力の見せ所
宿題が忙しい。調理実習で作ったパスタが美味しかったです。
【ナビゲーション】さーん、キングスライムってどこにいるの?
・・・キングスライムは、地球でいう中国とカザフスタンの国境の中央あたりに縄張りを作っています。
正確な場所は不明ですが、近年はそこから離れていません。
ということだ、とりあえず北西に向かってみよう。
どうしようか。めっちゃ早く行きたい。キングスライムは絶対にテイムしたいレベルにすっごい会いたいので、早く行こう。全速前進だぁー!!
新幹線レベルのスピードで上空を飛行しています。はえぇ。
すると突然、どこからともなく悲鳴が聞こえてきた。テンプレの予感!?
悲鳴の聞こえた方に飛んでいくと、馬車が1台と人が20人ぐらいいるのが見えた。武装しているので、おそらく馬車の中にいる人の護衛であろう。見た感じ騎士っぽい。お偉い貴族様が乗っているのかな?
対して騎士たちが刃を向けているのはなんともマッチョなオーガ3匹である。数人倒れているので、きっと激しい戦いなのだろう。ちなみに三匹のオーガはマッスルオーガという種類で、15匹も集まれば軍が出動するレベルの強さである。
そうこう考えているうちに、一匹が持っている棍棒を振り上げた。
ここは助けるのが力の見せ所だろう。さっと登場してすぐに去っていく。それも、「あいつは一体何なんだぁぁ」と騒ぐ騎士団を背にして。いいね、かっこいい。
音を置き去りにして急降下する。風魔法の応用である。鋭い長剣を創り出し、攻撃態勢へと入っているオーガに突撃する。・・・刹那、オーガの首は鮮血を吹きこぼしながら静かに地に落ちる。
別のオーガの眼の前に着地する。しかし、オーガの巨大な手に4歳の小さな体は包まれてしまう。数秒後、オーガの手は大きな目のある顔の前まで到達していた。
私は即座にスライムのような性質を服に付与し、数十本の黒く尖った触手のようなものを生やす。
オーガの手をさし、更には身体までも触手によって滅多刺しにされ、絶命する。
残る一匹も、数本の触手の先端から光線を放ち、顔面に風穴を開ける。殲滅完了である。およそ20秒の出来事であった。一般には人間とマッスルオーガとの戦闘は持久戦であり、全員でかかる戦略であるため、単独討伐はBランク冒険者レベルでないと不可能である。それも1,2匹程度が限界だ。
つまり、私はいまBランク以上の強さを有しているという証明になった。あたりまえだけどね。
さて、倒したことだし立ち去らなければいけないね。騎士たちも何なんだあいつとか言ってる。計画どぉりぃぃ!!!
再度浮遊し、超速でキングスライムの元へ向かう。
馬車に乗っていた女の子、隣の女性と顔が似ていたから親子なのだろう。金髪に緑色の目、なんか見たことあるなぁ、、、なんとなく察しはつくが、まぁいいだろう。
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