4歳になったぞー ^-^
主人公の詳細はまた次の話です
こうして誕生した私は、やがて月日は流れて行き、4歳になり、そして1月1日を迎えた。同時に、初の大イベント、
『ステータス授与式』
が行われる。4歳の子供は、1月1日になると帝都にある教会に行き、神からステータスを授かるのだ。これも、私が設定した風習である。まさか自分が体験することになるとはねw
すごく晴れた、いい朝である。今日は行事日和のいい天気と気温だ。
普通の子供なら、すごく緊張する。なぜなら、与えられるステータスで人生が大きく変わるからだ。
ステータスには天職というものが含まれ、魔法などを覚える際に、天職に関連したものであれば覚えやすくなるのだ。
天職には、魔術師、剣士、錬金術師、薬師、その他様々なものがある。そのうちひとつが、ランダムで与えられる。知力や筋力などの基本数値は鍛えることができるが、天職は変えられないので、その人の生きる道がおおよそ決まるわけだ。
あと、オマケ要素で、魔法を授かることもある。魔法の発動に必要な呪文が頭に入ってくるだけだが。これは本当にガチャ的な感じで、別にあってもなくて も問題ないし、授かってもどれかひとつの生活魔法がすぐ使えるってだけなので、すぐ追いつかれる。あたったら嬉しいだけだ。
生活魔法は、ステータスをもらっていれば呪文を唱えるだけで発動できる簡単な魔法だ。呪文さえ言えれば、いいのである。その覚える手間が省ける。意味ないやんけ。
しかし、私のステータスは例外だ。なぜなら、神だったから。天職の欄には神としか書かれていないはずだし、魔法も特異魔法がついてくる。基本数値も全てMAX。魔力も減ることはない。
特異魔法なんて神話にしか登場しないが、存在自体は有名だ。なぜなら私が行使しまくっていたからな。
周りにバレれば、勝手に神に仕立て上げられるだろう。正体は人間なのに。だから、この力は極力秘密にすることに決めた。
どうやら皇帝が、国のおえらいさん方や両親には話をしておいてくれたらしいので、ある程度の人間は前世が神であることは知っているようだ。それは特に気にすることはない。他言無用のお願いもしてくれたらしいからな。
だが問題は授かる魔法だ。あの3つの魔法は、保有していれば間違いなく世界最強である。国が抱えるには大きすぎるものである。戦争なんかしても、魔法が利用されれば負けることはない。なので、考えものだ。どうしようか。天界に没収してもらうのがいいのだろうか。いや、ない。無双するには必要不可欠だ。
神の御業で周囲を圧倒する。いやー、かっこいいねぇ!やってみたかったんだよねこれ。
「アレク様、出発のお時間です。」
おっと、メイドに呼ばれた。もう出発のようだ。まあ、何があっても成り行きで行けるでしょう。だいじょうぶ。
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