その頃天界では
「まったくもう!
少しは考えて行動してほしいわ!」
ここは女神ルミサリネが住む天界
ルミサリネは転生室から戻り秘書神であるラーミラに愚痴を言う
「ラーミラもそう思うでしょ!あいつのせいで下界に降りてさ、周りの生物の認識を操作してわからないようにして、凶暴化したモンスターを沈静化させて戻ってくるなんて女神の仕事じゃないわよね!」
秘書神であるラーミラがイスに座りながらこちらをみる
「そうね、そんな仕事は人族の勇者とか冒険者の仕事だと思うけど…」
「…けど何」
「あの守田優って人族ちょっと可哀想」
「だって!あいつがスライムばっかり倒しまくってさ魔素が溜まりまくってさ反省させ…」
「えっ?あの守田優っていう子は関係ないんじゃないの?さっき魂が天界についたばっかりだよ」
「えっ??」
「さっきから気になってたんだけど、そのスライムばっかり倒してるのってきっと下界のD級冒険者モリタユーよね」
「そうよ!悪魔のモリタユーよ!!」
「さっきスライムに転生させた人族は」
「守田優〈モリタユウ〉だわ」
「…」
「……」
「やっばーい!!全然関係ない子やー!!
どうしよーラーミラ!!」
「もう一度やり直せないんですか?」
「無理よーもう転生して生まれちゃったし!
せっかくの転生チャンスを私のミスでしかも最弱のスライムとか…」
「最悪ですね、涙出ちゃいます」
「罪悪感パないわ…」
「何か加護とかあげたんですか?」
「罰と思ってたから何もあげてないわ…」
「後から加護とかあげれないんですか?」
「創世神様にお願いしたら許してもらえるかもしれないけど、その前にわたしが許されるかわからないわ」
「そうですよね」
「どーしよ」
ピコーン!ピコーン!
「?何かしら」
「メールですね」
「はあ、こんな時一体誰から??」
カチカチ
「!!地球の神サーマル様です!」
「えっ!?何てメール来てるの」
カチカチカチ
「じゃあ読んでみますね」
やあお久しぶりだねルミサリネ
実はこっちのミスで1つの人族の魂がなくなってしまってね、こちらだと転生が出来なくなってしまったんだよ
こっちの世界はモンスターもいないし、魔法もないそんな魂が他の星で生きれるわけないよね
そこでルミサリネの星は魔法もあるしモンスターもいるけど魔王とか邪神も生まれていないって言ってたから安心かなって、でそちらに送ったんだよ
彼はこちらの世界では普通の男の子で特に悪い魂じゃないし、どちらかというと優しい暖かい魂なんだ
名前は守田 優
名前の通り弱き者を護ってあげるって感じのとっても良い子なんだ
悪いけどそちらに転生させてあげる時は加護レベル5くらいで転生させてあげて欲しい
わがまま言ってごめんね
僕のミスでなくなっちゃったから少しくらい次の生は楽に生きれるようにしてあげたいんだ
よろしく頼むよ( ^ω^ )
地球神サーマル
「…」
「……」
「えらいこっちゃ」
おっちょこちょいな女神様
めっちゃ美人です