魔帝キングスライム
さて、テンプレ展開もすんだことだし、早くスライムのところに行こう。どこにいるかわからなくとも、魔力が強すぎるからわかるだろう。
1時間ほど飛んで、そろそろ着きそうってところにやってきた。森の端っこで、スライムが多く生息する場所だ。さてどこにいるのだろうか。
いた。うっすらと透けた黒いスライム。禍々しい魔力を放ってる。こいつは口がないから、テイムしないと言葉がわからないな。テイムしちゃっていいだろう。とか思ってると、自分から寄ってきた。魔力でわかったのだろうか。バハムートもわかったから、多分そうだろう。
さっさと従魔契約をすませて、我が子と会話しようではないか。
『ご主人様、こんにちわ!!』
おっ、話が通じるようだ。頭に直接声が聞こえるのは天界にいた頃以来だから、懐かしい気がする。今度協会でも行って天界にも顔を見せに行こう。
「やぁ我が子よ。元気にしてたかぁ?」
『うん!元気だったよ!!』
「そうか。良かったな。」
時間ももったいないし、早速話題を切り出してしまおう。
「突然だがスライム、このまま俺についてこないか?」
『いいよ!ついて行ってあげる!』
「そうか。良かった。安心したよ。」
これは嬉しいですね。なんたってこいつの能力は【万物変形】だから。
この能力は、名前の通り自分の体の形や色、硬さとかを自由に変えられるというものだ。ただ形状リセット的な心優しい機能はないので、人間が扱うと人の形に戻れなくなる。しかしスライムにこれと行った形はないし、表面張力ですぐに戻るから平気なのだ。ある意味スライムも形を変えることはできるが、それとこれではスケールが違う。なんとこの能力はまさかの体積も自由なのだから。
なので、スライムからドラゴンに変身してもらって、憧れのドラゴン登校とかもできちゃったりする。
はっきりいって、私のあこがれと言うかロマンを叶えるのに必要なのである。
あっさり目的も達成できたし、帰ろうではないか。
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