生まれたぞ。親はいい人そうでなにより。
・・・・・・・パチリ。
瞼を開けてみる。
うわぁっ、眼の前に3つの顔がぁ!びっくりしたー。、、えっ?3つ!?2つじゃなくて?
この女性は.... あぁ、母親かぁ、こっちは父親。あれ?現皇帝くんじゃん。なんでいるんだろうか。
あっ、神が転生してくるんだもんな、そりゃ知ってたら来るか。
どうやら私は、無事に転生できたようだ。
転生する前、日本が何故か恋しくなった私は、黒髪黒目の夫婦の子に生まれるようにした。それも、大商会の息子。この世界は、髪色とか目の色に差別はないので、問題はない。ちなみにエルフとかドワーフもいるが、種族差別などはない。というか、商業以外の関わりはあまりない。大きな街の中にも他種族の観光客や商人が少しいるくらいだ。
話が変えよう。父親の名前は、トーラン・ファン・オレドアン。母親はレーネ・ファン・オレドアンだ。なんと、私の生まれた街、商業都市オレドアンの領主は私の父親である。ちなみに皇帝様の名前は、
ガブリエル・デ・ラ・ウィルトルア。長くて覚えにくいな。
転生するとき、1年くらい意識がなくなっている。その間に商会長から領主になったんだろう。こんなことを考えていたら、親よりも先に皇帝くんが話しかけてきた。
「はじめまして。この国の皇帝のガブリエルだ。よろしく。この国に生まれてきてくれて、ありがとう。」
・・・は? いや、皇帝が頭を下げるなよ。おいおいしっかりしてくれよ。まぁ皇帝は悪そうな人ではないな。きっと、多分。 自分が見てる前で、前前前世に自分が作った国が崩壊するとかまじでやだよ。頼むぞ、ガブリエルくん。
とりあえず、皇帝は無視して泣いておくべきなのだろうか。そうだな、ずっと真顔で泣かないのもなんかへんだし、泣いてみよう。
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ、おぎゃぁぁぁぁ(棒)」
「あらあら、元気な子ねぇ」
「レーネ、ようやく生まれたなぁ、元気な男の子だぞ!」
「ええそうね、嬉しいわ」
泣き方は不自然だが、ごまかせているのでまあよし。結果オーライだ。
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宿題をやらなきゃ行けないので、次の更新は1月8日になるとおもいます。