二人だけの世界
「神さま、私はあの人と二人だけの世界へ行きたい。お願いです、望みをかなえてください」
女は、毎日一生懸命祈りました。
あまりの真剣さに打たれた神さまは、彼女の前に現れ、こうおっしゃいました。
「ようし、それではお前の願いをかなえてやろう」
そして、彼らをだれもいないところへ連れていってくれました。
すると、女は男をがけっぷちに連れて行ったかと思うと、後ろから一気に突き落としてしまいました。
「ああ、せいせいした、ストーカー男がいなくなって。ここなら警察もいないし、捕まえられる心配もないわ」
そういうと、家に帰って寝てしまいました。