↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
香月  作者: keisei1
PR
68/81

決戦! クリスマスイヴ! 2

 翌日、俊哉と夏樹、香月の三人は早速職員室を訪ねていた。もちろん、用事は一つ。高橋に昨日のアイデアを持ち掛けるためだ。



「『夜通し大喜利大会』?」



 香月達の話を聞いた高橋は思いっきり顔を歪めてみせた。だが次の瞬間には、表情をニンマリと変えて、無精ひげの僅かに残る顎元に手をやる。



「面白そうじゃないか。先生も参加しよう」


『やったぁ!』



 香月と夏樹は一緒に飛び跳ねて喜んだ。俊哉は拳を握りしめ、「よし!」と声をあげた。だが高橋は高橋で一人の教師としてこう釘をさすのも忘れない。



「ただし、悪ふざけが過ぎるようなら、即中断な」


『分かりました! 先生』



 香月達がそう声を揃えると、高橋ジャッジのもとクリスマスにて「夜通し大喜利大会」が行われるのが決まったのだった。



 冷え込む冬は淡々と日を重ねていき、香月達の吐く息が白くなった頃。いよいよクリスマスイヴ。夜通し大喜利大会の日がやってきた。健の家に集まった高橋含む総勢十一名はクラッカーを打ち鳴らす。



『メリークリスマス!』



 パーティーの序盤は前座だ。飲み食いすることを楽しむ時間が過ぎていく。みなでケーキやチキンを頬張り、パーティーを心底楽しんでいる生徒達。その様子を見つめる高橋は目を細めている。


 食事もひと段落した頃、骨付きチキンを一度噛み千切って夏樹がモゴモゴと言葉にする。彼女の頭には猫耳カチューシャが付けられていた。



「さぁ余興は終わりよ。『大喜利大会』とやらに挑もうじゃないの」



 俊哉は望むところだと言わんばかり袖をたくしあげて、夏樹の前に立ちはだかる。



「よし、来なさい」



 その二人の様相を目にした高橋は、生徒達を優しく見守っていた瞳を勝負モードに切り替えて、ぎらつかせると、腰を上げる。



「よし。ではこれより『夜通し大喜利大会』を執り行う!」



 握り拳を作って息を飲む香月達。高橋がジャッジメントを託された人物に相応しく、場を取り仕切ってみせる



「ルールは簡単。五人、五人の二つのブロックに分かれて得点を競い合う」



 香月も袖を捲り上げて戦闘態勢を整える。元旦娘には誰も傷つけない競いごとが向いているらしい。高橋はさらに詳しく付け加える。



「得点の多かった各一名が、決勝の一騎打ち『謎かけ一本勝負』に臨む」


「『謎かけ一本勝負』」



 香月達は拳を握りしめる。高橋はこう言って締め括る。



「決勝は皆の多数決で勝者を決める。それでは! 『夜通し大喜利対決』!」



 高橋の朱鷺の声に合わせて、皆は声を揃えて、大きな声をあげた。



『開始―!!』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。