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森の中 4

今俺の目の前にものすごく大きなドラゴンがいる


周りの木々は降りてきた余波でなぎ倒され俺のいる木の根の所だけがかろうじて残っている状態だ




見上げてみる


ものすごく大きなトカゲにも見えなくはないが

手や足?の爪が鋭くちょっとかっちゃかれただけで真っ二つになる自信がある

顔はとっても怖く牙は真っ白で太く絶対に折れそうもなさそう

体全体がエメラルドグリーンのような色でさっきから金色の光が眩しい

尻尾も太く長い。



《小さきものよ、汝は我を見ても逃げ出さぬのか?》



突然お爺さんのような声が頭に響いてきた



俺は突然の声に驚いて周りをキョロキョロと見てしまった



《ほう、ワシの声を無視するとはなかなか肝のすわったもののようだな》



また聞こえた声の主がこのドラゴンだとわかりビビりまくって、とりあえず体全体を使ってアピールする



プルプルプル




《汝はワシの言った言葉がわかるのか!》



GRAAAAAAAーー!!!!




突然ドラゴンが上空へ向かって雄叫びをあげた



目の前で雄叫びを聞いた俺はすべて漏らした


実際は漏れてないが漏らしたのだ



プルプルプルプル




《おおーすまぬすまぬ。ワシの声を理解してくれる者などひさしくおらんかったからのぉ

嬉しくて叫んでしもーたわい!わっはっはっはっは》




《ところでお主は何故話をしてくれぬのだ?》



俺は心の中ではいっぱい話してる

主に絶叫や悲鳴だが



《もしやお主【念話】のスキルを持っていないのかの》



念話?スキル??このドラゴンは何を言っているのだろう



プルプルプル



《そうかそうか、ではワシがお主に【念話】のスキルをやろう。

そのスキルを使えるものであればすぐに【念話】が出来るようになると思う》



「と思う!使えない場合もあるのね!!」


だがスキル欲しい


ええ響きや



《ではもっと近くに来い。この爪に触れるのじゃ》



ドラゴンの手の爪が青く光る



俺はその青い光に誘われてその爪を触る



と俺の体が光ってるように感じる。何故か自分の体が見れないのだ。おそらく首がないからだ。下を向くと地面が見えてしまい光っているのは見れないが、なんとなく感じることができるのだ




〔スキル【念話】を覚えました〕



頭の中で機械音のような声が響いた



「えっ?誰?」



ドラゴンはその様子を伺い



《どうかの?ワシの声は聞こえておるかの?》


と聞いてきたので


「えっ?あ、はい聞こえています」と答えると


ドラゴンはニッコリ笑い


GRAAAAAAAーー!!!



と上空に向かって叫んだ




俺はビックリしてまた全部漏らしたのだった

ようやくお話できますね

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