。いたって普通の村だった。この村には宿、情報屋があった。

「とりあえず情報屋にいこう。ティルンやお金のことについて聞こう」

そうキサトが言うと二人は情報屋にいった。

「あのすいません、ここは情報屋ですか?」

「あ〜そうだよ」

店には年老いたおじいさんが一人でいた。

(結構いかついな)エイルがそう思った。

「ここらへんで黒い髪のここらへんじゃ見ない格好をした人見ませんでしたか?」

「ん?君たち何を言っているんだ。ここは情報屋だ、金を払ってもらわないとこちらも情報は提供できない」

(こんなことでと金とるのか)

「ではこの村でお金を稼げたりできませんかね?」

「は〜君たち何度言ったらいいのかね、それも情報だ。」

金がないと絶対に情報を渡せない。エイルが切れそうになっていた。

「おいじいさん、こっちも結構急用でねそんなこと言ってる暇ないんだ。だからよこせよ、情報」

「な!?バカか!!こっちも商売でやってるんだ!!そんなことできるわけないだろ!!!」

「ちっ!!」

エイルが舌打ちした。隣でキサトがまあまあとやっている。

そうなことをしているとおじいさんが、

「そんなに金がほしいならそこらへんの山から山菜つんで、この村で売ればいいだろ」

二人が(その手があった)と相づちをうった。二人はそれを聞いて一旦外に出た。

「そういえばさー、俺らいろんな山から山菜つんでるから、それ売れるんじゃね?」

「確かに。今持ってる山菜ってなんだっけ?」

そういうと二人は、自分の持ってる山菜手元にだした。

「そういえば俺ら食えそうなやつはなにも調べずに食べてたな。あははー(棒)」

「笑い事じゃないからね。」

そうティルンと二人は食べれそうな山菜はとりあえずとってなにも調べずに食べていた。そのせいでたまに腹を壊したり、毒が弱い毒キノコを食べていて、毒には強い体になっていた。

「じいさーん!!この山菜いくらで売れるかなー?」

エイルが嵐のように店に飛び込んだ。

「な、なんど言ったらわかる!そういうことは・・・ん、んんんん!?」

そう言うとおじいさんは目の前の黄土色の薬草に目をやった。

「君たちこの薬草どこに手にいれたんだ!?」

そうおじいさんが聞くと、エイルが悪い笑みを浮かべてこういった

「あれー?さっきじいさんなんて言ったっけ?情報には金が必要とか言ってなかったっけー?・・情報が欲しがったら金をだしなーーー!!!」

おじいさんはあっさり金をだした。

「200GCでどうだ?まだ足りないか?もっとだせるぞ」

エイルとキサトは驚いていた。さっきまでの態度と全然違うから。

「おじいさんどうしたんですか?様子が急変して」

「これは昔この世界を創ったとされる創生神が万能草として造り出した物だ。これはどんな病でも治してしまう。だから一個でいいから譲ってくれ」

おじいさんは必死に言った。二人は疑問に思った。どうしてそこまで欲しいのだろうか?と

「じいさんなんでそこまでこれを欲しがる」

おじいさんが一呼吸おいて話してくれた。

「・・・実は婆さんが病気にかかったんだ。今この地帯を納めている国『スラート』が国内でなんかあったらしい。そのせいでこういう小さな村にはあまり目をやってくれない。医者がこないんだ。いつもなら月に一度健康診断で訪れてくれるんだが。だからこの薬草が欲しい。頼むいくらでも金はだす」

二人は見あった。

「じいさん・・・」「おじいさん・・・」

『金はいらない。はやくお婆さんを治してあげて』

二人は当然だというような感じで言った。

「ありがとう。心から感謝する」

そしてじいさんとエイル、キサトはお婆さんのところにいった。

「ほら婆さん、これて良くなるよ。だからちょっと待っててくれよ」

「・・・じい・・さん・・・あり・・が・・・・とう・・」

おじいさんは厨房にいき薬草をこなごなにし水と一緒に婆さんに飲ませた。

そしたらみるみるうちにお婆さんの様子が良くなっていった。

「ば、婆さん、もう・・大丈夫なのか?」

おじいさんは泣きそうにそう言った。

「爺さん、私はどうなったんだい?急に体が良くなって」

「この二人が万能草をもっていたんだよ」

「どうも」「元気になってよかったです」

二人は照れくさそうにしていた。そうこうしているうちに夜になった。

「君たち今日はとまる宿とかあるのかい?」

「いえ、ないです」「てかまず金ないし」

「ならここに止まっていくといい」

「ほんとですか!?ありがとうございます」

「いえいえあたりまえです。私の命を助けてくれたのだから」

そして一夜をこの家で過ごした。そのときエイルとキサトは爺さんといろいろ話をした。

「君たちどうして万能草をもっていたんだい?これは神の庭、通称『エデン』でしか手にはいらないはずなのだが」

エデン、万能草や他にもいろいろな薬草がはえている、まさに神の庭のようなところだ。

「僕たち旅をしているんですよ。たぶんそれできずかないうちにとっていたんですよたぶん。」

爺さんはその話を聞いて不思議そうな顔をした。

「それは無理なはずなんじゃ。エデンはある条件を満たさない限り絶対に見つけられないんじゃ。」

「条件とは?」

「それはよくわからないが、たしか神話に関係していたはずじゃ。」

そう言うと爺さんはある神話を話してくれた。

空から舞い降りし神の子がこの世界を3つにわける。

世界は神の子に選ばれし者が従える。

そして3つの世界がまた一つになるとき、世界は終わりを告げる。

神の気まぐれのままに

・・・とおじいさんは言った。

二人はぞっとした。これがホントにおきたら世界は終わる。

二人は考えた。もし神の子がティルンだったらと。

「まさかな、そんなことないよな」

「じいさん、エデンとこの神話あまり関係ないよな?」

「わしも子供のころ聞いた話だからあまりよく覚えていないんだ。すまんな」

こういう話をしていると二人は急に睡魔に襲われた。

・・・起きると朝になっていた。そして準備を整えて旅立ちをしようとしていた。そしたらお爺さんとお婆さんがみおくりをしてくれた。

「君たち、そういえばお礼をしていなかったね、これがお礼だ」

爺さんはバッグいっぱいの金をくれた。

「いいのかこんなに?」

「いいって命の恩人なんだから。・・・そういえばここに寄ったときに聞きたかったことがあるとか言ってたよな?言ってみ今だったらなんでも答えてやる」

「じゃあおじいさん黒い髪のここらへんじゃ見ない格好をした少年を見ませんでしたか?」

「・・・それなら一度ここによってスラートに向かった子がいたよ。すごく良い子だったよ。」

「マジか」「ほんとですかありがとうございます!!それだけ聞ければ十分です」

「ではまた機会があれば会いにきます。お元気でおじいさん、お婆さん」「じゃあな」

「二人とも元気でやってけよ」

そうして二人は旅立った。

「あの子達も良い子だったな〜」

「さあエイル、スラートに向かおう!!ティルンがそこにいるかもしれない」

「そうだな!!でもスラートって今なんかあったんじゃなかったっけ?まあいいか、さあ行こうか!スラートへ!!」

二人の旅はまだ始まったばかりだ。

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