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そう、旅をする  作者: モリエル
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1章 この世界での旅立ち

プロット出来上がりました

あとは肉付けだけ・・・できるかな?

「いったいどういうことなの・・・まさか」


「どのまさかかは知らないけれど、俺は異世界人ですよ」


戸惑い、動揺、興奮・・・どれともとれない不思議な顔をしている


「嘘・・・異世界人は勇者召喚で呼び出されるものじゃないの・・」

「まぁ、いろいろあるんですよ。」

てきとうなことを言ってごまかす


「それと、先ほどは嘘をついてすいません、本当のことのほうがなんだかバカみたいな話だったので」


「いえ・・構わないわ。どちらを話していても私は信じなかったでしょうし」


「うわ、心狭いですね。」


「まだ懲りないようですね・・・」


「オーケー冷静になろう」


「・・・はぁもう魔力もないですし、あなたがそこまで悪い人ではないのが喋っていて分かりました」


「なかなかうれしいことを言ってくれるじゃないですか」


「ねぇこいつの相手疲れた・・交代・・」

そういってカンナはお風呂から消えた






「行っちゃったね、カンナちゃん」


「そうだね・・・」


「でも君異世界から来たんだ、やっぱ勇者様みたいに強いの?」


「それが全然、自分一人で精いっぱいだよ」


「でも、あの魔法くらって無傷ってすごいね!」


「あれは・・・まぁ・・ね?」


「なんで無傷だったのぱ切り札とか話せないもんね!・・でもすごいね

カンナちゃんの魔法無傷なんて!」

切り札というか・・・状態異常というか・・・・


「似たようなことさっきいったよね?」


「いいたくなるよ!だってカンナちゃんは・・・最強の魔法使いなんだよ?

まぁこの国全土の学生の中で、だけどね。」

この国全土がどのくらいかわからないが、それは・・・


「それ十分すぎるほどすごいですね・・」


「でしょでしょ!カンナちゃんは天才で努力家なんだから!」

(非の打ち所がないな・・・・)


「それはすごいですね、俺には魔法が得意ないじりがいのあるお嬢さんにしか見えませんでしたよ」


「さすが異世界出身・・・よく恐れないでそんなこと言えるね・・・カンナちゃんは公爵家の人間だよ?」


「・・・・・・」

(やべぇ・・・!!)

「靴なめて服従のポーズとってきたほうがいいかな・・・・」


「あははっ、変なこと言うね、でもやめといたほうがいいと思うよ。靴なめるのは」


「じゃぁ・・・・足?」


「君の願望が混じってるだけだよね?」


「俺がいつ足フェチだなんて言ったっけ?」


「今この瞬間に言ったね・・・・・あ、そうだ君、名前は?」


「名前か・・・俺の名前はカナタだ、よろしく」


「私はシーテ、よろしくね、カナタ」


「さて、おあとがよろしいようなので、そろそろ上がりますか・・・」


「そうだね、メンバーにカナタ君のこと話して、今後のことを決めないとね!」


「・・シーテ・・ありがとう」


俺は良き?出会いに感謝した





「どうもこんにちは、カナタと申します」


「よぉ!お前か!カンナの魔法くらって無傷ってやつは!俺はダインよろしくな!」

背中を勢いよく叩いてくる


「ガハッ・・・よろしくお願いします・・・」

衝撃が強すぎる、どんな力してるんだ・・・?


「き、君が、カナタ君なんだね、、ぼ、僕は、カステルっていうんだ、よ、よろしくね」

(何故こいつはこんなに動揺してるんだ・・・?)


「はい、よろしくお願いします」


「そ、、それで、、見たの、、?」


「はい?」


「か、、カンナの、、はだ、、」


「うん」

その瞬間だった、首筋にひどく暴力的な冷たさが当たった

(は・・・?)


「つ、次みたら、、、か、覚悟しといて、、ね?」

そう言うとカステルは短剣を下した


(怖えー!なんだこいつ!)

「あのーカステル様、私のことで怒ってくれるのはありがたいことですが・・・それは少々考え物かと・・・」


「ご、ごめんカンナ、、でも許せなくって、、」


「この国の王子である貴方がそんなことで怒ってどうするのですか?もう少し自身の立場を自覚したほうがよろしいですよ?」

「ご、、ごめん」


(いやいやいや、王子って何?は?うっそだろ、ここのメンツ濃すぎだよ!)


「申し訳ありませんでした王子!靴を舐めるので許してください!!」


「ひ、、気持ち悪い、、、、そこまでしなくても、、もう怒ってないよ、、次はないけどね」


「はいぃ!!肝に銘じておきます!!」


「ははは、そんなにビビらんでもいいんだぜ!、カナタ、ついでに俺は伯爵、シーテも伯爵だ」


「全員の靴なめたら・・・許してくれますか?」


(ここ全員爵位もってんのかよ!偉いじゃん!普通に偉いじゃん!)





紆余曲折あって、俺のことをどうするかという話になった

「カンナちゃん!まずこの世界の話をしたほうがいいと思うの、いろいろ大変だから・・・・」


「そうね・・・確かにそのほうがいいわね。」

これはうれしい申し出だ


「よろしく頼みます」


「じゃあ・・・・」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この世界には、3つの国がある


西側に、主に人間が住んでいる国、テミア

東側に、獣人やエルフ、ドワーフ、総称して亜人族と呼ばれる者たちが住む

カルア

南側にほぼ冒険者と呼ばれる者たちで構成されている国、マレース。


かつてテミアとカルアの二国は戦争をしていた。

原因は様々だが一番の理由は、価値観の違いということだったらしい

戦争は長引き、お互い勇者召喚という禁じ手をもってしても戦争を終わらせることができなかったらしい

結局、物資が足りなくなりもろもろの協定を決めて停戦・・・となったのが18年前


「その際勇者様は、おのれのすべての力を失う代わりに、暗黒地帯を除く全土に恵みをもたらせ

20年間の豊作を約束したのです」


「そんなに資源が少なかったのですか?」


「戦争終結後1~2年程は餓死者がかなりの数に上りました、恵みがもたらされていなかったら

もっとひどいことになっていたでしょうね、、」


「でも、今年入れても、あと3年でその恵みも終わるんでしょう?、現状はどうなんですか?」


「今までの貯蓄もありますし、大丈夫と言いたいところなのですが、、」


「が?」


「豊作の影響で、人口も増え、恵みの効果がなくなるとこれを維持するのが難しいのではないか?

という声が上がってきているのです」


「・・だったら、何か対策でもあるんだろ?」

(あ、口調砕けた)


「・・・あなた、だんだん調子乗ってきたでしょう?」


「こっちのほうが楽なんだよ、もう疲れた」


「まぁいいです、それで対策なのですが、、、、」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


暗黒地帯開拓計画


それが、2か国が打ち出した資源対策らしい


この計画は10年前に計画された、その名の通り、北にある暗黒地帯を開拓するためのものだ


そもそも暗黒地帯というのは、かなり危険な場所らしい。


この世界にはモンスターと呼ばれる怪物たちが存在しているらしいが


この暗黒地帯のモンスターは強さが桁違いらしい。


そこで2か国はまず自国の戦力の質を高めようとした、それが学園である


戦力だけを見れば2か国と対等と呼ばれるらしいマレースから強い冒険者を雇い


講師にして、若い世代の個々の戦闘能力を高める・・・というのが第一段階


それと同時並行で暗黒地帯に広がっている結界の解除の研究がすすめられた


というのも、古い文献によると、調査隊1000人を異常に強いモンスターが出る地帯・・暗黒地帯に派遣


かなりの精鋭ぞろいだったらしいが帰ってきたのはたった10人。恐れた当時のテミアは超強力な結界を施した・・・


といった内容らしい。問題なのがこの結界で、ちっとやそっとじゃ解けない作りになっている。


ロストテクノロジーといったところか


「ですが、研究も進み後1年もたてば結界は解けるそうです。」


「結界が解かれたらどうするんだ?」


「恐らく、小規模な先遣隊を出すでしょうね。A~Sランクの冒険者と、学園の代表3名ずつで構成されるはずです

そこで様子見でしょうね、期限は少なくはないのですから、ほかに聞きたいことはありますか?」


「それじゃあ.....」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いやぁ、いろいろありがとうカンナさん、何とかこの世界でやっていけそうだよ」


「こちらこそ、異世界の話なども聞けて面白かったわ」


「そうそう、げーむなんてのはやってみてぇなぁ!」

相変わらずでかい声でダインが喋る


「じぇっとこーすたーだっけ?わたしのってみたいなぁ・・」

などとつぶやくのはシーテだ


「で、でも・・ほんとにいいのかい?、僕たちについてこなくて」


こいつらはこのまま学園に戻るらしい、従士として来ないか?と勧められたが

パスすることにした、まだまだ俺の旅は始まったばかり。学園に入るのは次の次くらいでいいか。

まぁいつかは経験したい。


「開拓計画に参加するには、最低Cランク必要なんだろ?3年もあるんだ、なんとかなるさ。

それにせっかくの異世界だ、いろんなところを見て回りたいよ。学園も興味あるんだけどね。」


そう、俺は開拓計画に参加することを決めた。理由はいろいろあるが一番の理由は

この時代、誰も見たことがない景色がある、、それだけで少しわくわくするのだ。

それに期限も3年ある。3年もあればこの大陸すべてとまではいかないが、主要な場所の観光ができるだろう。

大陸最後の観光が、暗黒地帯。なかなかのロマンじゃないか。


「そ、そうなんだ、、じゃあこれ」

そういってカステルは一枚の布のようなものをよこした


「これは・・・地図?」

簡単に描かれた地図だった。


「簡易的、、、だけどねマレース中立国を目指すならこの道をまっすぐでつけるよ、、、ただ、、、」


「ただ?」


「さっきも話したけど、、、、変な人がいっぱいだから、、、」


「心配ありがとう、、、じゃな!」


「達者で、、、」「カナタくーんまたどこかで!」「カナタぁ!!死ぬんじゃねぇぞ!!」


「それじゃカナタ、元気でね」




良き縁を得た、良き旅路を進めそうだ。


目指せマレース中立国










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