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冬
びゅううっと吹く風が、体をぶるっと震えさせる。
冬。
夜は日中より寒い。
けど、貴方と手を繋いでいるから身も心もぽかぽか。
そんな大好きな貴方と、暗い夜を歩く。
すると、だんだんと暗い世界が煌めいてくる。
イルミネーションだ。
青や赤、黄色や緑や白。
たくさんの色が、キラキラと煌めいている。
手袋越しの貴方の手。
大きくて暖かくて。
何度も貴方と手を繋いでるけど。
未だに手を繋ぐ度…ドキドキする。
キラキラ煌めくイルミネーション。
その真ん中。
貴方と見つめ合う。
貴方の目に、イルミネーションが煌めく。
「好きだよ…」
「私も、好きだよ…」
そう言って、貴方は私の唇に優しくキスした。
夜をキラキラと煌めくイルミネーション。
このイルミネーションのように。
これからもずっと、貴方と煌めく道を歩いていきたい。
歩調を合わせて。
貴方と二人並んで。
この先も大好きな貴方とずっと───