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彼女のチャンピオンベルト  作者: みや文明
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チャンピオンベルトの秘密

 頭上に線路がある高架下の空き地。空き地には灯りはないが、高架下にそって車道があり、時折、車道を通る車のヘッドライトの光が差し込み空き地を照らす。その照らされた空き地の橋桁の壁に一人の男子学生とその学生に対峙するかのように一人の学生がいる。 その後ろに二人の学生が並んで立っている。

その三人の学生と対峙しているのは岩崎隼人。大学ではイケメンで通っている。

岩崎と対峙している学生が富長京滋。富長は体を鍛えることが趣味で毎日ジムでトレーニングしているせいか、えげつないほど筋骨隆々。服を着ていてもわかる。その富長の後ろに並んでいるのが小野田直人と中島光也である。小野田はたまたま富長が通っているジムで親しくなり最近良くつるむようになった。中島はとりわけ富長と親しいわけではない。中島は富長が持っているベルトに深く関わっていて、そのベルトを現在保持しているのが富長であるため富長の傍にいる。二人とも容姿は至って普通で対峙している岩崎と遜色ない。そんな四人が高架下の暗い空き地にいる。富長一人がいかにも穏やかではない雰囲気を漂わせている。岩崎は橋桁の壁にもたれ、もう後ろには退けない。

「お前、こいつに近づいただろ?」富長がそういって、腰に巻いてあるベルトに手をかけた。ベルトといってもそれは只のベルトではない。富長の腰にはプロレスラーのチャンピオンが巻くチャンピオンベルトを模したものが巻かれている。富長はそのベルトの中央をニヤつきながら楽しむように撫でた。いや、愛撫してると言った方が正解だろう。なぜなら富長が撫でたベルトの中央には人の顔がある。しかも、その顔は平面ではない。人の顔型をとって立体的に作られた顔がベルトの中央にあるのだ。富長はその顔の顎や口を撫でまわしながら岩崎を見た。岩崎は終始怯えている。

「間隙を縫って俺の女に手を出すなんて、中々良い度胸してるなぁ。でも、影に隠れてコソつくのは、いただけねぇなぁ」

「あ、いえ、そんな!?」

富長は楽しそうにチャンピオンベルトの顔を撫で回した。

「こいつが欲しかったら、タイマン勝負っていう暗黙の掟、知らないわけじゃないだろ?」

「はい、それは!?」岩崎は明らかに狼狽している。

富長は間髪入れず左手で岩崎の襟元を掴み上げた。岩崎は反射的に首を引っ込め「すみません!」と言うも、富長は容赦なく右膝を岩崎の土手っ腹にぶちこんだ。岩崎は呻き声を上げ、腹を押さえながら膝から崩れた。富長は容赦なく屈んでいる岩崎を左ふくらはぎで横に倒れるよう蹴った。岩崎は横に倒れたまま体を丸めた。

「見ろ。だんご虫になったぞ」富長は笑った。

岩崎はただただ呻いている。

「悪く思うなよ。このベルトを巻く者は、このベルトの資格を守らなくてはいけない。その矜持と覚悟がなければこのベルトを巻く資格はねぇんだ。お前もまこが欲しかったら俺にかかってこい。本気で俺を倒しに来い。俺はいつでも受けて立つ。それがこのベルトを巻く者の掟なんだ。いつでも相手になってやる。戦う覚悟がないなら、まこのことは諦めるんだな」

岩崎は横に倒れて丸まったまま動かない。

「俺と勝負しないでまこに手をだすんじゃねぇぞ、分かったな」

岩崎は横に倒れたまま、頷いた。

「行こうか」富長は、小野田と中島に声をかけた。富長がベルトの顔を撫でながら岩崎の前から立ち去った。中島も後に続いた。小野田は横に倒れてこの場をやり過ごそうとしている岩崎を見た。ふと岩崎が顔を上げて小野田と目が合った。すると岩崎は視線を逸らし、また丸くなった。小野田は同情するような渋い表情をし、首を横に振った。

富長は、微笑みながら無造作にベルトの顔を撫でまわした。

「あんまりベルトを付けて、戦わないでください。壊れるとまた作り直しですから。大変なんですよ」中島が富長に忠告した。

「わかってるよ。戦うときは外すから安心しろ」富長はベルトを撫でまわしながら笑った。


翌日、岩崎は大学に、だんご虫が描いてあり、「私は掟を破って水森まこに手を出した間男です」と背中に書いてあるTシャツを着てきた。岩崎を見せしめにするために富長たちがしたことは一目瞭然。他の学生はそんな岩崎の姿を見ても、その事に一切触れず、見てみぬふりをした。その姿を実友淳実も見た。淳実の容姿は岩崎よりも華奢でいかにも弱くて頼りなく見える。淳実は大学で授業を受けてから、レストランでウェイターのバイトをして、夜、マンションに帰宅した。マンションに入ると、「えい!」と女の掛け声が聞こえた。リビングに壇由里と小野田がテレビの前に座って対戦型格闘ゲームをして盛り上がっていた。

マンションは2LDK。由里とは同じ大学に通う幼馴染。由里の実家がお金持ちということもあって、このマンションの一室を由里の両親が借りて、淳実は炊事を受け持つということで居候として無償で同居している。由里は容姿端麗で、いかにも才女に見えるが実際、成績優秀で頭の回転も速い。淳実は幼馴染というより由里の弟といっても通用する。それぐらい由里は大人びている。小野田とは淳実の友人として知り合い、それからよく遊びに来るようになった。

淳実は小野田を見るなり言った。

「岩崎君にあの見せしめのようなTシャツ着させたの、お前だろ?」

小野田はゲームに集中して淳実の質問には答えなかった。ゲームをやりながら「よし!」と掛け声を上げた。

スピーカーから「KO」というデジタル音が聞こえた。

三度(みたび)、パーフェクト!」

「ほんと小野田君、強いね」

「そりゃ、本気でeスポーツで食っていこうと思った頃もあったからね。悪いけどそんじょそこらのゲーマーには負けない。まして由里ちゃんには負けないな。ハンデ上げても勝てる」小野田を笑った。

由里は不貞腐れ、「あっそう」そういって淳実の方を見て尋ねた。

「それより何? 見せしめって?」

淳実はキッチンの前のテーブルに買い物袋を置いて椅子に座った。

「知らないの? 岩崎君が水森まこに手を出したんだ。それで現チャンピオンである富長の怒りを買って吊るされた。今日、変なTシャツ着せられて見せしめにされていたよ」

「あれは俺じゃないよ。俺はあんなことはしない。ああいうことを発案するのは中島だ。大体、ベルトを作ったんだって中島だ。あいつ、ああいう悪知恵がよく働く」

「じゃ、なんでお前はあんな連中とつるんでるんだ?」

「別に。ただ何となく。何となくだよ」小野田は言葉を濁した。

すると由里が口を挟んだ。

「水森さん、富長君と付き合ってるんだ」

淳実は苦笑した。

「付き合うって、そんな生易しいものじゃないよ。あれは悲劇だよ、悲劇」

「そうだなぁ。悲劇だな。水森は正直、生け贄。いや、チャンピオンベルトの副賞だよ」小野田は冷ややかに答えた。

「じゃぁ、なんでお前は富長の傍にいるんだ」

「またそれ」

「お前、密かに水森のこと狙ってるんだろ?」

小野田は苦笑した。すると由里が尋ねてきた。

「そもそも、あのチャンピオンベルトは何? なんか、真ん中に人の顔みたいのがあるけど。なんなの、あれは?」

「顔みたいじゃなくて顔だよ。しかもあの顔は水森の素顔から型を取って作った本物のデスマスクだ」

「デスマスクじゃない。水森は生きてる」

「いや、水森の人権は死んだも同然」

「水森さんも気の毒ね。でも、なんでそんなベルトが存在するの?」

「あのベルトか? 初めはあんなのなかったよ。俺が聞いたところ、水森も普通に学生していたらしいよ」

そう、水森は大学入学当初は普通に学園生活を送っていた。水森は誰が見ても可愛い女性だったので彼氏もすぐに出来、順風満帆、学園生活を満喫していた。しかし、その彼氏が徐々に水森のことを束縛し始めた。束縛は日を追うごとにエスカレートしていき、やがて従属関係に近いぐらいの束縛になっていた。水森はそんな彼氏と別れようとしたが彼氏が全く応じず水森を苦しめた。水森はそんな彼氏からなんとか逃げたくて彼氏より強そうな男に助けを求めた。そして従属関係のように自分を支配する彼氏をその男に助けてもらった。そんな自分の自由を取り戻してくれた男と恋人同士になるのに大した時間を要しなかった。二人は至極当然のように付き合い始めた。水森は自分を助けてくれた人が彼氏になり、頼もしくもあり幸せだった。しかし、それが再び、悲劇の始まりだった。自分を救って自由にしてくれた新しい彼氏が、前の彼氏のように自分を束縛しはじめたのだ。しかもその束縛は前の彼氏よりも酷く、助けたことを恩ぎせがましくいい、水森を従属させた。新しい彼氏は前の彼氏よりも腕っぷしも力も強い。とても水森が太刀打ちできる相手ではない。水森は新しい彼氏よりもガタイが良く正義感もあり強そうな男に窮状を話し助けを求めた。水森の窮状を聞いた男は水森を助けたいと思ったし、第一、こんな可愛い女性が自分に助けを求めてくれるならぜひ力になりたいと本気で思った。そして、男は彼氏と戦い、水森と別れさせ、彼氏の束縛から水森を解放した。水森はそのことにいたく感激し、それがきっかけで、水森はまた助けてくれた男と付き合い始めた。すると三度この男も今までの彼氏と同様、水森を過度に束縛するようになった。そして、水森は束縛から逃れる度にまた同じことを繰り返してしまった。

水森と付き合うと、男は次第に豹変してしまい水森を束縛するようになる。水森もどうして自分と付き合う男は自分を束縛したがるのか全く分からなかった。水森と付き合い、束縛したことのある彼氏が言うには、水森は小柄であどけない顔に似つかわしくないほどのグラマー。なんか可愛すぎて無茶苦茶したくなる、無性に束縛したくなる衝動に駆られ、つい過度に束縛してしまう、と水森を束縛した者は口々に言う。普段はそんな風に女性を束縛したことはないとも言っていた。水森はある意味、男を狂わす魔性の女なのかもしれない。水森と付き合う彼氏は水森を過度に束縛するようになり、それから逃れるために束縛する彼を退治してくれる強い男を探す。そして、その強い男もまた……というように、水森は自らそのような構造を、ループを知らず知らずのうちに作り上げてしまった。それが勝手に独り歩きしてしまい、水森の彼氏になるのは水森への愛情ではなく一番強い男が水森の彼氏、という主旨に変わってしまったのだ。そして、強い男を誇示したい者たちが水森の彼氏の座を求め、戦い、ループは巡った。そのループの何人目かの男が、「最強の男にふさわしいものを作ろう」と言い、大学の造形学部にいた中島光也にチャンピオンベルトを作らせた。そのチャンピオンベルトは嫌がる水森を従わせて中島が石膏テープで顔型を取り、それに離型剤を塗って石膏を流し込んでフェイスマスクを作った。その顔をチャンピオンベルトの真ん中につけた。それが初めの水森の顔を象ったチャンピオンベルトだった。しかし、石膏は重く、落としたり、ぶつけたりすると破損するため、中島は水森の彼氏に水森を自分に協力するよう圧力をかけて水森の顔を使って試行錯誤、色々な素材を試し、今の樹脂製の軽量で弾力のある顔のベルトになった。それでも中島は創作欲を駆り立てられるのか、もっと本物そっくりの水森の顔を象ったチャンピオンベルトを作りたいという欲に駆られ、常に水森とベルトの所有者である最強の男の傍を離れずにいた。中島はベルトの完成度を高みに持っていくことだけに執着していた。誰がこのベルトを付けようが興味はない。水森への恋愛感情もない。あるのはベルトの完成度のみ。そこから湧き出る満足感のみ。それでも最強の男が自分の作ったベルトを腰に巻いてくれるというのは、どこか自分のベルトの価値を高めているような気がして誇らしかった。

そのあらましを由里は小野田から聴いていた。

「そして、いつしか腕に覚えのある者がその『最強の男』という称号欲しさにそのチャンピオンベルトを狙うようなった。そのチャンピオンベルトは人から人へと渡り、彼女はそのチャンピオンベルトの副賞的な存在になってしまった。だから今ではもう、彼女は自分の意思に拘わらず、付き合う男が決まってしまう。自分の顔を象ったチャンピオンベルトを持つ男が、自動的に彼氏になるという暗黙の了解が出来上がってしまったんだ。だから、彼女が今、誰と付き合っているかは、チャンピオンベルトの持ち主が誰かを知ればわかる」

「それで、富長君があのベルトを持ってるから、富長君が彼氏と言うわけね」

「そういうこと」

「小野田君、よく知ってるのね」

「中島から聞いた。中島も自分のベルトのことを誰かに話したいんだろ。なんせ自画自賛してるぐらいだから、自分からベラベラ話してくれるよ。でも、これぐらいのことは水森に好意をもっている者なら誰でも知ってる。なぁ、淳実」

淳実は黙った。それは答えているようなもの。

「知ってるから、好きなのに水森に告白できない。近寄ることも出来ない。近寄れば岩崎のようになる」

「じゃぁ、小野田君は近寄れないから富長君に近寄ったの?」

「お、鋭いね! でも、残念。俺は何も思っちゃいない。夢中になっているのは淳実。恋焦がれているのに何も出来ない。なんとも切ないなぁ」小野田はクスっと笑った。淳実はその笑いが癇に障ったのか怒り出した。

「なんだよ! 大体、お前、今日、何しに来たんだよ!」

「そう怒るなよ。今日は、これを渡しに来たんだ」

小野田は靴入れぐらいの大きさの箱を淳実に渡した。淳実は箱を受け取り、蓋を開けた。中には水森のフェイスマスクが入っていた。しかも、ちゃんと化粧までされている。まさに水森がそこにいるみたいだった。淳実の顔が緩んだ。

「学校じゃ渡せないだろ。富長に内緒で中島に作らせたんだ。お前が金払ってでも欲しいっていうから」

横から由里が覗き込んだ。

「気持ち悪! あんた、お金払って、こんなの欲しいの?」

「仕方ないだろ! ベルトが取れないんだから」

「そういう問題じゃないでしょ」

「いや、由里ちゃん。そういう問題なんだよ、水森に関してはね。彼女と付き合いたければ戦って勝たなければならない。戦いに勝ってベルトを手に入れなければ彼女とは付き合えない。しかもその相手が富長。申し訳ないが淳実では睨まれただけで、蛇に睨まれた蛙。なんにも出来ないよ」

淳実は何も言わなかった。図星過ぎて何も言えなかった。

「バッカらしい!」

「でも、それが暗黙の掟なんだ。その掟が皮肉なことに延々と続いている。暗黙の了解となって存在する。なぁ、淳実?」

「……」淳実は、ただただ水森のフェイスマスクを見つめていた。

「まぁ、どう考えても無理だよ。せいぜい、そのマスクにキスすることしか出来ない」

「じゃあ、お前は出来るのかよ?」

「いや、俺にも出来ん」

「じゃあ、そんなこと言うなよ!」

「お前は水森のこと好きなんだろ? 俺は別になんとも思ってないから、そもそも富長に喧嘩を売る必要もない」

淳実は黙った。

「でも、確かに富長には勝てん。あいつがベルトを保持してからもう一年は過ぎた。誰も勝てんし、水森を諦めた男もいる。まぁ水森のことが好きなら、そのマスクを眺めているのが一番だ。それなら怪我することもないしな」

淳実は小野田の物言いに引っかかるも何も言わなかった。由里は二人のやり取りを黙ってみていた。

「じゃぁ、渡すもの渡したし、俺は帰るわ」小野田は立ち上がった。この場を去る前に淳実に忠告した。

「でも、そのマスク、絶対バレるなよ。中島もこれで金が稼げるのならって、満更でもなかったが、富長にバレたら俺も中島もただでは済まんからな。部屋で楽しむだけにしろよ」

淳実はマスクをジッと見ているだけだった。小野田はそんな淳実の姿を見てから部屋を出て行った。由里は黙って淳実を見た。淳実も由里の視線に気づいたのか、一言言った。

「笑いたければ笑え。どうせ俺に出来ることはこのマスクを眺めて楽しむのが関の山だ……」淳実は箱を持って自室に戻った。

由里は、淳実の立ち去る後姿を見送り、どこか物悲しく、やるせない気持ちになった。


水森が大学に通うために住んでいるマンションに半同棲の形で富長が入り浸り、その部屋にたまに小野田と中島が顔を出す。水森のキャンパスライフはお先真っ暗。自由はない。水森も全ては自分で蒔いた種と半ば諦めていた。富長と小野田と中島の酒盛りの為に水森は買い出しに出る。その時、小野田が「荷物持ち、付き合うよ」と名乗り出た。水森と小野田は一緒に部屋を出て、エレベーターに乗った。ドアが閉まり水森は所在なげにエレベーターの表示を見ていた。すると小野田が背後から声をかけた。

「みんな酔っぱらって眠ったら、このマンションを出ろ」

水森は振り返って小野田を見た。小野田はポケットからメモ紙を出して水森に渡した。

「マンションを出たら、ここに行け。そして、この部屋の住人に「匿ってください」って言え」

「え!?」突拍子のない小野田の発言に水森は頭が付いていかなかった。

「兎に角、ここに来れば助けてもらえるって言われてきました、って言って、何が何でも居座れ。しがみついてでも居座り続けろ」

水森は何も言えず小野田の目を見た。真剣な眼差しだった。

「もし、部屋の中の住人がなんか言って来たら部屋の中にいる男を指さして、そいつになんでもいいから擦り付けろ」

水森は何も言えず聴いていた。

「くれぐれも俺の名前は絶対出すなよ」

水森は呆気にとられたまま。小野田はそんな水森を見て念を押した。

「わかったな。今言ったこと今夜やれよ。いいな」

「あ、はい、わかりました、やります」

エレベーターは一階に着いた。そして、ドアが開いた。水森は困惑の表情を浮かべ外に出た。

「それがお前の唯一の自由への道筋だ」

水森は小野田を見た。小野田は水森を抜き去った。水森は小野田の後を追って買い出しに行った。

それから買い出しから二人が帰ってくると、いつもの酒盛りが始まり、飲みあかした。富長たちは明け方、眠りについた。

水森は富長たちの寝息をそっと確認した。



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