026話
~4000年前~
40年前に、お前のような弟子がいた。だが、お前とは違って、自分から「修業つけてください。」と言ってきた。やべぇ奴だった。名は、ロジと言った。
年のくせに、割と強めの魔法剣士で、何をしようともすぐにできるようになる、天才だった。
そして、天才だった故に、更に更に向こうへという、向上心の塊で、自分でもただ一人で修業しているよりもロジと一緒に、修業をしている方が楽しかった。
私も、ずっとこのような、日々が続いていけばいいと思った。が、そんなうまくいくはずもなく、ロジと一緒に過ごし始めて、5年がたった日の事だった。この日は、私の奥義を教えようと、胸を躍らせワクワクしながら、中庭に行った。けど、それが不幸の元凶になるなんて、この時は思いもよらなかった。
いつも通りに、私から魔法を見せ、ロジにやってもらう。これが、いつも通りの修業方法だった。が、今日見せたのは、究極狂人化だった。
この技は、自分を極限まで狂人化することによって、自分の身体を極限まで強化することのできる技。鍛え抜かれた、精神力があれば、狂人化せずに身体を強化することができる技。
それに、これには段階があり、現在の状態がファーストで、更に上げると、セカンドとなれる。すべての段階には、小数点が存在し、完全に制御することができれば小数点にもなれるという。
が私にはまだ使えないので、セカンドが限界だ。セカンドの次サードにもなると、もう身体も耐え切れずに魂にすらもその後聖痕が、つくらしい。
が、きわめて才能のある人だけがサードになれるらしいです。とりあえず、ファーストになれるようにしましょう。と言って、やらせてみる。いつもなら、やらせると一発で出来ることの方が多いロジでも、究極狂人化だけは、出来ないらしい。けど、何回もやっていると、使いすぎたパワーのせいで、魔との境目が少しづつ中和されていく。
そのことに気づかずに、何回も何回もやらせる。そして、魔との境目がほとんど中和され切ったときには、ファーストの究極狂人化ができるようになった。ができた瞬間に、魔界とつながった。魔界から、魔物の中でも強そうな、魔神が出てきた。これが私の神との出会いだ。それも最悪な出会い方をしたのだった。
???「我が名は、魔神レグイザだ。」
レグイザ「突然だが、貴様らには、死んでもらう。」
師匠「なぜ死ななければならないのだ?」
レグイザ「それはな、お前の隣にいる奴からは、神にも届く才能が感じる。それは、我々の王でもある、魔神王にも刃が向くかもしれないからな。才能は若いうちに摘んでおかねば。」
師匠「だが、私たちも抵抗はするぞ。」
レグイザ「お前ごときでは、勝負にならん。」
ロジ「師匠。最後まで抵抗しますよ。」
師匠「ああ。行くぞ。」
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